「フィーちゃんはここにいて!何があったか見てくるから!!」
「うん、わかった」
ルクスはフィルフィにそう言った後寝室からリビングに向かって行くとそこに
あったのは・・・。
「・・・これって!?」
漆黒の海から現れたのは巨大な船のようなナニカであった。
帆船よりも・・・島よりも大きいナニカをルクスはまさかと思っていた。
「オイオイ・・・まさかこれって」
「あらあら、予定よりも早かったけどまあ・・・良いわね。」
「レリィさん!って・・・アンタ酒飲んでたんかい。」
「まあね、ルクス君が作ったおつまみが美味しかったから
ついつい飲みすぎちゃって。」
そう言いながらレリィはほろ酔い気分のまま外に出るとこう言った。
「皆、着いてらっしゃい。今からこの合宿の本当の目的・・・新王国からの命令を伝えるわ。」
「学園長!まさかそれって!!」
レリィが命令について言おうとするとセリスティアがまさかと思っていた。
そしてレリィは全員にこう説明した。
「皆も知ってると思うだろうけど、これは新王国が保有する遺跡の一つ、
第三遺跡『方舟(アーク)』と呼ばれるものよ。」
レリィがそう説明するなか透流は目を点にしながらこう言った。
「これが遺跡ですか・・・・」
「私は他の遺跡を見るのは初めてです。」
無論外に出てなかったクランリーゼもそう言うとアイリが二人にこう説明した。
「透流さんは知らないかもしれませんが遺跡と言うのは
第一遺跡『塔(バベル)』、第二遺跡『迷宮(ダンジョン)』、
第四遺跡『坑道(ホール)』第五遺跡『巨兵(ギガース)』、
第六遺跡『箱庭(ガーデン)』、第七遺跡『月(ムーン)』、そして目の前にある
第三遺跡でもあるこの『方舟(アーク)』を含めて七つあり、その中でも動く遺跡がこれを除けば『月(ムーン)』だけなのです。」
「そして各国が遺跡の調査権を賭けた戦いこそ」
「『校外対抗戦』ですよね?」
「その通りです。あの中には古代人が書き残した資料や機竜のパーツや
機竜そのものが入っていますのでそれを手に入れるために戦っているのです。」
「ですが今あげた二つは一定周期で場所を変え、出現区域が
ほぼ海上である事からあまり調査されていませんけどね。」
「海上って・・・じゃあこれって今まで海中を移動してたって事ですよね!?」
「ええその通りです。」
「・・・古代人って潜水艦作ってたのかよ。」
透流はそれに驚いているがもう一つある事を聞いた。
「待てよ?・・・じゃあ第七遺跡は何処なんです?」
そう聞くとアイリはこう答えた。
「ああ・・・第七遺跡は空に浮遊しているので大抵は《ワイバーン》で
対応してるんですよ。」
「・・・・何か音羽と昔見たアニメにそんな奴あったなあ。」
ジ〇リも驚くなと思っている透流であった。
「学園長。新王国からの命令と言う事はこれの調査ですか?」
「そうよセリスティアさん。察しが良くて助かるわ。」
セリスティアの問いにレリィは微笑みながら答えた後こう言った。
「今回の任務は・・・今だ誰もが到達されたことすらない場所・・・
最深層の調査よ。」
『『『『『!!!!!』』』』』
レリィの言葉を聞いて全員が驚いていた。
何せ各国が今まで到達したことすらない場所に行くのだ。
前人未到の場所に自分たち学生が行くと言う事。
誉であると同時に危険も倍増しており成功すれば間違いなく世界初の偉業として後世にまで伝えれるが失敗すれば間違いなく新王国の危機に直結すると
相まって全員緊張しているがレリィは二つの事を言った。
「今回新王国から依頼された内容は二つ。
「『一つ、『ラグナレク』が消えたことに対する最深層の調査。」
「そしてもう一つ・・・これこそが新王国の最も欲する内容。」
そう言いながらレリィはある荷物を持ってきた。
それは少し大きな木箱で人の頭ほどの大きさの物がすっぽり入るぐらいの
大きさであった。
そこに入っていたのは・・・。
「それは!!」
それを開けた瞬間に周りが七色に輝き始めた。
ルクスはそれの正体に気づくとレリィがこう言った。
「そう、『ラグナレク』から出てきたコア『グランフォース・コア』」
そう言うとレリィは目つきを鋭くしてこう言った。
「『二つ、『グランフォース・コア』を最深層に持って行き、実際に
遺跡の機能が停止するのか見定めよ』よ!!」
『『『『『!!!!!』』』』』全員がそれを見て息を呑んだ。
実際に遺跡の機能が停止すれば今後『アビス』が出てくる心配が殆ど無くなると言う情報はクランリーゼから聞いているが実際にそうなれば少なくとも
港町での被害は0になるという計算となるのだ。
「もし上手くいけば各国が集まる『校外対抗戦』において高らかに宣言し、
新王国に莫大な利益が出ることは間違いないわ。」
そう言うとレリィは全員に向けてこう言った。
「予定では明日から1週間の間、ここに停泊することとなるわ。
だから皆は今日はゆっくり休んで明日からの調査を始めるわよ。」
そう言っている中ルクスとアイリはお互い視線で何か会話した後ばらけた。
・・・まさか自分たちが思っていたことが現実になるという最悪なシナリオに
ついて。
次回は恐らくあの話だろうなあ。