「ドラグアビス」
アビスの強靭な肉体と機竜が保有する数多なる武器を所持できる能力。
これらが組み合わせればどうなるか?・・・・。
答えはこれだ。
「きゃああ!!」
「このお!!」
「ちょ!こんなのって!?」
圧倒的に人間側が不利なのである。
昔から動物と人間の戦いにおいて近代で人間側が圧倒する理由。
それは・・・遠距離兵装と優れた技術力である。
然し忘れてはいないだろうか?
もしそれらが動物の手に渡り・・・習得されでもしたら・・・。
最早悪夢である。
無論善戦はしているが何人かが脱落し、その後生き残った人間が回収していた。
そんな中でルクスは回収されてアイリの近くにいたリーズシャルテに
こう提案した。
「リーシャ様!教えてください《ギャラクシーアイズ》の解除コードを!!」
ルクスはそう言いながら双剣を振っているがリーズシャルテはこう反論した。
「・・・駄目だ。あれは・・・テストも・・・していない・・・し・・・
お前・・さっきの・・・『デュエル』と・・・やらで・・・消耗・・・してる」
「そんな状況じゃありません!今は無理しようがやらなければ
いけないんです!!」
そう言ってルクスは周りを見た後にこう言った。
「だから・・・お願いします!!」
ルクスの言葉を聞いてリーズシャルテは・・・決心を固めた。
「・・・分かった。だが1分くれ。《キメラティック・ワイアーム》から
送らなければならないからな。」
そう言った後にリーズシャルテは《キメラティック・ワイアーム》を
起動させた。
それを見届けた後にルクスは『イグドラシル・マシュ・マック』を睨んだ。
既にほぼ全員が脱落したため今戦えるのは・・・ルクスだけであった。
「さあ!覚悟は出来てるか王子様よお!!」
「其れはこっちの台詞だ!ボケナスが!!」
「クイックドロウ!!」
ルクスは周りにいるドラグアビスを高速で切り裂いたが・・・厄介であった。
斬られた個所から・・・体が作り始めていた。
「あいつら再生も出来るのかよ!!」
するとヘイズはこう返した。
「ハハハハハ!そいつらは『イグドラシル』がいる限り何度でも
再生出来るんだよ!!」
「・・・だったらああ!!」
ルクスはそう言うと両腕部から・・・軋むような音が聞こえた。
ギシリと金属が異音を発すると・・・その一閃が煌いた。
「強制超過(リコイル・バースト)」
これこそルクスが編み出した第二の技である。
無論これは嘗てバルゼリット戦でも使われたがあまりの威力の高さに
間違われたのだ。
すると周りにいたドラグアビスが『イグドラシル・マシュ・マック』を
守るように障壁を張った。
無論ドラグアビスはその攻撃で幾つか破壊されたが・・・未だ再生してきた。
そう、『イグドラシル・マシュ・マック』は・・・無傷であった。
するとドラグアビスがルクスに向けて攻撃してきた。
するとルクスは敵を切り裂いた後に・・・こう言った。
「なら、再生できなくなるまでェ!!」
「永久連鎖(エンドアクション)」
ルクスは最後の奥義を発動させた。
これらは一度は終わった動作の隙をなくすことで間隙すら与えない攻撃が
出来るのだ。
ルクスはそうしながらも『イグドラシル・マシュ・マック』に近づいて行った。
徐々に降り積もる負担と疲労を振り切って・・・その刃が『イグドラシル・
マシュ・マック』に届きかけた・・・・が、世の中上手くいかないものだ。
ガキンと言う音と共に・・・双剣が・・・弾かれた。
「な」
ルクスはの攻撃が終わったと同時に・・・『イグドラシル・マシュ・マック』とドラグアビス、両方の攻撃よって・・・落とされた。
「ルクスさん!!」
機竜が使えなくなった面々の護衛をしていた透流が大声を上げた。
それを見た残りの面々も・・・絶望の表情が出始めた。
「もう・・・終わりよ。」
「このままじゃ・・・私達」
「・・・死んじゃうんだあ。」
生徒たちの悲痛な声を聴いていたヘイズは・・・笑いながらこう言った。
「ハハハハハ!お前らはこれで終わりだ!!お前らを殺した後は新王国も
滅ぼして・・・俺の勝ちだアアアアアアア!!」
ひゃはははああと笑う中で落とされたルクスの方向を見てこう言った。
「見ろ!英雄気取りのクソ王子め!お前のせいでみんな死ぬんだ!!
幾ら強がっても、理想を掲げても、手前は所詮何も救えない人間なんだよお!!」
ルクス。
「(・・・誰だ。)」
何してるんだ!ルクス。
「(一体・・・誰が)」
立ち上がれ!!
