船から出てきたルクス達一行は一列になって路面を歩いているのだが
そこは・・・。
「・・・ここはジャングルなんですかねえ?ルクスさん。」
「ううん・・・正直僕もそう思っているんだよねえ。」
透流とルクスの二人は左右に分かれながらソードデバイスで草木を切り分けながら進んでいた。
「然し随分道が荒れているが何年使われていないのだ?ここは。」
カバンを両手に提げながらリーズシャルテはぼやいているとクランリーゼがこう言った。
「計測ですが草木の長さから換算すると4年以上は放置されているところが
あります。」
「はあ!!じゃあ去年は如何やって踏破したのだ!?」
リーズシャルテはそう言うとセリスティアはこう返した。
「去年は確かそれぞれ別々のルートからでしたが大体は路面ではなく獣道を
使ってましたね。」
「・・・それじゃあ生い茂ってるわけだ。」
セリスティアの言葉を聞いてリーズシャルテはマジかと思いながら
前を見ることにした。
すると殿として後ろに立っていたレリィが微笑みながらこう言った。
「この辺りの植物はワザと生やしているのよ。」
「?」
「ここは一応だけど軍の施設だから、なるべく外部からは分からないように
しているからみんな迷わないでねえ。」
そう言うとティルファーがしんどそうな顔でこう言った。
「あーあ、こんな道、機竜ならあっという間なのになあ。」
「そう言うなよ、ティルファー。訓練や緊急時を除いては機竜を使う事は
出来ないんだから。」
ティルファーの言葉に対して近くにいたシャリスがそう返した。
・・・あの後ルクスとアイリに対して土下座(真剣)した後セリスティアにも
色々と説明したがそれを聞いたセリスティア派と言うと・・・。
「・・・わ・・・私と・・・ルクスが・・・」赤面
「・・・キュ~~~」
「うわあああああ!!セリス先輩!!」
処理速度を上回るモノを想像したのか失神してしまったと言うのは余談だ。
そして今に戻って・・・。
「もうすぐ頂上ですよ!!」
透流が大声でそう言ってルクスと草木を切り分けながら進み切った
その先は・・。
「・・・わあっ」
まるで別世界のような敷地が広がっていた。
切り立った分厚い岩壁に囲われた演習所。
手前には衝撃と音を吸収することが出来る森。
巨大な湖と幾つもある農業と農場。
拠点用の宿泊施設。
こじんまりとした商店街。
元は旧帝国時代に使われていた軍事施設を改修して作られた物でありそこに
ルクスが向こうの世界で培われた遠島でも出来る商売方法により釣り場や小さなボートの貸し出し場もありそれなりに利益が出ていることを見てルクスは
ほっとしていた。
すると白いひげを蓄えた穏和そうな老人がゆっくりとこちらに歩きながらこう言った。
「おお、ようこそおいで下さいました。『アカデミー』の皆様。
これから1週間、怪我の内容に頑張ってください。」
そう言うと鍵をレリィに渡した後老人はこう言った。
「今どきは軍人もいないし、オフシーズンとも相まって島は静かなのですが毎年来てくれるおかげで村は暇にならずに済んでますよ。」
ほほほほと笑いながら立ち去って行くのを見た後レリィは全員に向けて
こう言った。
「さてと、目的の場所までもうすぐだから皆頑張ってねえ。」
『『『『『はああい。』』』』』
レリィの言葉を聞いて全員がそう答えると再び歩き出した。
そして暫くしてついた場所がここである。
学園の女子寮とは違って簡易的であるが元は軍の宿泊施設だったことから
頑丈な作りになっているので利用できるのだ。
無論、内装は既に改造しておりそれなりにちゃんとした部屋となっている。
ルクスと透流は同じ部屋にさせているので二人は荷物を下ろした後、
ルクスは他の人達の手伝いをしようと部屋から出ていくとリビングに誰かがいた。
その人間は・・・。
「・・・ふうう。」
アイリがソファーに深く座っていた。
個人的な荷物は書類関係しかないのだが久しぶりの長旅で疲れていたようだ。
それを見たルクスはアイリに対してこう聞いた。。
「アイリ、大丈夫?具合が悪かったら、この島の施療師さんに」
「平気ですよ兄さん。まあ確かに少し疲れましたが兄さんが帰ってくるまでの
2年間はずっと雑用仕事していましたからそれなりに体力はありますよ。」
「・・・あ、うん。そうだね」
アイリがむっとした表情でそう言うとルクスはアイリにある事を聞いた。
それは・・・。
「ねえ、アイリ。・・・どう思う?今回の合宿」
そう聞くとアイリはこう答えた。
「そうですね。まかり間違ってもあの人は新王国の中枢に
深くかかわっている人です。まさか身内びいきで私まで加わせるのはどうも
納得いきません。」
「透流を口実に何かレリィさんは企んでいるんじゃないかと思うんだ。」
ルクスの言葉を聞いてアイリは荷物に手を触れながらこう答えた。
「ええ、遺跡関連のも持ってきてほしいと言われると
まさか遺跡関連じゃないかと疑ってしまいますが・・・」
「今、新王国の遺跡調査権は前の『ガーデン』で消えてる以上調査
出来ないけど・・・もしもに備えなきゃね。」
ルクスがそう言った後何処からか声が聞こえた。
「アイリちゃん。皆着替え終わったよー。先に言ってるからルクッチも
呼んでねえ。」
ティルファーがそう言った後アイリはルクスに対してこう言った。
「とにかく、考えても仕方がありませんから・・・今を楽しみましょ。」
「うん、そうだね」
そう言ってお互い自室に向かった。
まさかこれが・・・現実になろうとは露知らずに。
次回は水着編です。