「何!あの女の神様だと!?」
「可能性はあります、ですからリーズシャルテ様。機竜は変更したほうが
良いと思います。」
控室にてルクスがリーズシャルテに向けて先ほどの考えを話すと
リーズシャルテはフムと言ってこう続けた。
「・・・分かった、用心の為に『キメラティック・ワイバーン』で対処しよう。
其れと万が一に備えて奴に乗っ取られた際の符号を考えなければいかんから
そうだな・・・王都のアトリエに来てくれルクス、話もしなければ
いかんからな。」
「分かりました、でしたら着替えが終わり次第と言う事で。」
「ああ、じゃあな。」
リーズシャルテがそう言うとルクスは部屋から出て行った。
全竜戦の前半戦はこれにて幕を下ろした。
ルクスがリーズシャルテと共に王都のアトリエに入るとリーズシャルテは
侍女が用意してくれたハーブティーを啜り乍らこう言った。
「然しここは面倒だ、矢張り今まで使い慣らした場所の方が都合がいい。
道具の場所が微妙に違うから面倒だ。」
そう言っているとさてとと言ってルクスに向けてこう言った。
「それじゃあキメラティック・ワイバーンについてだが万が一乗っ取られた時に
備えて急ごしらえの改良をしなければいかんが・・・何かあるかルクス?」
リーズシャルテがそう聞くとルクスは・・・こう答えた。
「そうですねえ・・・それじゃあお耳を拝借。」
そう言ってルクスはリーズシャルテの耳元迄行くとこう提案した。
「ふむ・・・成程な、其れならば早く済みそうだな。良しその方向で
進めるとしてだ、明日の建国記念祭についてだが終わる前に私の言葉がある。
その時にお前の事を皆に向けて報告するから・・・夜までには
戻るようにしておけよ。」
それまでなら好きにしていいからなと言うとルクスは了承した。
「それとですが明後日僕はちょっと私用がありまして」
「ああ、そっちなら伯母上から話は聞いてる。それでだが・・・
どっちを使うのだお前は?」
そう聞くとルクスは使う機竜の事を話すとリーズシャルテはこう答えた。
「よし、後だが追加兵装はどれにする?この間のアークで幾つか見つけたんだ。例えばサブアームが4本分あって機竜の背面部分に接続する奴なのだが調整に難がありそうで使い勝手悪そうなのだが今回の事もあるしそれを使って・・・盾2つと槍とかメイスを持って戦うというのも一つの手だがお前ならば・・・如何使う?」
リーズシャルテがそう聞くとルクスはそうですねと言って・・・こう答えた。
「やっぱり・・・防御重視ですかね?僕の前の戦闘パターンを考えたら
今の機動力重視と言えども数が多すぎますからね。」
「成程な、機動力は落としたとしても防御力を高めるか・・・良いだろう、
明日までに整備を終わらせておくから明日はゆっくり楽しんで来い。」
「・・・そうしたいんですけどねえ。」
「?何だ、何かあるのか?」
暗いぞと聞くとルクスはこう答えた。
「ほら僕とクルルシファーさんって依頼だったとはいえ
恋人関係だったでしょう?」
「ああああの依頼か・・・それで?」
「クルルシファーさん所の執事さんが未だ勘違いしているので
どうしたら良いかと思いまして。」
「・・・それはそっちで何とかしろ。」
リーズシャルテが呆れ眼でそう言うのでルクスは力なくそうですよねえと
言うしかなかった。
そして次の日にへとなった。
ルクスはクルルシファーに今日の内容について伝えるとクルルシファーは
こう答えた。
「オッケーよ、こっちの方はまあ依頼なんだし私用優先で楽しんでらっしゃい。午後は暇になるからイセリア・シーウオードちゃんだっけ?その子の
服拵えておくから楽しんでらっしゃい。」
そう言うと先ずは午前中はクルルシファーと祭りを眺めながら
歩くこととなった。
昼前にも関わらず大勢の人達が集まって楽しんでいるとルクスは
クルルシファーに向けてこう聞いた。
「そう言えばデスけどユミル教国のお祭りってどういうのがあるんですか?」
僕知らなくてと聞くとクルルシファーはそうねと言って・・・こう答えた。
「そうね、あるにはあるけどあっちの方はまあ・・・ひっそりしてるから
過ごすのは家か教会ね。貴方は向こうの世界のお祭りはどうだったの?」
楽しかったのと聞くとルクスは暫く考えて・・・こう答えた。
「まあ楽しかったには楽しかったのですが陰謀が滅茶苦茶渦巻いてましたし
デュエルばかりでお祭りを楽しんでなかったですね。」
まあ賑わいはこの王都の数百倍でしたがねと言うと
そう、とクルルシファーはそう答えた。
「じゃあ教国じゃあ見ないようなところを重点的に回りましょう?」
そう言って回り始めた。そしてその儘回り始めて・・・ある所に着いた。
「ここって何ですか?」
ルクスがクルルシファーに向けてそう聞くとクルルシファーはこう答えた。
「ここは『月灯館』、確か今日は貴族たちがここでパーティーをしているって
聞いたか・・・アルテリーゼもいるしここで私達の関係が嘘じゃないって
思わせないと後が怖いのよねえ。」
「アンタ・・・結局嘘貫き通すんかい!」
「仕方ないでしょ!アルテリーゼって怒らせると後が怖いしぐちぐち
文句言うから面倒くさくなるのよ!!」
「ウワあんたの保身かよ最悪じゃん!」
「世の中自分が可愛いのよ!さあ入るわよ!?」
「ふざけんなーーーーーーー!!」
ルクスはクルルシファーに引きづラれながら『月灯館』に入られてしまった。
或る意味魔窟に入って。