「4勝って・・・そんな無理ですよ!総当たり戦で全六戦のうち4勝しろだなんて
幾ら兄さんと言えども」
「まあそう言いなさんな、遺跡の調査権の無断使用の不問は色々と
手間がかかるからのう?何、貴公らシヴァレスの選抜メンバーならば
四勝を挙げる事位容易いで」
「止めた方が良いぞゾグァ公、聞けばルクス・アーカディアは障壁事
敵を斬り殺すことが出来るほどの逸材であるがそんな事をここでやれば各国から
非難があちらこちらから出る始末だ。彼には今の優先事項に集中させるべきだと私はそう思うのだが?」
ディストがシャルトストに向けて注意すると同時にこう続けた。
「それにだ、遺跡の調査権の無断使用については既に決着がついており
それは女王陛下も了承されているのにもかかわらずここで蒸し返すのは
国に対する反抗だと私にはそう見えるのだが?」
「・・・・・・」
それを聞いてシャルトストと口を紡ぐが・・・執政院の何人かが口々に
こう言った。
「だが彼を入れれば確執に4勝出来るのだはないか?」
「だがなあ・・・アイツが壊した機竜の修理費結構飛んだもんなあ。」
「だが囮作戦ともなると午後の試合は出れんぞ?」
「その前に4勝上げれば良いではないか!どうせこ奴らは帝国の者!!
死んだところで誰も」
「いい加減にしろよアンタら!!」
「透流・・・・!!」
アイリは突如大声を上げた透流を見ると透流はこう続けた。
「アンタら好き勝手ああだこうだ言ってるけどアンタらルクスさんみたいに
行動できるのか!俺は聞いただけだけど反乱軍倒してラグナレク二体も倒して
この国の為に頑張ったのに帝国だとかああだこうだ言って大の大人が
寄ってたかって上から文句言うばかりでアンタらあの場所にいて
ルクスさんみたいにやれたのかよ!?ええええ!!」
「このガキが・・・調子扱き」
やがってと言いかけた瞬間に・・・ライズ・ワイバーンを纏ったルクスが
その執政院の首元にブレードを・・・刺す手前で止めるとルクスは
その執政院に向けて・・・低い声色でこう言った。
「僕の事はまあ良いよ、ああだこうだ言っても何とも思わねえがな・・・手前ら僕の仲間や家族に手え出すんなら・・・・
・・・・・今ここで革命時の様にここの全員斬るからそう思えや・・・!!」
「ひ・・・・ヒィイイイイイイイイイ!!」
執政院はルクスの背後に映る・・・竜を見て失禁して倒れるのを確認すると
ディストに向けてこう聞いた。
「ディスト卿お聞きしたいのですが・・・何で民主院の人達はいないんですか?こいつら全員貴族院の連中ばかりでしょう?」
「・・・簡単だ、残りの2家が反対してな。流石の女王陛下もそれを無碍に
出来なかったようだが国内の惨事に民主院の者達を入れなかったのは
こちらの不手際だ。後で資料を作って避難経路の作成を行わせる・・・
だから機竜を使うなここで全員皆殺ししてしまったら間違いなく
反乱軍の勝利で終わってしまいかねん。」
「・・・分かりました・・・けど今後この国の危機に対しては
民主院の人達おも入れて下さいよ、もう帝国とは違うだって所を内外に見せなきゃいけないんですから。」
そう言ってルクスは・・・殺気を薄めて下に降りるとルクスは透流に向けて
こう言った。
「あのさ、僕の事を弁護してくれるのはありがたいんだけど時と場合を
考えよ?」
「で・・・ですけど」
「子供とは言えここでは政治的な緊張が走るんだからちゃんと
弁えなきゃいけないんだ。」
「・・・・はい。」
「まあ庇ってくれたことには・・・礼を言うよ。」
ルクスはそう言って透流の頭を撫でた後にこう言った。
「ああそれと4勝については了承するので悪しからず。」
ではと言って恐らく会議のある場所に向かうのであろう部屋から出て行くと・・シャルトストは椅子を深く座り直してこう言った。
「ありゃあいかん、完全にあれはあ奴の祖父と同じ覇気じゃったわ。」
「ああ・・・あれは完全に俺達をここで殺せると言った物だった。」
バグライザーもそう続くがディストこう思っていた。
「(やれやれ、これで危ない橋を渡らずに済みそうだ。だがあの気迫・・・
確かに敵になればここ迄恐ろしい存在であろうが味方ならば頼もしい限りだ、
それに家柄も人格も申し分ないからな・・・セリスの相手に
丁度良いだろうな。)」
ちょっと調整しよかなと・・・何処か早まった様な感じをする
ディストであった。
「さてと・・・帰りますか。」
ルクスはそう言いながら小雨が降っている中傘を差して出ようかと言うと
アイリに向けてこう聞いた。
「寒いんならコートあるから着る?」
「兄さん悪ふざけでしたら怒りますよ!」
アイリがそう言って怒るが理由があった。
「未だ完治していないのに何でまた了承して・・・おまけにあそこで機竜なんて使って何かあったらどうするおつもりなんですか!!」
立場分かってますか!!とそう聞くがルクスはこう答えた。
「まあ顔なじみがやるよりかはマシだし囮の方は騎士団が2つも来るんだから
何とかするよ。」
それを聞いてああそうですかと言うとこう続けた。
「兎に角ですがライズ・ワイバーンは許されますが『ラグナ・バハムート』と『ギャラクシーアイズ』はまだ使えないですからちゃんとそこは頭に」
「危ない!」
アイリが言い終える前にルクスがアイリと透流を街路の石畳に向けて
押し出した瞬間に・・・その手前で強烈な風切り音が直ぐ上を通り過ぎたと同時にルクスはライズ・ワイバーンを身に纏って上空にいる敵と相対した。
その相手が・・・彼だ。
「やあ久しぶりだね・・・グライファ―?」
「ようルクス、デートの邪魔だったか?」
グライファ―はそう言いながら・・・鱗の様な装甲を身に纏った機竜が
奇妙に湾曲したブレードを持っていた。
そしてルクスにそのブレードを向けるとグライファ―はこう言った。
「さてと・・・しらばっくれずに大人しく下手人を引き渡してくれよ?
そうすりゃあ俺もアンタらを襲う口実が無くなるし折角ダチになりかけた
手前と戦いたくねえからな。」
次回はグライファ―戦。