そして打って変わってルクスはと言うと・・・アイリとクランリーゼ、
ラ・クルシェ、透流と共に城門を超えて城内に入っていた。
彼らは嘗てラグナレク討伐会議の際に使用された部屋の一番下にいるが
ルクスは面倒だなと思っている中で執政院の一人がこう言った。
「長旅ご苦労であったな、元アーカディア帝国第7皇太子
『ルクス・アーカディア』とその妹の『アイリ・アーカディア』と報告にあった
ギア・リーダーのクランリーゼとラ・クルシェ、そして異世界から来た異邦人
『トオル・ココノエ』。」
「お招きに与り参上いたしました(あのオッサン誰だったっけ?)」
ルクスは内心誰だったかなあと思い出せてない中でそう挨拶すると・・・アイリが緊張しながらもこう聞いた。
「それで、私達に何の御用でしょうか?」
そう聞くと・・・バグライザーがこう答えた。
「中々せっかちなお嬢さんだな、まあ確かに全竜戦前夜と言う事もあるし。おい
宰相殿!とっとと始めるぞ!!」
「分かりました、では単刀直入に言いましょう。未だ国民には
公表していませんが・・・『帝都奪還計画』と言う名の・・・
ヘイブルグ共和国の陰謀についてご説明いたしましょう。」
そう言うとナルフはルクスに向けてこう言った。
「ヘイブルグ共和国に送っている密偵からの報告によれば他国・・・
ドラグニア竜皇国を吸収して肥大化した軍事部が強行することとなったそうだ、
全竜戦が終わった直後に作戦を決行するようです。新王国の警備が薄い隙に
第一陣として反乱軍、第二陣にドラグニア竜皇国からの援軍、
そして第三陣に・・・奴らはアビスを使って進軍すると言う事が分かった。」
「「「!!!」」」
それを聞いてルクス、アイリ、そしてあまり呑み込めていないが透流が
驚いているとルクスはこう呟いた。
「大方反乱軍って言いながら所詮は帝国の威を借りて過ごしていた
政治力0集団だからヘイブルグ共和国の傀儡政権になるって事ですよね?」
「その通りじゃ、そしてヘイブルグ共和国の手先となっている
反乱軍の総大将は確か・・・『ラグリード・フォルス』と言う男じゃったな。」
しわがれた声でシャルトストがそう言うとルクスは思い出したかのように
こう言った。
「ああ、アベルのクソ兄貴の金魚の糞だった自分の不始末を
他人に押し付けた脳みそ肥溜め以下の脳みそパッパラパーか。」
「・・・嫌お主とんでもない事口にするのう・・・本当にあの皇子か?」
革命前とは打って変わって毒舌吐くルクスを見て本当に本人か?と
疑いの眼を向けるが悲しい事に真実なのだなこれが。
するとルクスは彼らに向けてこう言った。
「それ言うって事は僕にこいつら掃除して燃えるゴミにして
廃棄処分しろって言いたいんですか?」
「まあ・・・そうなんじゃが・・・口の悪さが御父上よりも酷くないかお主?」
「あんな脳みそ蛆まみれの骨董品で盛るしか頭にない犬野郎と
比べられたくないです。」
「・・・・・そうか。」
本当に変わったのウと遠い目しているシャルトストであったがそんな中で沈黙を貫いていたセリスティアの父親であるディストが口を開いた。
「今説明したとおりだが今新王国は危機に瀕している、それを救うためにも
切り札として貴公の力を貸して貰いたいのだ。貴公の実力と武勲については既に知っているしそれにラグナレクは2体も倒したその実力は
高く評価しているのだ。」
それを聞いて透流はやっぱりルクスさんは凄いんだなあと思っていると・・・
アイリがこう忠告した。
「ノセラレナイデ下さい透流、彼らはお膳立てして何かしらの要求をすると
言う事ですよ。」
よく聞いてて下さいねと言うとディストはルクスに向けてこう言った。
「よってその功績を評価して前もって第3陣で待機しているであろうアビス総勢百体以上を引き付ける囮役として貰いたい。」
「な・・・何言っているのですか!不可能ですよ!!幾ら兄さんの
『ライズ・ワイバーン』の性能が高いとは言っても総勢百体以上を
囮であるとしても一人で」
「話は最後まで聞き給え、確かに囮役になって貰うが道中奴らを疲弊させるため我がラルグリス家の保有する騎士団とこの間捕縛して私預かりとなっている
海竜騎士団をその間君の指揮系統に組み込ませて貰いたい。」
「・・・・・ハイ?」
それを聞いてルクスは眼を点にしていた、海竜騎士団ならいざ知らず
ラルグリス家の騎士団迄加える・・・それもルクスがトップとしてだと
思ってルクスは何言ってんのと思っている中でシャルトストがこう言った。
「ほほほほ、そう出るかラルグリス。然し思い切った事するのう其方は?
彼が裏切ると言う事は考えられんか?」
それを聞いてルクスはそうだよなあと思いながらも信頼無いんだなあと
口にしないがそう思っているとディストはこう返したのだ。
「其れならば最初の反乱軍の際に彼はあっち側にいたはずだ、
だが彼は反乱軍全員を相手取ってリーズシャルテ様を救ったのだ。
それにラグナレクの時でもそうしたはずだが彼はそうせずにこの新王国を
守らんがために戦っているのだ、それに機竜の第二神装と言う存在を
明らかにしている。№と言う情報を持っている、彼を失うと言う事は多大な損失を新王国は被るのであると考えればこれくらいの出費位どうと言う事でもない。」
そう言って以上だと言うとそれならばと・・・ディストは更にこう続けた。
「それとだが若し協力してくれるのならば先だってアークに於いて
レリィ・アイングラムが仕出かした無断の遺跡調査・・・まあ報告は聞いているし有意義な内容であったからこれは既に死ぬほど怒ったので帳消ししているが・・・妹については別だった。」
「「「!!!」」」
ルクス達はまさかと思って言うとディストはこう言った。
「彼女の処遇を君預かりとさせて暴走しないと言う保証が出ない限り
我々は手を出さないと言う誓約書を提出する、その代わりに協力してくれ。」
良いかねと言うがアイリは正直無理だと思っていた、ついこの間の戦いの疲れは無くなっていないし何よりも・・・こんな人質紛いなと思っていた。
透流も抗議したかったが何か言えば間違いなくルクスの立ち位置が
不味いと思って黙っているとルクスは・・・こう答えた。
「分かりました受けましょう。」
「兄さん!?」
「ルクスさん!!」
2人はルクスの言葉に何言ってんだと思っているとルクスはこう続けた。
「正直フィルフィについては厄介案件だったし新王国でバレた際のリスクを
回避するための策を考えてたけど・・・四大貴族全員の署名付きなら早々
手を出されないからここは乗るよ。」
それを聞いてアイリはああもうと思っているとクランリーゼがこう言った。
「ルクス様の了承が得ました。」
「分かった・・・あと一つある。」
「・・・まだあるんですか?」
ルクスはもういい加減にしろよと思っているとシャルトストは指を・・・
4本見せてこう言った。
「簡単じゃ、先ほどのは優先事項じゃが遺跡調査に向けて全竜戦で
4勝して欲しいのじゃ。」
御要求は計画的に。