ルクスが宿舎に帰った時既にアイリ達がいたがアイリはルクスに向けて大声でこう言った。
「馬鹿ですか兄さんは!まだ完全に治っていないのに何で戦うんですか!?」
「いやさあ、あの時は時間稼ぎしなきゃいけないし・・・
人気のない所の方がね。」
「・・・まさか兄さん?」
「まあね、納得させることに加えて手札は潤沢に揃えないとね。」
「本当に馬鹿ですよ兄さんは!まさか機密をペラペラと、全くこれでは
ヴァンハイム公国に弱み握られた物ですよ。」
「大丈夫大丈夫、何とかなるって。」
「・・・本当に一度その頭を切り開きたくなりましたよ本当に。」
アイリはそう言いながら拳を握りしめながらわなわなと震えていた。
頭に怒りマークが浮かんでいたのは・・・見間違いだなとルクスは
半ば現実逃避しているとクランリーゼに向けてこう聞いた。
「それでだけど下手人って分かった?相手が分かったら僕が両手脚斬り捨てて
頭と下の毛丸坊主にしてヴァンハイム公国に素っ裸でリボン結んで送っとくから。」
「其れは相手からしても嫌そうですから辞めといてください、それとですが当人の話によると『急に制御不能になって近くにあったヴァンハイム公国の宿を襲った』
と言っておられましたが恐らくは」
「・・・夜架か、間違いなさそうだけど理由は・・・旧帝国に忠誠を
尽くしているとはいえ反乱軍のリーダー格は帝国の皇族じゃないし尽くす理由が
思いつかないな。」
ルクスがそう言っているとラ・クルシェがこう言った。
「ですけど其れじゃあ何で彼女は反乱軍に入っているのでしょうね?」
「そこだよ、何でか・・・会ってみないと分からないな。」
ルクスはそう言うと取敢えずは解散と言って全員部屋に戻って就寝した。
そして翌日、全竜戦が始まった。
場所は王城付近にあるドラグナイト専用の闘技場。
学園の演習場よりも広いだけではなく多くの貴族や一般人たちが売り子からジュースやアイスクリーム、ホットドッグ等を買って食べていた。
全竜戦は前半三回、後半三回戦うこととなり期間は3日。
中休み一日という日程で行うこととなっている。
一國との対戦ルールは最大三試合で二種類の試合の内二試合選手で
トーナメント方式で執り行うものとなっている。
そんな中で透流はクランリーゼ達と共に新王国の関係者の席で眺めていると
透流はこう呟いた。
「ひゃああ・・・凄い人だかりだな。」
「そうでしょそうでしょ?何せ一年に一度だけど新王国じゃあ初めての
全竜戦だもの、周りには出店が沢山あるし民間人向けの食堂も開設しているし
何よりも・・・ルクス君から特許貰って『カップラーメン』作ったんだから
これを期に売って売って売りまくって更に新王国でしか流通していない
ウォータードレスにパドル式洗濯機とかも見せつけて行くわよ海外展開!!」
オーほほほほほほとレリィは高笑いしながらこうも言っていた。
「このまま追い越すわよヴァンフリーク商会!そして傘下にして
扱き使ってやるわよオーほほほほほほ!!」
「・・・何か嬉しそうだな。」
「ですね。」
「良い事じゃないんですか?」
「・・・(゚д゚)ウマー。」
透流の言葉にクランリーゼとラ・クルシェがそう言っているが
イセリアは如何やらアイスクリームを喜んでパクパクと食べていた。
(然もこれで大人三人分完食)
そして暫くすると透流はアイリに向けてこう聞いた。
「そういやあだけど全竜戦ってどんなルール何です?」
「ああ、では簡単に説明しましょう。」
アイリがそう言って説明した。
①試合形式は2種類で三戦の内二勝すれば勝利で一勝一敗だったら各陣営で
未戦闘の選手を決めて最後に個人戦をする。
②①において全員が出場している場合は当日出場した選手以外とする。
③試合形式は1対1の個人戦か二対二のペア戦。
「つまりはチームの総合力を重視していますから強者一人での活躍で
全てが決まるという訳ではないのです。」
「成程・・・遺跡でもチーム行動が鉄則ってセリス先輩が言ってましたね。」
「その通りです、勇者一人。つまり英雄一人で全てが決まるというのではなく
部隊で効率よく勝利を得るという意味においても重要ですがこれ・・・
八百長とかもあるんですよね国に対しては?」
「え?それって良いんですか?!」
「普通は良くないでしょうけど他国との交流の中で神装機竜を持つ
ドラグナイト・・・この場合はクルルシファーさんですね、ぶつけるのは
道義に欠けますしだからと言って他の神装機竜で固めるというのも大人げないと
まあ・・・政治家のあれやこれに我々は巻き込まれたと言っても
良いでしょうね。」
「面倒くさいですよねえ。」
「ええ、面倒ですけどこれもドラグナイトを目指すうえでは
ある意味割り切らなければいけないんですよねえ。」
アイリがそう言っていると・・・クランリーゼがこう聞いた。
「それではルクス様は如何でしょう?彼は汎用機竜も使えますから
その気になればそっち側でいけるかと。」
「そんな事したら相手が気の毒としか言いようがないですね、間違いなく
相手の心がへし折られますよ。」
「・・・そうでしたね。」
クランリーゼはアイリの言葉を聞いて確かにと思っていた。
或る意味バグキャラ相手に戦わされる相手が溜まったものじゃないなと
そう思っていた。
次回は待機室からです。