「・・・まさか『アーク』にもいたとはなあ。」
リーズシャルテはそう言いながら窓の外にある『アーク』を合宿所から
眺めていた。
あれから1時間後に全員は8階にまで行軍することが出来た。
ラ・クルシュの情報により最短距離での行軍を可能にすることが
出来ただけではなくアビスとの戦闘の一部をドバル候達『海竜騎士団』に
押し付けたのだ。
さらに交戦は2度と(本来は6回なのだが殆どは『海竜騎士団』に
押し付けたから。)大した戦闘(透流にとっては勉強になったであろう)でも
なかったことからそんなに疲労していないため余裕をもって帰還し、報告会にへと至った。
「見た目は殆どクランリーゼと変わりませんが間違いなく旧時代の
『アンドロイド』でしょうね。クランリーゼが『パソコン』で遺跡の外に
出られるようにさせたようですけど本人はあそこでいいと言ってたので
置いてきました。」
ルクスはリーズシャルテにそう報告した後にレリィがこう聞いた。
「それで、今その子は何処にいるの?」
「ああはい、6階の居住区エリアの1室に隠れてもらっています。ドバル候達に
合わせると面倒くさいことになりそうなので。」
「まあそうでしょうね。遺跡を管理することが出来る存在なんて
信じられないしねえ。」
「いや学園長。いるじゃないですかもう一人」
ルクスはレリィの言葉にツッコミを入れた。
その本人はと言うと・・・・・。
「ですからこのカードを使うのでしたらこのカードとこのカードで組み合わせてですね。」
「No、それよりもこっちのほうが」
デュエルモンスターズでの話し合いをしていた。
「それにしてもきょうは疲れたよー。訓練は大変だし、変な人たちが来るし、
遺跡調査も出てきてさー。」
ティルファーはそう言いながらテーブルに突っ伏してそう言うと
リーズシャルテもこう言った。
「確かになあ、今日の報告会はこのくらいにして食事したら少し仕事して
早く寝るとするか。」
そう言いながら欠伸を掻いているとレリィがにこやかにこう言った。
「その前に良い話があるのだけど良いかしら?」
『『『『『?????』』』』』
全員が何だと思っているとレリィはこう言った。
「今日は特別に皆に島の温泉に入れるようにしてもらったから早めに
準備してねえ。」
それを聞いた全員の目は・・・・。
キュピーン☆と目を輝かせた。
「えええええ!!学園長!!本当なんですか!??」
「本当よ。」
「貸し切りですか!!??」
「勿論よ。」
「今からですか!?ああ早く準備しないと!!」
「へえ・・・温泉ねえ。」
「楽しみです。」
メンバーの声の中にクルルシファーやセリスティアの声も聞こえた。
「皆さん、嬉しがってますねえ。」
「まあしょうがないよ。今まで水浴びか身体拭き程度だったからねえ。」
透流の言葉にルクスがそう言った。
リエス島で真水を手に入れるのは大変なためその程度であったがそれでも矢張り年頃の娘たちだ。
入浴をしたいという欲求があったようだ。
然も温泉となれば体験者は少ないのだ。
・・・まあルクスの場合は使われなくなった竈を改修してお風呂に作った時もあった。
それを見た人間たちも偶に使わしてやった(お金は取るが)。
すると静観していたレリィが聞こえるようにこう言った。
「はいはい、気持ちはわかるけど少し落ち着きなさいね。
貴方達はここでも『アカデミー』生徒なんだからもう少し貴族のお嬢様らしく
お淑やかにね。」
それを聞いたルクスは目を丸くしてこう思っていた。
「(それアンタが言うか!?)」
今までそんなことしたのかと思うほどであった。
すると透流がルクスにこう聞いた。
「ルクスさん。どうします俺達?」
それを聞いたルクスはこう答えた。
「ああそうだね、・・・少し勉強する?機竜以外なら何とかできるけど」
「それでしたら政治関係をお願いできません?俺そう言うのやったことなくて」
「まあ透流ぐらいの年頃が政治関係の勉強ってやらないからねえ。」
そういう中レリィがルクスに手招きしてこう言った。
「ルクス君。ちょっと良いかしら?」
「?、じゃあ透流。戻ったら勉強しようか。」
「はい、待ってます。」
そう言って透流と別れたルクスはレリィに着いていくとこう聞いた。
「それでどうしたんですかレリィさん。皆と入らないんですか?」
そう聞くとレリィは笑ってこう言った。
「あら、折角の合宿だし大人がいない所で子供だけで楽しんだ方が
良いじゃない。」
それともとレリィは何か・・・にこやかにルクスの耳元に近寄ってこう聞いた。
「ルクス君は私と一緒に入りたいのかしら?」
「!!!!何言ってんですかアンタハ!!!」
ルクスはそれを聞いて顔を真っ赤にして怒鳴り込むとあらあらとレリィは笑ってこう言った。
「冗談よ、冗談。実は依頼があるのよ、特別な依頼がね」
「依頼・・・ですか?」
「そう、温泉に入れるようにしたのは良いんだけれどこれまでは先生たちが
これをやってたんだけど今学園の警戒中で来られなかったじゃない。」
「ああ、まあ。王都の臨時警戒ですしねえ。」
現在王都は警戒警報を発令中であり先の襲撃事件以降から
ピリピリとしていたのだ。
おまけに警備の人数が足りないことから教師陣も駆り出される始末である。
「だから、透流君も誘って依頼してくれないかしら?」
