ノクトが気を失ったのを見届けたクルルシファーは無視しながらこう続けた。
「さてと・・・あまり尊くない犠牲が起きた所でもう一人ぐらい助っ人
呼ぼうかしら?」
「いや、尊いでしょう!?」
ルクスはマジかよと思いながらそう言うもクルルシファーはこう続けた。
「誰か料理が出来る人手を上げてくれるかしら?」
そう言って手を上げたのは・・・4人であった。
「私はまあまあ出来るぞ。」
一人目はリーズシャルテ。
「俺は妹の手伝いをやった程度ですけど。」
二人目は透流
そして三人目が・・・。
「未だ、あまり得意ではありませんけど。」
セリスティアだったが三年生全員が揃ってこう言った。
「セリスさんは止めてください!!」
「この前の遠征でどれだけ壊したか分かりますか!?」
「お願いですから大人しくしていて下さい!!」
「・・・・・不安だらけじゃねえか。」
ルクスはその言葉を聞いてセリスティアは戦力外と決まった。
最後に四人目は・・・。
「わたしも、できるよ?」
フィルフィだ。
ルクスはそれを聞くとこう聞いた。
「フィーちゃん・・・ちなみに聞くけど得意料理は?」
其れで答えたのは・・・。
「ホットケーキとか、クッキーとか、・・・あとドーナツもできるよ?」
「貴方は食後のデザートを1品だけ作ってくれるかしら?一品だけよ。」
「うん・・・わかった。」
それを聞いて調理場を目指すフィルフィを見た後ルクスはクルルシファーに
こう耳打ちした。
「大丈夫なんですか?こう言っちゃなんですけどフィルフィ、
すっごい大食漢ですよ!」
下手したらテーブルぐらいのケーキが出ますよと言うとクルルシファーは
こう返した。
「大丈夫よ、皆へとへとだし明日からの演習を考えたら頭分でエネルギーを
蓄えさせるって言うのも一つの手だし、貴方がいるから暴走はまずないわ。」
「それって僕フィルフィの見張りですか!!」
「ええ、だから頼むわよ。ルクス君。」
「嘘だろ~~。」
ルクスはそれを聞いてマジかよと思っているとクルルシファーがこう言った。
「それじゃあ、リーシャ様と透流君と・・・クランリーゼって出来る?」
クルルシファーはクランリーゼにそう聞くとクランリーゼはこう答えた。
「何か指示があれば出来ますよ。」
そう言った。
「OK,だったら今の三人は手伝ってね。」
そう言ってクルルシファーはルクス達を集めさせたが調理場の近くで
セリスティアがこう言った。
「すみませんクルルシファー。昔、自宅のコックから飾り掘りは上手な方だと
褒められたのですが・・・。」
「それは料理にも入らないわよ『残姉さん』。邪魔だから何処かイッテ。」
「ギャウン!」
ぐさりとクルルシファーの言葉が胸に刺さったセリスティアはトボトボと
何処かにへと消えた。
そして30分後・・・・。
「ま、こんな所かしらね。」
そう言ってクルルシファーが出したのはシチューであったがぐつぐつと煮えて
美味しそうであった。
「ルーちゃん。こっちも出来たよ」
「ああ、ありがとうフィーちゃん。」
そしてルクス達も出来たのだ。
それは・・・・。
「・・・・ルクス、何だこれは?」
リーズシャルテがそう聞くとルクスはこう答えた。
「ああ・・・向こうでは『生春巻き』って言う薄い生地に生野菜やお肉とか
入れて巻いて食べる奴があったのでそれをスイーツ風にした
『生春巻き風クレープ』です。」
ルクスがそう言って見せたのは手のひらが見えるぐらいの薄さの生地と
生クリームと果物が皿に盛られている物である。
「それともう一つは僕が作っている料理ですけどそろそろかな。」
そう言ってルクスが何か蓋に閉ざされていた料理が出てきた。
その中身は・・・・・。
「うおおおおおおお。」
「これってまさか・・・・『蒸し魚』ですか?」
「うん、本当は刺身も作りたかったけど醤油とかは持ってきてないし、食生活で生魚とか食べなさそうでしょ?」
「ああ・・・外国人はタコとかも食べないんでしたっけ?」
「そ、だから今回は色鮮やかな魚とエビを使った蒸し料理にしたんだ。」
ルクスと透流はそう言いながら料理を眺めていた。
ルクスは港町で雑用仕事していた際に『古都国』から仕入れた『醤』を抽出して作られた醤油を作って安く仕入れた魚を捌いて刺身で食べていたのだ。
無論、これもレリィにバレてしまい、料理の調味料の一つとして新王国に
流通している。
「ルクス、刺身とは何だ?」
リーズシャルテがそう聞くとルクスはこう答えた。
「ああ、刺身と言うのはですね・・・簡単に言えば生魚の肉を食べること
ですね。」
「・・・ウいぇええ・・・うまいのか?それ」
リーズシャルテがそう聞くとルクスはこう返した。
「ええ、特に新鮮な魚は直ぐに食べることでうま味が結構あるんですよ。」
「そう言えば俺の国もそう言う感じですからね。」
「・・向こうの世界で食べるときは勇気出したな。」
「まあ・・・でしょうね。」
透流はルクスの目を見て確かにと思った。
「さてと・・・運びますか。」
「「「「うん」」」」
その後の料理は意外にも好評で特にルクスとフィルフィが作った料理は
評判が良かった。
ルクス「まだまだ作りたい物出てくるなあ。」
透流「(このまま行ったら新王国、グルメ大国になるんじゃなのかな?)」