最弱無敗の決闘機竜   作:caose

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 奴の正体が暴かれます。


その人間の正体は・・・。

「アアア・・・がアアアアアアアア!!」

 ルクスはその映像で少しずつであるが忘れてしまいそうであった。

 あの巨大なナニカは一体何なのか?

 そしてあの竜は一体何なのか?上げればきりがなかったがルクスは

頭を押さえながらフィルフィの下にへと向かった。

 

 

 

 

 

 「フィルフィ!」

 「はあ・・・はあ・・・はあ・・・」

 フィルフィは背中を壁に預けたようにへたり込んで座っていた。

 外傷はなかったが万が一を考えて、ルクスはフィルフィに肩を預けさせるように

立ち上がらせて移動した。

 「フィルフィ凄い熱だよ!早く合宿所に」

 「ルーちゃん。・・・アビスは・・・」

 「大丈夫。『オルトロス』ならさっき倒したよ。」

 するとフィルフィはルクスに向けてこう言った。

 「ううん・・・まだいるよ」

 「!・・・未だいるのかよ」

 そしてフィルフィはこう言った。

 「うん・・・・ココニ」

 するとフィルフィが・・・ルクスの首を鷲掴みにして高く持ち上げられた。

 「なアあ!!・・・・!!」

 ルクスはフィルフィのいきなりの行動に何があったと思いながらフィルフィを

見ると・・・信じられないモノが見えた。

 「ナンデ・・・アビスと同じ・・・模様が」

 肌に薄っすらとだが赤い模様が浮かび上がり・・・黄金の瞳と黒い双眸が

見えた。

 然も当のフィルフィは今まで見たことのない狂気に染まった笑顔を見た。

 「かあ・・・ハア・・・・」

 「(ここ迄か・・・)」

 ルクスはフィルフィの力を考えてもう終わったなと思い死を覚悟した

次の瞬間・・・それが起こった。

 キシャアアアアアアア!!

 何処かで聞いたことのある竜の鳴き声と同時にフィルフィは倒れてしまった。

 肌に浮かび上がっていた模様も一緒に。

 「・・・フィルフィ」

 ルクスはフィルフィに近寄ろうとすると・・・声が聞こえた。

 「おやおや、お楽しみだったところ悪いが失礼してもらうぜ。」

 「!!??」

 ルクスはその声を聴いて振り返るとそこにいたのは・・・。

 「よ~。初めまして『青い死神』さんよ。」

 全身をローブで覆い隠した人間がそこにいた。

 「お前は・・・一体誰だ?」

 ルクスはその人間を見て警戒しながらそう言うとローブの人間はこう答えた。

 「あれあれ?『サニア』辺りから聞いてねえか?」

 「・・・成程、お前がサニアさんに過去を教えた」

 「そ、俺がそれさ。」

 ローブの人間は笑いながらそう言うとルクスはこう聞いた。

 「・・・あのアビスはお前の差し金か」

 ルクスはそう聞きながらソードデバイスを構えるとローブの人間はこう返した。

 「まあそうだがそんな物騒な奴は収めてくれないか?俺はそこに寝転がってる

幼馴染さんを一応だけど助けたんだぜ?」

 「どういう事だ?」

 ルクスは目を鋭くさせながらそう聞くとローブの人間はこう返した。

 「その女には俺が前に植え付けた『ラグナレク』の一体『ユグドラシル』の種子『宿り木(ラタトスク)』があって今やそいつは体の半分以上がアビスだぜ。」

 「!!!な・・・・・」

 ルクスは信じたくはないと思うがローブの人間は何事もなくこう続けた。

 「そいつの心臓はアビスの核と何ら変わりねえから切除は無理だ。」

 死んじまうからなと言ったとにさらにこう続けた。

 「普段は休眠状態だけど生命の危機や精神の異常な高ぶりで超回復と

身体機能の向上が見られるがデメリットとして『ユグドラシル』の命令は

絶対とし、逆らえば高熱と頭痛を筆頭に身体機能が狂っちまって最悪死ぬ。」

 「・・・手前!」

 ルクスはいつでも斬り殺せるようにとスタンバろうとするとローブの人間は

構わずに続けた。

 「然も寄生体の入った仲間を殺そうとすれば数日以内にそいつは死ぬという命令が施されているが・・・俺ならそれを解除することが出来る。」

 そう言って角笛を見せるとローブの人間はこう言った。

 「そこで取引だ。『ユグドラシル』にその女だけは例外だという命令を与えて

その女を助けらせる代わりに『アーク』の最深層の扉を開けてくれないか?

手前にもいる『エクスファー』を使ってさ。」

 「!!どうしてそれ・・・マサカ!!」

 「お、頭が回るねえ。おおよ、こっちもいるんだが一度権限を使うと

数か月は使えねえんだ。だから最深層に行ってくれたら助かるんだよなあ。」

 そう言うとローブの人間は指を2本見せてこう言った。

 「機嫌は2日間。それまでに開けてくれたらその幼馴染を助ける。

最深層に着いたら・・・こいつで通信しろ。」

 そう言ってローブの人間は手のひらから光る何かを見せるとそれは・・・

何もせずにルクスの耳に向かって飛び込んだ。

 「!!・・・こいつは」

 「そいつで俺に通信しろ。出来れば昼に開けてほしいな。夜中にすると

閉められた時に堪ったものじゃねえから見張りも付ける。」

 そう言ってローブの人間のすぐ後ろに誰かが・・・現れた。

 黒い髪をした少女が一瞬だけ見えると直ぐに消えた。

 「今のが見張りだ。お前が夜中に『アーク』に行ったら伝えて

俺はそいつを殺す。」

 ローブの人間はフィルフィに向かってそう言うとルクスはこう聞いた。

 「・・・お前は一体誰だ?」

 そう聞くとローブの人間はローブのフードを取った。

 その人間の正体は・・・・。

 「!!!」

 銀色の髪。

 灰色と蒼のオッドアイの瞳。

 それは正しく・・・・。

 「俺の名前は『ヘイズ・アーカディア』。ヘイブルグ共和国の軍師にして・・・本物だ。」

 アーカディア一族であった。

 




 さあ・・・悪魔と取引だ。
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