「きゃああああっつ!!」
「な、何でこんな所にガーゴイル型が学校に!?警報が鳴っていないのに
なんで!!」
観客席にいる女生徒達が悲鳴を上げていた。
未だ士官候補生であるため経験が浅く障壁を張っていた八名の機竜使いも
躊躇していた。
すると女性教官のライグリィが女生徒達に指示を出した。
「落ち着け!下級階級(ロウクラス)は避難を優先!!残りの者は
機竜装着せよ!!」
「アビス」は肉食動物と同じで攻撃したり逃げたりする得物を追う習性を持っており攻撃できない状況であった。
すると「アビス」が叫び声のような鳴き声を上げた瞬間両翼の一部が羽根型の光弾になって観客席に目掛けて射出した。
「ッ・・・・!!」
その場にいた全員が息をのんだ瞬間ルクスが大型の盾を構えて間に入った瞬間
こう叫んだ。
「防御咆哮(ハウリングガード)!」
すると盾が高振動を起こすと光弾が当たった瞬間光弾は弾かれてアリーナの地面に
激突した。
そしてリーズシャルテはその光景を見てこう考えた。
「アビスの攻撃を弾いた!!あれはまさか〈機竜咆哮(ハウリングロウ)〉を
盾に集中させたというのか!!」
リーズシャルテの考えは粗方正しかった。
ルクスの機体の盾は機竜の攻撃防御だけではなく機竜の能力を発動することが
出来るのだ。
『リーズシャルテ様!!』
ルクスは竜声という機竜専用の通信システムを使ってリーズシャルテにこう言った。
『僕の≪フォース・トリニクス≫ではアビスを止められても倒すことが出来ないので地上から攻撃してください。合図は僕が剣を振りかぶった後ですのででは!!』
「おい待てお前だけでは無理だってええい!!もう切りおったわ!!」
リーズシャルテは時計を見てこう思った。
「(全力の攻撃で後一発と言ったところだな。・・・今はお前に賭けるが終わったら決着付けるからな!!)」
そしてリーズシャルテは地上に降りてその時を待った。
「やれやれ、やはりまだ候補生だからなのかイレギュラーの対応に弱いんですね。」
アイリは文官のためソード・デバイスを持っていないのでこの三人に守られながら
こう言った。
その言葉に続くようにノクト、シャリス、ティルファーはこう答えた。
「YES -ですがアビス一体に対して汎用機竜は上級(ハイ)が三人、
中級(ミドル)が七人、下級(ロウ)が十人以上が必要ですしこう不意を突かれた状況では致し方ありません。」
「それに父上が前に言っていたよ。一度恐怖に浸食された兵は戦闘することが出来なくなるとね。」
「それよりリーズシャルテ様とルクス君大丈夫かなあ?」
するとアイリは空を見上げてこう言った。
「見る限り敵は一体だけのようですね。・・・兄さんならこれくらいなんちゃらないですよ。」
その言葉は確かな自信に満ち溢れていた。
シャリス「それにしてもアイリは兄の事よく見ているね・・・ってまさか兄に対して禁じられた関係を欲しているのかね?」
アイリ「・・・ぶっ飛ばしますよセンパイ。」良い笑顔で