「凄い祭りですねえ、建国記念祭って言うからもう少しもう少し厳かかなって
思ってたけど結構騒いでいる人達が多いですね。」
「其れはそうですよ、何せこの国が出来て未だ5年弱。出来立てですし
今回は全竜戦とも相まって人が多いんですよ。」
「YES、其れに今日はリーズシャルテ様が騎士をお決めになると言う事も
ありますのでそれに伴って色々とうわさ話が飛び交いながら食事する人たちが
いますのでそう言った感じでここにいる人達が大多数を占めます。」
「・・・ジェラート美味しい。」
透流と共にアイリ、ノクト、イセリアがそう言いながら歩いていると透流が
こう呟いた。
「ルクスさん今日起きた時には居なかったから何処にいるんでしょうね?」
そう聞くとアイリがこう答えた。
「今日は確かクルルシファーさん、セリス先輩、フィルフィさんと共に
お出かけすると言ってましたからどちらかにいますよ全く兄さんは節操無し
何ですから。」
「NO、恐らく依頼もあると思いますが楽しんでいると思いますしアイリだって
本当はお兄さんがいないから不機嫌」
「ノクト、違いますからね。其れとですけど今はこれが楽しいですので。」
「NO、無理に来なくていいですよ。私は此の儘透流と」
「譲りませんよノクト?」
そう言いながら互いに火花散っているのを見て透流はこう呟いた。
「・・・仲いいなあ。」
透流はその光景を勘違いしながら見ていると何か視線を感じて後ろを振り向くと
そこにいたのは・・・。
「・・・・・」じ~~~~。
「////////」
路地裏に通じるであろう角の道からジト目で見ているルクスとアイリとノクトの光景を見て恥ずかしそうに見ているセリスティアがそこにいた。
「・・・・・・(俺・・・何したんだよ)」
理不尽だって思いながら取敢えずは声を掛けようとする透流であった。
「・・・追っ手ですか?」
「うんまあねって・・・透流は何でアイリ達と一緒に?」
ルクスは探るかのように透流に向けてそう聞くと透流はこう答えた。
「ああ、部屋から出るとアイリさんとノクトさんが一緒に来ないかって
誘われてて、そんでイセリアちゃんも含めて一緒に歩いていたんですよ。」
「ふ~~~ん。」
それを聞いて未だ納得していない様子であったが取敢えずは
納得するしかないなと割り切ったルクスはセリスティアの方に目を向けると何やらノクトが何か言っているのを見て何だと思っているとアイリがやって来て
こう言った。
「兄さん、先ほどノクトが近くにティルファーさんの知り合いが営んでいる
仕立て屋が近くにあるらしいですのでそちらで着替えてから外出したほうが
良いそうですよ。」
「ああそうなんだ、ありがとうノクト。紹介してくれて。」
「NO、こう言う時は助け合うべきです。其れに互いに気兼ねなく会話すれば
気も紛れると言う物です。」
そう言って近くにある仕立て屋に裏口から入って行った。
「へえ、仕立て屋ってこんな感じなんだなあ。」
「そう言えば透流ってこう言う所来るの初めてだったっけ?」
「ああはい、俺の服って学園から貰った制服位ですね。」
「だったらここで何かあった時に備えて服位は揃えておいて損はないんじゃ?」
「けど俺・・・お金持ってないし。」
透流が気まずそうにそう答えた。
何せ着の身着のまま来ているので制服か・・・道場の服しかないのだ。
そうなると他の服は古着屋から買わないといけないのだがそんな金なんて無い為どうする事も出来なかったのだ。
するとセリスティアが透流に向けてこう言った。
「でしたら私が買いましょう、幾つか礼装用の服を持っていれば何かあった時に便利です。」
「そそそそんな!俺お金ないし返せませんよ!!」
「いいえ透流、これは必要な事なのです。何かあった時の服は持っていて
損はありませんよ。」
セリスティアがそう言うとこう続けた。
「それに、貴方はまだ私達よりも幼いのですから上級生の言葉を聞いて
損はありませんよ。」
透流はそれを聞いてルクスの方に目を向けるとルクスも頷いたので
透流はセリスティアに向けてこう言った。
「それじゃあ・・・宜しくお願いします。」
「でしたら寸法を測らせましょう、それと・・・セリス先輩とルクスさんも。」
「あ、そうだったね。」
ルクスはそう言えばそうだったというとノクトがセリスティアの背中を押して
こう言った。
「それでは試着と参りますので2人は準備しておいて下さい。」
そう言ってノクトはセリスティアを試着室に服を入れて中に入れさせると
アイリはルクスにある服を持たせて試着室にぶち込んだ。
30分後
「そ・・・どうでしょうかルクス?これで・・・その、
上手く隠せているでしょうか?」
そう言って純白で清楚なドレスと同じ色の鍔の広い帽子を被ったセリスティアが現れた。
飾り気は控えめにしつつ身に纏う優美さは失われておらず体のラインが
くっきりと分かる薄地のドレスによって征服よりか艶めかしい色気を感じる。
そして日傘を持っていることで大人しくなり気味な全体を華やかにさせていた。
そして黒地で執事服と長手袋を付けたルクスの2人によって執事とお嬢様と言うフォルムになる事が出来たのだ。
因みに髪は黒の鬘によってカモフラージュ出来ていた。
そしてその儘2人が出て行くのを見ると同じ様に礼装を着た透流を見ると
アイリがこう言った。
「それではこちらも再開しましょう。」
「YES、先ずは彼らとは逆方向から回りましょう。」
そう言って互いに透流の腕を掴んで・・・挟むかのように歩いて行った。
尚後年これが参考となって向こうの世界で何とかうまく行ったというのが
蛇足である。