「まあ良いですけど透流もいて大丈夫な奴ですか?」
変な任務でしたら許しませんよと言うとレリィは笑ってこう答えた。
「大丈夫よ。寧ろ貴方のストッパーとして置くんだから。」
「?」
「それじゃあ依頼内容なんだけどそれはね・・・・・。」
数分後
「ルクスさん、何だったんですかレリィ学園長?」
透流はそう聞くとルクスはこう答えた。
「ねえ透流。ちょっと付き合ってくれないかな?」
「?・・・何です」
透流は何だと聞くとルクスが振り向いた瞬間ビクッとした。
何せ今のルクスの顔は・・・・・。
「ちょっとバカの制裁に。」
ハイライトが消えた目が笑ってない笑顔でそう言ったのだ。
さらに十数分後・・・・。
ちゃぷんと言う水音が聞こえた。
現在少女たちは温泉に浸かっていた。
毎年使っているためか事前に島の人達が綺麗に掃除している。
場所は狭いが洗い場があり、周囲は高い立て板の柵が施されていた。
温泉の湯は乳白色であり、湯気が立ち上っているため気づかれないはずなのだがリーズシャルテは腹にある刻印を見せられまいとタオルで体を巻き付かせていた。
「はー。女子寮のお風呂よりも狭いけどその分空が見渡せる場所って
ある意味開放的だねえ。」
「YES、私はこう言う入浴は初めてですが中々趣があって良いですね。」
「そうですね・・・ちょっと皆さんスタイルが宜しいですので
恥ずかしい・・・」
ティルファーとノクトが感想を述べながら入っているとアイリはにこやかにだが最後に自分の胸を見て隠そうとする中である人間と目が合った。
「・・・・何かしら?」
アイリはクルルシファーを見た後に胸部を見た後に・・・・。
「・・・・(^^♪」
少しにこっと笑った。
それを見て気づいたクルルシファーはにこやかにこう言った。
「ねえ貴方、どつかれたいのかしら?シバかれたいのかしら?(;゚Д゚)」
いつもなら言わないような言葉をクルルシファーはにこやかにそう言った。
「ふっ、後輩たちの若さが羨ましいね。セリス」
シャリスは感慨深そうな表情で彼女たちを見ている中セリスティアはと
言うと・・・。
「貴方は普段から彼女たちと同レベルだと思いますが。」
阿保を見るような顔でそう言った。
それを聞いたシャリスはにこやかに笑ってこう言った。
「ほお、ならば同レベルらしい事してやろう!ほらほら如何だ!!」
「止めてください!後輩の皆が見ていますよ!」
「良いではないか!?良いではないか!!??」
「ああもう、離れなさい!!」
シャリスが胸をもんできたのでセリスティアはそれを振り払おうと暴れていた。
「・・・賑やかですねえ。」
クランリーゼはそう言いながら体を拭いていた。
現在彼女の体の幾つかは機竜で補っているため整備も兼ねて
こうやっているのだ。
「そう言えば二人はかわいそうねえ。仕方がないとはいえ後回しだもの。」
クルルシファーはそう言いながら空を眺めていた。
その言葉にティルファーが頷きながらこう言った。
「そーだねえ・・・けどさ、こう言う時だからこそできる話って
あるじゃん!!」
『『『『『?????』』』』』
それを聞いて全員何だと思っている中ティルファーがこう言った。
「・・・・え?」
「よっしゃあ!!それでは第1回『ルクッチとトオルッチの事どう思ってんのか暴露しちゃおう大会』を始めよう!!」
『『『『『エエエエエエ!!!!!』』』』』
ティルファーの提案に全員が固まっている中ティルファーが初めに喋った。
「んじゃあ言い出しっぺの私から。まずトオルッチはあまり分からないけどー
責任感強いし優しくて妹思いだって事は分かったなあ。そんでもって
ルクッチはー、旧帝国の皇族なのに、そんなに気取ってないどころか
優しい皇子様だって感じでー・・・後は・・・ま、いっか!ほい、次の人!!」
「おいマテ、最後なんだ。」
ティルファーの言葉にリーズシャルテが待ったをかけようとするも次に移った。
「YES、次は私です。そうですね、先ずルクスさんですが普通なら
声をかけるのも躊躇しますがあの人は気軽に話しかけれる人ですね。
透流さんについてと言えば・・・何だかわかりませんが心がポカポカする時が
ありますがこれって何なのか分からないのでもう少し一緒にいようと思います。」
「・・・・ホホーウ。トオルッチも中々だねえ。」
「ああ、まさかあのノクトにここまで言わすとは透流君も罪な人だねえ。」
ノクトの言葉にティルファーとシャリスがお互いそう言った。
するとシャリスが手を上げてこう言った。
「次は私だな。ルクス君は最初会った時にはかわいい顔しか見ていなかったが
あの後の・・・・あの後の・・・・((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル」
「ストップシャリス!!トラウマ蘇ってるよ!!」
「YES、シャリスはここまででいいでしょう。」
『『『『『うんうんうん』』』』』
シャリスの震えを見て全員確かにと思った。
ルクスの本気を見てこうなる人間が結構いるからだ。
それでもここにいるだけで彼女は勇者だと思う少女達もいる。
「それじゃあ・・・メインといきますか!!」
「次回に!!!」
「「「「「はアアアアア!!」」」」」
メインは次回に。