「成程、つまりあのオーバーリミットは火事場の馬鹿力だったと・・・
言う訳で・・・納得するわけないですよね、兄さん?」
「いや、それしか思いつかないって言うか・・・ねえ。」
あの騒動から一週間して、ルクス達は学園に戻ってきた。
倒れてから3日間ルクスは意識を失ってしまい、起きた時には
もう学園だったのだ。
因みに『グランフォース・コア』だが、只置くだけでは停止しないことが分かり、回収した後ルクスが透流に頼んで撮影してもらったデータから文字の解読が
行われていた。
そして『アーク』は、姿を消したが一定のルートに沿って動くタイプであるため
次の上陸地点に網を張っている。
さらにレリィについてだが・・・これはルクスからもたらせた情報と
新たに手に入れた№、遺跡の戦利品、そして何より、・・・ドバルとは違って
規約違反せずに調査を行っていたこともあって、厳重注意と罰金で済んだのだ。
一方のドバルはと言うと、『海竜騎士団』共々捕まった後どうやらヘイズが情報を流していたことが分かっただけではなく、調査の規約違反における臣民の
生命の危機に直面するという騒動にラフィ女王はドバルを領地没収と地位剥奪、
牢獄送りが決まった。
終始ドバルはラフィ女王に助けを求めていたようだが本人曰く。
「自分の責任は自分で片付けて下さい。」
其れだけであった。
・・・良い気味だとルクスは内心喜んでいた。
それと『海竜騎士団』は、暫くの間ラルグリス家が預かることとなった。
んまあ、あのセリスティアの父親だからそれなりに手厳しくするだろうと
思っていた。
「もう、今回は遺跡調査だけでも大変なのに兄さんはまたどうして頭痛の種を
蒔くのでしょうねえ。」
アイリはため息交じりでそう言うとルクスはこう聞いた。
「そう言えばあの女の子は?」
「ああ、彼女は兄さんよりも早く目を覚ましましたけど記憶がないらしく、
名前以外は覚えてないそうです。」
「それで名前は?」
「『イセリア・シーウオード』と言う名前らしいですがそれ以外は・・・」
そう言った後アイリはこう続けた。
「全く、校外対抗戦と新王国記念祭が同時に始まるのに頭痛の種が3つも・・・はあ・・・・」
「・・・本当に(m´・ω・`)m ゴメン…。」
ルクスは謝るしかなかった。
3つの内2つは既にあるがもう一つはというと・・・。
「まさか機竜に第二の神装があるなんて夢にも思わなかったからなあ。」
そう、ルクスがオーバーリミットしたことによって発覚したことだが
機竜にはもう一つ神装があることが分かり、
これには上層部(リーズシャルテが特に)が驚いた。
解析するため《ギャラクシーアイズ》は新たに作られたアトリエに格納され、
徹底的に情報分析されることとなった。
因みに・・・・。
「そう言えばラ・クルシュはどう?慣れそう??」
「ああ、大丈夫らしいですよ。・・・一言多いらしいですが」
ラ・クルシュはあの後、クランリーゼに無理やり引っ張られ、
『アーク』から放りだされたのだ。
その時こう言って頼んだそうだ。
「お願いですう!仕事下さい!!リストラでプー太郎は嫌なのですウウ!!!」
ウルウルと泣き顔でそう言ったそうだ。
それを見てリーズシャルテは当面の間アトリエの非情職員として
働かすこととなったそうだ。
因みに一言はと言うと・・・・。
「リーズシャルテ様。少しお魚も食べたほうが良いですよ?それでは一部の既に大きくなっているモノが更に大きくなってしまうのですよ。」
一言どころか・・・すごく多かった。
因みにリーズシャルテはそれを聞いた後に笑顔で・・・
大気圏突破パンチをしたようだ。
「・・・あの阿保は。」
クランリーゼはその光景を見てそう言ったそうだ。
「それと腕のそれ、大丈夫なんですか?」
「ああこれね、今のところ何ともないんだよねえ。」
そう言ってルクスは自分の右腕に刻まれているそれを見てそう言った。
イセリアと言う少女が来たその時に出来た紋章。
