「ぐあ!このでか物!!はた迷惑な声を出し」
リーズシャルテはそう言いながら《ティアマト》の《レギオン》で
攻撃しようとした瞬間に枝が鞭のように飛んで、リーズシャルテを吹き飛ばした。
「く、あ!!」
「リーシャ様!」
それを見たルクスは助け出そうとするが・・・『イグドラシル』は待っては
くれなかった。
突如巨木の幹から何かが軋む音がしたので見てみるとそこに映ったのは・・・。
「キャノン!?」
機竜の武装でもあるキャノンが無数に生え、一斉斉射された。
「くううう!!」
ルクスは《ギャラクシーアイズ》で何とか回避していたのだが今度は枝から
ブレードが生え、襲い掛かってきた。
ルクスはそれを何とか交わしたがクルルシファーは慌てた表情でこう言った。
「どうして『ラグナレク』が機竜の武装を!!」
するとヘイズはこう答えた。
「それはこいつの能力だ。」
するとヘイズはこう説明した。
「『イグドラシル』の基本能力は、寄生による強化と操作だ。それを応用して
数十機の汎用機竜と武装を取り込ませてるからそう言う事が出来るし・・・お前ら、ここ迄来るのに奇妙に思ったことはねえか?」
『?』
全員がそれを聞いて耳を傾けるとヘイズは笑いながらこう言った。
「アビスが何で少ないのかっていう・・・状況にさ?」
「手前・・・まさか!!」
ルクスは苦々しい表情でそう言うとヘイズはこう言った。
「おーおー、王子様は中々感が良いねえ?・・・そうだよ、
ここにいたアビスの殆どは『イグドラシル』に喰わしてやったんよ。」
『!!!』
全員はそれを聞いて驚くとヘイズはこう続けた。
「つまりだ、こいつには機竜とアビス両方の力が入ってるから生半可な
攻撃じゃあ・・・死ねねえぜ。」
最早それは只のアビスではない。
小国の軍事力その物があの『イグドラシル』に備わっているのだ。
然しそれでもセリスティアは何時ものような超然とした表情でこう言った。
「確かに恐ろしいですが・・・負けられません!!」
セリスティアの気勢に全員が鼓舞した。
それぞれが総力を結集して攻撃した。
「神の名にひれ伏せ《スプレッシャー》!!」
《ティアマト》の神装が起動し、広範囲の重力場を発生させ、軋み上げた。
その力に『イグドラシル・マシュ・マック』の無数の枝が折れ始め、内部にある武器が壊れ始めた。
「グ、おオオォォォォおおおお!!」
「その程度じゃなあ。」
ヘイズの言葉にクルルシファーはこう言った。
「だったらこれならどう!?」
クルルシファーが《フリージング・カノン》で枝と幹を破壊し始めた。
「これでしたら!」
セリスティアはそう言うと《ディバイン・ゲート》を発動して『イグドラシル・マシュ・マック』の眼前に移動してこう言った。
「我々を舐めないでもらいます『ラグナレク』」
そう言って《スターライト・ゼロ》を発射した。
「オオォォォォ!!!・・・・・」
そして口の中で爆発した『イグドラシル・マシュ・マック』は・・・
黒焦げになって幹が全てへし折れた『イグドラシル・マシュ・マック』が
そこにいた。
「ふう・・・どうにか・・・倒したな。」
「ですが未だ核を破壊したわけではありません。」
「私が敵の予知をするから、ひとまず追撃を」
するとヘイズがこう言った。
「・・・・バ~~~~カ。そんな訳あるかよ。」
すると・・・。
『!!!!!』
全員が即座に『イグドラシル・マシュ・マック』から離れた。
するとそこから新しい枝と幹が現れ、《ファフニール》を叩き落した。
「ッ!!」
「クルルシファー!!」
「リーズシャルテ、重力負荷!!」
リーズシャルテはやられたクルルシファーに驚くもセリスティアの指示に応じて《スプレッシャー》を発動させるが・・・・。
「何!!」
枝がしなる程度で済んでいたのだ。
そしてそのままリーズシャルテを弾き飛ばした。
「ちぃい!」
セリスティアは舌打ちしながらも《ディバイン・ゲート》を使って
背後に転送し、ランスで突き刺そうとするも・・・鞭状の枝がセリスティアを
弾き落とした。
「くあ!!」
セリスティアが落ちたのを見て全員が恐怖した。
「嘘・・・・。」
「リーシャ様達が・・・・」
「神装機竜3機が・・・」
「1瞬で・・・。」
全員がそう言うとヘイズは・・・・。
「きゃはははアハハハッハ!『イグドラシル』の能力が寄生と高速再生だけだと思ってたのかよお!!」
「『イグドラシル』にはなあ、『高速強化』っていう攻撃されればされるほど
強くなる能力が備わってんだよお!!それによってそいつらの神装や、特殊武装に対して対策できるようになったってわけさ!!!」
「・・・そんな。」
ヘイズの言葉を聞いて誰かがそう呟いた。
それではこいつを殺すためにはそれ以上の力がなければ無理なんじゃないかと思ってしまったのだ。
然しヘイズは更に全員を・・・地獄に突き落とす言葉を吐いた。
「それとこいつは№。を喰らってこんな能力も持ってんだぜェ。ラ・クルシュ」
「はい。」
ヘイズはラ・クルシュに命令するとラ・クルシュの周りに何やら画面が
出てきた。
何か操作している中ヘイズは角笛を吹いた後にラ・クルシュがこう言った。
「展開・開始(スタート・オン)」
すると突如髑髏のような口から・・・何かが吐き出された。
そしてそれは蔦のような物がどんどんと・・・形作られていった。
「嘘でしょ・・・・。」
「まさか・・・・」
「あれって・・・・」
全員はそれを見て恐怖した。
巨大な腕と足。
機械の翼。
車輪がついた四つ足。
そして何よりも・・・黒い瞳を持った・・・アビスのようなナニカ。
それが80体もあった。
全員がそれを見て恐怖するがヘイズは・・・笑いながらこう言った。
「さあ!せいぜいあがいて『イグドラシル』の糧となれよ!!」
「この『ドラグアビス』によってな!!!」
そして等々・・・それは目覚めた。
「ギィエェエエエエエエ!!!」
悪夢は未だ終わらない。
イグドラシル・マシュ・マック
「№33 先進遺跡ー超兵器マシュ・マック」の力を得た『イグドラシル』
これは嘗ての能力だけではなく、吸収した機竜やアビスの力を使って
新たに作ることが出来る。
戦力増強などにおいては最悪な『ラグナレク』である。