「それでも僕は・・・君の意思には添えないよ。」
ルクスの言葉を聞いて暫くすると・・・夜架は変わらず笑みを浮かべて
こう言った。
「残念ですわ、主様には今すぐお伝えしたい重要な事が沢山ありましたのに。」
そう言うとサニアがこう返した。
「ならば私が伝えますが敵は艦隊で小型船18艘、中型船6艘、機竜用空母3艇が
ドラグニア竜皇国から出発し明日ごろには恐らく国境防衛戦線に
到達しましょう。」
「艦隊って・・・あり得ないだろ!海からなら未だしも国境防衛戦線は
ヘイブルグ共和国は陸続きだ!!艦隊なんてそんな」
「ウエイドさん、一つ言って置きますが・・・世の中常識などすぐに
ひっくり返されますよ。」
「・・・・・」
それを聞いてルクスはウぐと思っていた。
10年前までは機竜など聞いたことすらない、5年前まで異世界など
知らなかった、そして№の事も。
「そして精霊・・・確かに貴方の言ってた通りですね、僕らの常識など一瞬で
無意味に化しますからね。」
「その通りです、私達の常識など只の夢幻の如く。そんな中でも私達は
生きていきます、例え酷い現実が襲い掛かろうともそれに乗り越えなければ
いけません。」
「そしてそれが復讐だったとしてもですか?」
「ええ、これは私が決めた道ですから。」
そう言ってサニアが立ち去ろうとするとルクスはサニアに向けてこう言った。
「もし貴方の復讐を成し終えた時!・・・貴方はどうするのですか?」
ルクスはそう聞いてきた、復讐という一つの目的に終止符を打ったとしても
そこから何を生きがいとするのかと聞いてきたのだ。
そしてサニアはこう答えた。
「簡単よ、ヘイブルグ共和国に戻って何処か小さな町で残りの生涯を・・・
ウエイド先生みたいに子供たちに色々と教えて・・・後は野となれ山となれよ。」
そう言ってサニアは闇の中にへと消えていった。
そしてそれを黙って聞いていた夜架はこう言った。
「では私もこれで、主様。私に殺されるまで死なないでくださいませ、私も・・貴方に殺されるまで死にませんわ。」
「ちょっと待て、君には聞きたいことがある。」
「何でございましょうか?」
「新王国の機竜操ってヴァンハイム公国の宿舎攻撃したのは君?」
そう聞くと夜架はこう返した。
「あら主様、何のことでしょうか?」
クスクスと蠱惑的な笑みを浮かべて其の儘・・・闇の中にへと消えていった。
「艦隊か・・・それだけの戦力が来るのかどうか・・・対策を講じる
必要があるな。」
ルクスはそう呟きながら城に向かって行った。
そして宣言へと。