最弱無敗の決闘機竜   作:caose

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 恥ずかしいことって何か?
 集団の前で恥をかくことだよ。


自己紹介と再会。

次の日の早朝・・・ルクスは来客用の応接室のソファで寝ていた。

 よく見ると嘗てあっちで使っていたカードがあり緊張を解す為

デッキの調整をしていたのだ。

 と言っても相手がいない為仮想敵を思い出してやっていたのだが。

 暫くして目を覚ますとルクスは鬱に陥りそうな顔をしていた。

 今日からこのアディスマータ新王国の機竜使い士官候補生育成女学校

「アカデミー」に学生として過ごす羽目になるのだが上記の通り女学校であるため

幾ら女顔に近いルクスとは言え男なため常識としてどうかと思う。

 「なんか人が気にしてること喋っているように聞こえたけどしかしレリィさんも

困ったものだよ。何せ・・・。」

 『将来共学化したときに備えての試験入学って形だから心配しないでね~。』

 「んて言うもんな。レリィさん前よりも性格の自由度上がってない?・・・まあ雑用の仕事は他の人が代わりにしてくれるって言ってくれるけどなー・・・。」

 ルクスは机の上にあるカードをデッキケースに入れるともう一つの

包み紙の方を見た。

 それはアカデミーの男性用の制服が入っていた。

 ルクスはは~っと溜息をつくと服を着た。

 そして用意された朝食を食べるとルクスは意を決して扉を開けた。

 「いつまでもうじうじするな、ルクス・アーカディア。遊馬だったら何事も

諦めなかったじゃないか。僕だって腹をくくって立ち向かうんだ。

かっとビングだ!!僕!!」

 少しやけっぱちなようだが吹っ切れたようなので扉から出て行った。

 その後ろ姿はまるで・・・解体される前の牛のように見えた。

 「それって食べられるってこと!!」

 地の分読むな。

 

 そして学園の二階校舎の一つでルクスは自己紹介されていた。

 物珍しそうに見られる珍獣のように。

 ルクスの教室の担任はライグリィ・バルハートと言って旧帝国時代女性の身で

ありながら唯一ドラグナイトでありクーデター時は新王国側につきその美貌と凛とした性格で女生徒の中ではファンクラブ(非公認)があるほどだ。

 「--という訳で彼が今日からこの学園に通うことになったルクス・アーカディアだ。慣れないことは多々あるだろうがよろしく頼みたい。」

 「えっとルクス・アーカディアです。よろしくお願いします・・・。

(今すぐ逃げ出したい。)」

 心の中ではこの状況から早く逃げたいという気持ちを抑えながら自己紹介した。

 するとルクスに向かってこう言う少女がいた。

 「・・・あ、ルーちゃんだ。」

 「え?」

 教室の窓際にいたのは桃色の髪をツインテールにして少しぼんやりとした服から見てもわかるくらいの巨乳を持った少女がいた。

 「久しぶりだね。ルーちゃん。」

 その間延びした喋り方と時が遅くなるような空気を出している少女をルクスは

知っていた。

 子供の時によく遊んだ少女。

 「えっと・・・フィルフィだよね?」

 「うんそうだよ。」

 この少女はフィルフィ・アイングラムと言いレリィの妹である。

 最後にあったのは七年前である。

 「よろしくね、ルーちゃん。嬉しいな。」

 ・・・棒読みのように聞こえるが元々この少女は感情表現が乏しく

口数が少ないのだが根が正直である為物事ははっきりと言えるタイプなのだ。

 「何だルクス知り合いなのか?ならばフィルフィの隣に座れ。」

 ライグリィの言葉にルクスは心の中でほっと息をついた。

 「(助かった~~。もし知らない人だったら心が折れてたよマジで!!・・・

でも僕等って七年前とは年齢とか立場とかがあるから気を遣わないといけないよなー。春おばあちゃんが言っていたなー。『親しき中にも礼儀あり』って)」

 ルクスは九十九家でよく話し相手になってくれた春を思い出していた。

 そしてルクスが席に着くとフィルフィにこう聞いた。

 「えっと、フィルフィさんって呼んだほうが良いかな?」

 ルクスがそう言うとフィルフィは真顔のまま顔を背けるとこう言った。

 「フィーちゃん、でしょ。」

 「えっ・・・それ言わなきゃダメ?」

 そういうとフィルフィは頷いた。(顔は背けたまま)

 するとルクスは心の中である事を思い出した。

 「(しまったーー!!フィーちゃんは気に入った人に対して愛称で呼び合う事を求めてしまうんだったーー!!でも年齢的にって言うかここ学校なんだけどーー!!!)」

 ルクスが冷や汗を掻きながら打開策を考えている中ライグリィが大声でこう言った。

 「そろそろ皆授業始めるから教科書出しとけー。」

 ルクスは教科書がないのでフィルフィに見せてもらおうとこう言った。

 「フィルフィさん。教科書一緒に見せてくれない?」

 「・・・。」

 一回目の譲歩失敗。

 「じゃ、じゃあフィルフィ。これで妥協してよ。授業中だからさ。」

 「・・・」

 二回目の譲歩失敗。

 ルクスは心の中で涙目になっており最後の手段としてこう聞いた。

 「フィ、フィーちゃん。・・・きょ、教科書見せてもらっていいかな?」

 「うん、良いよ。」

 三回目の譲歩で成功。(精神的ダメージ有り)

 すると教室中で笑い声が漏れた。

 「カワイー。」

 「フィーちゃんだって。」

 「あの二人ってそう言う仲だったんだ。」

 周りからそう言う声が聞こえるためルクスは心の中でこう絶叫した。

 「(恥ずかしい!!!!恥ずかしくて今すぐ逃げたい!!!何でこうなったの!!!???教えてよ神様ーーー!!!)」

 「く、くくくく。」

 等々ライグリィまでもが笑い声を出しそうになっていた。

 そしてさっき迄眠りそうになったリーズシャルテはと言うと・・・

 「ひー。ひー。」

 机を叩いて笑いを押し殺していた。




 フィルフィ「ルーちゃん。後三回言って。」
 ルクス「三遍回ってワンって言うからもう許して!!」
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