「ねえ、ちょっといいかしら?」
昼休みに入った時ルクスに声を掛けた少女がいた。
腰までかかった水色の髪、細身の体、凛とした透明感のある
ある意味妖精みたいな容姿の少女がいた。
ルクスはあの騒ぎの時に出入り口に立ちふさがった少女だと分かった。
「ええと君は・・・。」
「ああそう言えば自己紹介してなかったわね。
私はクルルシファー・エインフォルク。ユミル教国からの留学生よ。」
よろしくねというとルクスはユミル教国について思い出していた。
そこは北の大国でユミル教と言う宗教で成り立った国家であると言う事を。
「今時間あるかしら?学園長があなたを案内するようにって頼まれたから。」
「えっと。まあ・・・良いですよ。」
ルクスは案内の件は初耳だったが敷地内の情報が知りたいという事で了承すると
クルルシファーはルクスの手をそっと掴んで行った。
因みにその光景を見たクラスメイト達は・・・
「クルルシファーさんまさか!?」
「これは面白い情報だわ。」
・・・勝手に盛り上がっていた。
ルクスとクルルシファーは二人そろって屋上に行くとルクスは少し離れて
こう言った。
「・・・んで何か用があったんじゃないんですか?」
「あら子供っぽい顔の割には勘が良いのね?」
「・・・すみませんが冗談言うためだけだったら失礼しますけど?
(誰が童顔じゃごらーー!!)」
ルクスは内心怒りながら聞いてみた。。
「・・・へー。この程度の挑発にも乗らないなんて感心だわ。それじゃあ幾つか
聞きたいことがあるの。」
「・・・僕の身長以外でしたら。」
少し声を荒くして聞いた。
「(やっぱ怒ってるのね。)それじゃあ一つ目は昨日の試合とアビスの事だけどあの時あなたは汎用機竜でやり遂げる程の実力があるなら何で最初から
そっちを使わなかったの?」
クルルシファーはルクスの≪フォース・トリニクス≫じゃない方の
黒いソード・デバイスに目を移した。
「・・・クルルシファーさん。あなたは僕の評価を過大に評価してますけど
僕はドラグナイトのトーナメント試合で全て引き分けになっているんですよ。」
「確かにあなたの試合の情報は聞いているわ。・・・でもね全試合引き分けなんて
そんなの狙っていなければ無理があるわ。確率的に見てもおかしいそれにあなたが実力を隠してることなんて実力者ならお見通しよ。」
「ぐっ。」
「最弱無敗」こそルクスの二つ名である事。
だがそれは全てルクスの計算通りになっているのなら彼の本当の実力はどれほどのものなのか予測が付かないのだ。
「・・・まあ安心して誰にも秘密があるし言いたくなければ無理に言わなくても
良いわ。」
「(信用できないなー。)」
ルクスは疑い深そうに思うとクルルシファーは一呼吸してこう続けた。
「それじゃあもう一つあるけどこれがあなたをここまで連れてきた理由よ。」
「・・・何ですかそれは?」
「・・・『黒き英雄』を探してほしいの。それが私があなたにさせたい依頼よ。」
「・・・!?」
ルクスは息を吞むと同時に時計台から鐘の音が聞こえた。
「あらもう午後の授業ね。次はドラグナイトの実技演習だから・・・お昼食べてない君には酷かもね。」
「あっ!!」
ルクスは昼ご飯を食べていないことを思い出すときゅるるとお腹が鳴った。
「じゃ、がんばってね。」
クルルシファーは微笑みながら立ち去るとルクスは一癖ありそうな人だなと
思いながら教室へと戻った。
・・・空腹と戦いながら。
リーズシャルテ「ルクス、ほれこれやるよ。」蜂蜜で味付けされたパン。
ルクス「へっ!?」
リーズシャルテ「どうせ食べてないだろ。」
ルクス「ありがとうございます!!」口の中に頬張る。
リーズシャルテ「(・・・リスみたいに食うな。)」
ルクス「ありがたやありがたや、神様仏様リーズシャルテ様。」
リーズシャルテ「そこまでか!!」