「おオオォォォォおおおお!!!」
『イグドラシル・マシュ・マック』の咆哮と同時にドラグアビスがルクス目掛けて襲い掛かって来た。
恐らくルクスの姿を見て最優先破壊対象として認識したことにより、
数で圧倒しようと考えたようだ。
それは普通に考えれば正しい。
正しいのだ。
・・・それが普通の人間ならば。
「どけええええええ!!」
ルクスはそう言って両肩に搭載されている四門のキャノン砲『デビルズ・ゼロ』と紅い大型ランス型ガトリング法『セブンスランス』、ロングレンジライフル
『ハルバートカノン』を構えて・・・火が吹いた。
ドウッ!!
その音と共に前面にいたドラグアビス全機、・・・堕とされた。
「はあ?」
ヘイズはあっけカランな顔でそれを見た。
一瞬で80ものドラグアビスが全滅したのをみてホオけるが・・・直ぐに表情を
戻してこう言った。
「ハハハハハ!無駄無駄無駄無駄!!ドラグアビスは『イグドラシル』が
いる限り」
「だけど道は出来た。」
そう言ってルクスは・・・ドウッと言う音と共に
『イグドラシル・マシュ・マック』に近づき・・・周りの幹を斬り捨てた。
「おオオォォォォおおおお!!」
『イグドラシル・マシュ・マック』は直ぐに攻撃しようと枝で対応する前に・・何かがそれらを斬った。
それは・・・・。
「あれはまさか・・・《レギオン》か!?」
リーズシャルテはその正体を知って驚いていた。
確かに似通っているが・・・違った。
「あれって・・・私の《オートシェル》にも似ているわ。」
そう、鏃と言うよりは・・・・槍と言うべき代物であった。
それらは自動追尾兵器《レギオンシェル》。
防御能力の高い《オートシェル》の硬さを《レギオン》が攻撃能力に変換させた姿である。
するとある変化にヘイズは気づいた。
「・・・再生しねえ・・・だと?」
『イグドラシル・マシュ・マック』が再生しないのだ。
何故だと思って見てみると・・・。
「!!・・・傷口が・・・・潰されてる。」
そう、『イグドラシル・マシュ・マック』の傷口が焼き切れていたり、
凍っていたりと傷口が塞がれているのだ。
「馬鹿な!!ドラグアビスを通じてあいつはあらゆる・・・連中の武器は
通じねえはずなのに・・・・!!」
「それは《アジ・ダハーカ》の神装だ。ヘイズ」
「!!」
ヘイズはルクスの言葉を聞いて何故だと思ったがルクスはこう続けた。
「僕は『イグドラシル』がドラグアビスを通じているんじゃないかと思って
《アジ・ダハーカ》の神装を発動してエネルギーを吸収してるんだ。」
「機竜の力を持っていることを考えれば容易に思い尽くし、仮に再生出来たと
しても相当のエネルギーを使うだろ?」
「現にドラグアビス共の再生時間が遅いのがその証拠だ。」
「!!!」
「そうか!ドラグアビスの再生能力は『イグドラシル』がいるから
成り立つが!」
「『イグドラシル』が攻撃されて再生する間はドラグアビスの再生時間は
遅れるっていう事ね。」
リーズシャルテとクルルシファーがそう言うとルクスは等々、
『イグドラシル・マシュ・マック』の核近くに《レギオンシェル》を突き刺して
核を露出させると先ほどと同じ用法で武器を展開させると
『イグドラシル・マシュ・マック』に向けてこう言った。
「二度と僕の友達に手えだすんじゃねえ!このくそ木があ!!!」
そして六条の光が『イグドラシル・マシュ・マック』の核に集中砲火して・・・
核が崩壊した。
「馬鹿な・・・嘘だ嘘だ嘘だ嘘だウソだあアアアアアアアア!!」
ヘイズは狂ったような悲鳴を上げながらこう言った。
「くそ!くそ!クソ!!!あの坊ちゃんメガあ!!ここぞという時に
邪魔しやがってーーー!!!」
ヘイズはそう言いながら今は亡きバルゼリットを呪いながらそう言うと・・・持っていた普通の角笛を出して吹こうとした。
これで再生しかけたドラグアビスに指示を与えようとするらしいが・・・
今のルクスにそんなことさせることすら与えない。
「ウおらあ!!」
そう言ってルクスは《セブンスランス》をヘイズ目掛けて・・・投擲した。
「グウウ!!」
ヘイズはその爆炎と土煙で回りが見えなくなっても吹こうとしたその時に
ヘイズが見たものは・・・・。
大型の・・・斧の刃であった。
「へ」
ヘイズの言葉の最後に・・・右手事吹こうとした口目掛けて縦一閃に・・・
角笛を斬り裂いた。
「ぎゃあああああアアアアアアアア!!!!」
ヘイズの悲鳴が木霊した。
「イダイ!イダイ!!イダイイダイイダイイダイ!!!」
ヘイズはあまりの痛さに右手と右目を覆い隠しながらのたうち回っていた。
そこには・・・斬り捨てられた右手首と角笛、そして・・・
幾つかの指があった。
「うぶっ」
透流はその光景を見て流石にだが吐き気を催した。
するとルクスは・・・ヘイズを見下す様にこう言った。
「さてと・・・・覚悟は出来てるよな?」
ルクスはそう言って獲物を構えていた。
最早目の前にいるのは人間ではなく・・・只の解体する実験動物を見るような
眼であった。
「ヒィイイ!!」
ヘイズは余りの恐怖に怖がり始めていた。
まあ・・・今更だよな。
今まで思っていたタイプとは違うのだから。
そして下を見ると・・・黄色い水たまりが見えた。
あまりの恐怖にヘイズは失禁してしまったのだ。
目の前にいるのは悪魔。
いや・・・化け物であるとヘイズはそう思っていた。
どうするべきかと思っていると・・・・。
「何してる?ヘイズ。」
天井から声が聞こえた。
全員がそっちの方を見るとそこにいたのは・・・・。
ルクスはそれを見て・・・邪悪な笑顔でこう言った。
「よう、数時間ぶりだな?フギル」
「それはこっちの台詞だぞ。賢弟」
フギルとルクス。
二度目の対面であった。
次回は遺跡も・・・クライマックス・・・かな?