一体何なのか医者ですら分からないようだ。
まあそれでも支障はないので暫く様子見となったそうだ。
「そろそろ失礼しますよ。管理室で見つけた古文書と透流が撮影してくれた
古文の解読してきますので。」
「忙しそうだねえ。まあ僕もセリス先輩の実家から御呼ばれされてる
らしいけど」
「しっかり断ってくださいね!!」
そう言ってバタンと扉を閉めるのを見てルクスは一息つくと・・・
隣から声が聞こえた。
「ルーちゃん。だいじょうぶ?」
「あ、うん。大丈夫だよフィーちゃん」
ルクスは隣で黙々と果物を頬張っているフィルフィを見てそう言うと
ルクスはこう聞いた。
「体の調子如何?」
そう聞いた。
『イグドラシル・マシュ・マック』の種がなくなったことから
何か不自由なことはないのかと聞くとフィルフィはこう答えた。
「うん、へいき。もう暫くしたら動けるようになるって言ってた。」
フィルフィはそう言って胸に手を置いていた。
如何やら大丈夫のようだなとルクスはほっとしているとフィルフィは
こう言った。
「ねえ、ルーちゃん。約束覚えてる。」
そう聞くとルクスはこう答えた。
「うん、覚えてる。フィーちゃんやアイリが安心して暮らせる国を作るって約束僕は必ず成し遂げて」
ルクスはそう言い切る前に言葉が途切れた。
ルクスの口が塞がれているのだ。
フィルフィの・・・口づけによって。
「へ?」
ルクスは何が起こっとのか目が点になっていたがフィルフィはルクスに
抱き着いてこう言った。
「ルーちゃんはもう、約束守ってくれたよ?」
「・・・・フィーちゃん」
「私の居場所はここだから。ルーちゃんが作ってくれたここが私の居場所。」
「ルーちゃん。・・・大好き。」
それを聞いたルクスはそっと自分も抱きしめ返した。
嘗て失った時間を取り戻すかのように・・・大切に。
「そうか、それじゃあ船の準備は出来ているのか?」
「はい。既に計画に向けて準備は出来ているようです。」
何処かの国でフギルはエスシスの言葉を聞いていた。
周りには幾つもの機竜と船が・・・港ではないのに多数存在していた。
するとフギルはエスシスにこう聞いた。
「それじゃあ皇女殿下は?」
「はい。現在治療中です。」
「そうか。皇女殿下には生きてもらわないといけないからな。」
そう言うとこうも聞いた。
「それで例の2国からは?」
「はい、どちらも協力するそうです。」
「それで良い。これで・・・また一つステージが出来上がりそうだ。」
そう言ってフギルは懐からある物を出した。
それは仮面。
最深層に彫られていた紋章と同じ形をした仮面であった。
「これでお前の無念を晴らせれる。俺が必ず作る。」
「お前が夢見た理想を。」
「そして・・・お前を陥れた奴らに鉄槌を。」
「そして・・・君の想いも・・・・!!」
そう言いながらもう一つの物を出した。
金色に輝く・・・何かの欠片。
「・・・『アレイシア』!!」
その時のフギルの顔は・・・ルクスですら見たこともない表情となっていた。
それは・・・苦痛と憤怒が混ざり合ったような表情であった。
次回予告
フィルフィ「ええと・・・次回予告っと・・・・眠い」
レリィ「お休みなさいフィー。それじゃあ私が代わりに伝えるわね。」
レリィ「等々始まった校外対抗戦と新王国記念祭。幾つもの戦いが始まる中
ルクス君の目の前に謎の美少女がって・・・まあフィーには負けるわね。」
レリィ「明かされし目的とそのとんでもない力にまさかの悪戦苦闘!!そしてルクス君の周りでは色々なことが・・・フィーが一番よねルクス君!!」
レリィ「そんな中旧帝国が突如来襲!!見たことない船と・・・遺跡が乱入!!」
レリィ「もうどうなるのよーーー!!!」
「次回!最弱無敗の決闘機竜第5章『来襲!帝国の凶刃と復讐軍師!!
紅蓮に舞う戦場!!!』
フィルフィ「ABISU TO THE BUREIN」
ルクス「君がそれ言っちゃ駄目だろ!!」