最弱無敗の決闘機竜   作:caose

164 / 378
 記憶の中に眠りし力・・・解放まであと少し。


蘇る記憶。

5年前のリエス島・・・・。

 その日の夜、ある一帯が炎に包まれていた。

 然しその炎は只の炎ではなかった。

 蒼く・・・冷たい炎。

 その炎に焼かれた人間は黒焦げではなく・・・・白くなっていた。

 どうやったらそうなるのか・・・誰も分からなかった。

 まるで雪が積もった様な・・・そんな状況に。

 「はあ・・・はあ・・・はあ・・・。」

 ある青年は必死になって走っていた。

 ある場所を目指して・・・ただひたすらに。

 「はあ・・・!!・・・ルクス!!」

 青年が見たものは、白くなった死体の側である少女・・・だったであろうナニカを抱えていた少年であった。

 少年の目は紅く・・・そして・・・血の涙を流していた。

 「ウウ・・・ウウウ・・・」

 少年はまるで・・・いや、確かに泣いていた。

 涙が血になるまで・・・。

 「ウワアアアアアアアアアアアアア!!!!」

 少年の慟哭と同時に炎がさらに強く、そして・・・。

 「何だあれは・・・・。」

 姿を変えた。

 赤い体

 青白い炎が翼からでていた。

 手足はまるで鎧のような物で纏っておりその手には西洋剣を握りしめていた。

 するとその竜の頭部が輝き始めると炎が全身から吹き出し始めた。

 その竜は青年に狙いを定めるように睨むと青年は突如胸元を緩めた。

 そこにあったのは・・・・魔法陣のような円とその中に六芒星が結晶のように

散らばっている形をしたのが胸元に刻まれていた。

 すると青年はこう叫んだ。

 「来い!***!!」

 すると胸元の刺青のようなのが光り輝いた瞬間それは現れた。

 巨大な・・・・・白銀の・・・ナニカが・・・・。

 ギャアアアアアア!!

 グオオォォォォオオォォォォ!!

 そして赤い竜と白銀のナニカが・・・激突した。

 

 

 

 

 

 

 

 「がはあ!!・・・・はあ・・・はあ・・・はあ・・・何なんだありゃあ?」

 ルクスはその光景を最後に気を取り戻した。

 最初にあった後の映像が既に消えてしまっていたがあの光景は知っていた。

 「あそこは・・・『バリアン世界』・・・けどどうして」

 ルクスは何故だと思っていた。

 ここは嘗てフィルフィが投薬実験の為に連れて行かれたと聞いてフギルの力を

借りてここに来た。

 表向きは修道院となっているがその実態は帝国が兵器開発するために作られた

実験室。

 革命の成功後、ここは打ち捨てられたが死体は全て灰になっていた。

 然しルクスはこう思っていた。

 「何でフィルフィが・・・じゃああのフィルフィは・・・?」

 先ほどの映像に出ていた少女がフィルフィなら今いる彼女は一体何なんだと

思っていた。

 いくら考えてもきりがなかったのでルクスは修道院に降りた。

 すると影から・・・ナニカが襲ってきた。

 「グシャアアアア!!」

 突如『オルトロス』が爪をルクスに向けた。

 すると『オルトロス』は・・・その場からすぐに離れて身を隠した。

 「!!!」

 ルクスは一瞬見た『オルトロス』を見てあれだと確信した。

 「・・・誰かが『キマイラ』や『ラグナレク』と同じ奴を」

 そう、赤黒い筋が全身に走り、漆黒色の瞳が黄金色になっていた。

 極めつけはルクスが切り裂いた片足二つとも再生していたのだ。

 ルクスはそれを見て相手の攻撃能力を上方修正した。

 「(今あいつの攻撃は前よりも上がってるから・・・やべえな。)」

 ルクスはそう思いながらも構えていた。

 すると・・・。

 「シャアアアアアアア!!」

 『オルトロス』が真正面からルクスに向かってきた。

 『オルトロス』の牙がルクスに襲い掛かったその時・・・。

 「グがアアアアアアアア!!」

 左目が切り裂かれた。

 あの一瞬の間にルクスは《クイックドロウ》を使って切り裂いた。

 今の『オルトロス』の体は更に固くなっていることを予測して眼球を

狙ったのだ。

 更に・・・。

 「ゴガアアアア!!」

 「刹撃・焔」により顔が焼け始めたのだ。

 いきなりで驚いて頭がそれぞれ別々の方向に向かったのを見てルクスは

チャンスだと確信した。

 「ギギャアアアアあ!!」

 今度は左足全てを斬り捨てた。

 ルクスの実力を肌で感じた『オルトロス』は別の手段で攻撃してきた。

 「グアアアアアアアア!!」

 すると背中に蠢いていた無数の毒蛇がルクスに向けて襲い掛かってきた。

 力が駄目なら手数で相手を追い詰めようと切り替えたのだ。

 だが其れで効くほど・・・・ルクスは甘くない。

 「吹き飛べ。」

 そう言ってルクスは二丁の機竜息銃とキャノンを展開して一斉に『オルトロス』目掛けて撃ち放った。

 ダダダダダダと放たれた弾丸は寸分たがわずに『オルトロス』に命中した。

 蛇と一緒に『オルトロス』は耐え切れずに吹き飛ばされると

ルクスは最初の『オルトロス』にしたのと同じようにしてこう言った。

 「・・・消えな。」

 そしてキャノンが『オルトロス』の口の中で放たれて爆発した。

 その肉片はそのまま黒い灰となって消えた。

 「ふう。」

 ルクスはやっと終わったと思っている中でフィルフィを探そうとすると

壁の中から僅かだが呼吸音が聞こえた。

 するとまた、あの映像が出てきた。

 

 

 

 

 

 

 「・・・こんにちはルクス君」

 あれ?・・・何でレリィさん・・・泣いてるの

 「ルクス君にもあの子のお葬式に出てほしいの。」

 葬式って・・・誰の?

 「きっと、喜ぶから・・・・・*****も」

 ・・・・・え?

 

 

 

 

 

 

 「ルクス!大丈夫だ!!俺が何とかする!だから今日の事は忘れろ!!!」

 「そんなの無理だよ!!だって***ちゃんが!!」

 誰の事・・・・?

 「大丈夫!俺が何とかする・・・こいつらでな」

 「・・・こいつら?」

 ・・・何・・・・あれ

 ルクスの目の前に映っていたのは・・・・

 「だからお前は」

 フギルと・・・・・・

 「もう休め。」

 巨大な神装機竜と・・・・・

 「・・・良いな。」

 巨大な・・・全身に銃器が付いた・・・竜がいた。




 俺が・・・全部何とかする。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。