「(無理だよ・・・もう動けない。)」
諦める気か!!
「(ああ・・・そうだね、)」
「(僕は・・・何も出来なかった。)」
「(只、失いたくないために戦ったのに・・・何も出来なかった。)」
「(僕は結局・・・何も出来ない無力な存在だったんだ。)」
・・・それがどうした。
「(へ?)」
嘗ての俺もそうだった。
「(?)」
弟を助けたいがために、父さんの力を借りずに何もかもしようとして、
結局は何も出来なかった。
だが・・・そんな時あいつが俺の目の前に立ちふさがった。
俺は奴の友を利用して迄奴と戦おうとしたのにそれでもあいつは俺を許し、
そして・・・友と呼んでくれた。
「(・・・まさか君は。)」
だから立ち上がれ!『九十九・A・ルクス』!!
友の為に!今を生きる者たちの為に!!そして・・・。
俺達から諦めないコトバを教えてくれたお前の弟の為に!!
「(カイト!!)」
『かっとビング』だ!!ルクス!!!
「・・・違う、よ。」
「ああ?」
突如フィルフィがヘイズに向けてこう言った。
「何も知らないあなたが、ルーちゃんのこと、決めないで」
フィルフィはレリィの肩を貸している状態であったがこう続けた。
「わたし、知ってるから。ルーちゃんが傷ついても、
この国を変えようとして、みんなの気持ちを知りたくて、雑用していることも」
「だから戦ってルーちゃん。誰でもない、ルーちゃんが望んだ、願いの為に」
「だから・・・立って!ルーちゃん!!」
「ウォォォォおおおおおお!!」
ルクスの悲鳴のような声と共に・・・№の数字が出てきた。
「62」のあの文字が。
すると同時にリーズシャルテがこう言った。
[ルクス受け取れ!!お前の《ギャラクシーアイズ》の機竜を解放させる
手順を送ったから使え!!限界突破(オーバーリミット)を!!」
その解除コードが送られた瞬間に・・・何かが思い出したような
感覚がルクスを襲った。
初めてなのに覚えがある。
思考が勝手に走り出し、『ギャラクシーアイズ』の全ての制限が解除される中
あるパスワードが出てきた。
その上にはこう書かれていた。
『全ては原初に、そして最果てに置いて貴方は何を語る?』
その言葉が出た瞬間にルクスはこう綴った。
「『かっとビング』」と・・・。
するとモニター画面から新しい言葉が出てきた。
『入力完了。第二神装解放。戦闘データから敵神装機竜の武装、
神装をスキャン。アップロード。』
『機体インストール完了』
『第二神装《光子再現(フォトン・リプロディクション 》起動』
「『限界突破(オーバーリミット)・開始(オン)』」
そうルクスが呟いた瞬間、周囲に巨大な風が吹き荒れた。
「な・・・何だこれは・・・!!」
透流はその光景に薄っすらと目を開けるととんでもない物が映っていた。
そこにあったのは・・・。
「あれは・・・私の《ティアマト》!!」
「《ファフニール》に《アジ・ダハーカ》もあるわ!!」
「私の《リンドブルム》も!?」
何とこれまでルクスが戦った機竜が光の様に輝いているとそれらが一つに溶け合って・・・《ギャラクシーアイズ》を覆い尽くした。
「あれは一体何なんだ!!」
リーズシャルテが驚くように言う中で光が収まるとそこにいたのは・・・・。
《ギャラクシーアイズ》ではなかったのだ。
翼は紅、白、金色、紫の順に重なっており。
肩には大型のキャノン砲が片方に2つずつ、計4つ保有していた。
右手には何やら幾つか穴が開いた紅いランス
左手には斧のような刃物が付いた青いロングレンジライフル
更に足には車輪がついておりまるで・・・今、透流が使っている
《キメラティック・ワイバーン》のようであった。
「馬鹿な・・・何故こいつが!」
「ヘイズ!!!」
ヘイズは目を見開いてそう言うとルクスはヘイズを・・・大声で視線で殺すかのように見た。
「!!なんだよ一体!?」
そう言うがルクスは静かにこう言った。
「・・・懺悔の準備は出来ているか!!!」
そう言うとルクスは『イグドラシル・マシュ・マック』に向かって行った。
・・・戦いは終盤に向かった。
第二神装『光子再現(フォトン・リプロディクション)』
ルクスの機竜《ギャラクシーアイズ》が保有する第二神装
その能力はこの機体でこれまで戦った神装機竜の情報データを融合し、
新たに作り変えることが出来るのだがそれには1つ条件がある。
条件はたった1つ。
自身が一度やられることである。
これにより第二神装が解放されるのだが一度やれば二度と同じ姿を
再現できなくなるためまさに奥の手としては巨大な力である。