そしてあっという間に休みが終わった後に軽く演習
(透流はルクスと地獄組手)を終えた後、合宿初日の夜がやってきた。
リエス島は本土とは違って建物も街灯も少ないため夜の暗さが目立つ。
そして合宿所の広いリビングで全員集まって夕食を摂ることとなったのだがここで問題が発生した。
「ところで理事長」
「どうしたのかしら?リーシャ様?」
リーズシャルテがレリィにある事を聞いた。
「何故今回の合宿にはコックを呼ばなかったんだ?最初からそうしてくれれば、
手間が省けたというのに」
リーズシャルテがそう言うと全員がそう言えばと思った。
今まではコックが常駐していたため食には困らなかったのだが今回は
なぜしなかったのだと思っているとレリィがこう答えた。
「あら、こう言う時には皆で作った方が気持ちよくない?」
そう言うとルクスはレリィにある事を聞いた。
「レリィさん・・・貴方って・・・料理作れましたっけ?」
覚えないんですけどと聞くとレリィは満面の笑顔でこう答えた。
「出来る訳ないでしょう。」
「即答!!然も笑顔で答えやがった!!!」
ルクスは呆れながらそう言うとクルルシファーがキッチンと食材庫を一目見た後にこう言った。
「まあ・・・一通り見てみたけど一応食材とか調味料とか揃ってるから何とか
作れるけど・・・14人分だから・・・ルクス君。手伝ってくれない?」
「・・・へ!?」
ルクスはクルルシファーからの指名を聞いてびっくりするがクルルシファーは
こう答えた。
「だって貴方前に『ガーデン』の遺跡調査の時に私たちに晩御飯の『ラーメン』と朝食の『サンドイッチ』を御馳走してくれたじゃない?」
「ああ・・・そう言えばそうでしたけどよく覚えてましたね」
ルクスはクルルシファーの言葉から《ギャラクシーアイズ》を手に入れた
事件のことを思い出していたのだと分かった後クルルシファーにそう聞くと
こう答えた。
「あら、あんな面白くておいしかったものそう簡単に忘れられないわよ。アルテリーゼの手紙にその事を書いたら返信が来たのよ。」
「何てです?」
「本人曰く『是非とも作り方と特許をお譲りしてください!!』
って書いてたわね。」
「・・・ルクスさん。こんな所で『インスタントラーメン』
作ってたんですか?」
透流はルクスとクルルシファーの言葉を聞いてマジかよと思いながら
そう聞いた。
元々『インスタントラーメン』は戦後の高度経済成長期において主婦層を
ターゲットに日本で開発された食べ物であり近年では創業者とその奥さんの
悪戦苦闘を描いたドラマが出たほどである。
「まあね、遺跡調査で食べ物と言えば乾パンとか干した物が殆どだからさ。
暖かい食べ物を食べて元気になってもらおうと思って作ったんだ。」
「それって確かドラマじゃあ外国人の兵隊の食料に推薦されたこと
ありましたね。」
「まあ、使い方はそうだけどやっぱり誰かが笑顔になることするって
楽しいよね。」
「確かに。」
あはははと二人は笑っていたが・・・約三名は違った。
そのうちの一人は・・・レリィであった。
「ルクス君!!」
「うおわ!!」
レリィが突如ルクスの手を握って物凄く近くまで顔を見ていた。
「ええとレリィさん・・・何でしょうか?」
ルクスはあまりのレリィの気迫に押されながらも聞くとレリィはルクスに対してこう聞いた。
「これが終わったらすぐに製法を教えて!特許の使用料の何割かと交換で!!」
「商人だなあ・・・」
「まあ・・・目新しくて利益になりそうなものに飛びつくのは当然だろうな。」
レリィの言葉を聞いてルクスは呆れながらそう言うがリ聞いていた
りーズシャルテがそう答え乍ら笑っていた。
まあ、売れば間違いなく儲ける事間違いなしでありそれに立ってでも
食べれるという利便性の高さから金になると思っても仕方あるまい。
そしてもう二人はと言うと・・・・。
「ねえ・・・ノクト?」
「YES?」
ティルファーがノクトに何かを聞こうとした。
「そう言えばさ・・・ルクッチとクルルシファーと一緒だったよね。」
「YES、確かにルクスさんとクルルシファーさんと一緒でした。」
すると近くにいたシャリスがこう聞いた。
「つまり・・・それを食べていたんだな?」
「YES、結構美味しかったですし、食後の紅茶も中々でしたね。」
そう言ったその時・・・。
ぴしぃい!!と音が聞こえたかのように感じた。
「へえええ・・・私達が心配してたのにねえ・・・へえええ・・・」
「我々は冷えたパンと干し肉を齧り乍ら飢えをしのいでいたのにお前は
暖かい食べ物をなあ・・・。」
「・・・ティルファー?・・・シャリス?」
何だか分からないがゴゴゴゴゴゴゴと二人の所から音が聞こえたかに感じた
その時・・・俯いていた二人の目が・・・ギラっと光って襲い掛かった。
「Noooooooooo!!」
「おりゃあああ!!さあ!どんだけ美味しかったのか聞こうじゃない!!?」
「貴様だけ美味しい物食べるとはずるいぞ!!」
二人はノクトに関節技を決めながらそう言うが当のノクトはあまりのことに
喋ることが出来なかったため透流とアイリを見て手を伸ばすと二人はこう答えた。
「「・・・ゴメンナサイ(ナ)ノクト(さん)無理です。」」
「Noooooooooooooo!!」
二人の言葉を聞いて神は見捨てかと言う勢いで意識が遮断された。
これ書いてたら・・・ラーメン食べたくなった。