「何だアイツは!一体何処から現れたのだ!!」
ラグリードはその光景を見て一体何なんだと思っていた。
ルクスを追い込んだかと思いきやいきなり巨大な水の膜が現れるとまるでルクスを守るかのように展開するこの状況に一体何なんだと思っていると
近くにいた少女がこう呟いた。
「あれは若しや『ウオーターシールド』・・・だけど初級精霊魔術で
あれ程の力・・・其れに何故男が精霊・・・まさかあの男は!」
「おい貴様!あれは一体何なんだ!!精霊というのは女にしか
使えないんじゃないのか!!」
ラグリードはそう聞くが少女ルクスを見て・・・ナニカ怯えているような感じであった。
一体何なんだと思っていると少女の呟きが聞こえた。
「・・・まさかあの男は・・・・魔王?」
「イセリアちゃん!何で君がここにいるんだ!!一体如何やって」
ルクスがそう聞いているとイセリアはこう答えた。
「貴方が危機だって分かったから。」
「?」
ルクスはまるで何か知っているような感覚に襲われるとイセリアは
ルクスに向けてこう聞いた。
「ルクス、私は貴方に問います。何故貴方は戦うのですか?」
「何故ってそりゃあ」
「国とか大義とかは聞きません、何故貴方がそこまで戦うのかの理由を
問いたいのです。」
「イセリアちゃん・・・君は一体。」
ルクスはイセリアの眼を見て何だと思っていた、まるで目の前にいる
人間とは・・・全く別人であるかのように思えてならないのだ。
そして暫くするとルクスは・・・こう答えた。
「そうだな一つあるとするなら・・・約束かな。」
「約束・・・一体誰にですか?」
イセリアがそう聞くとルクスは・・・こう答えた。
「自分自身だよ。」
そう言うとルクスは更にこう続けた。
「僕は自分自身と約束しているんだ、アイリにリーシャ様、
クルルシファーさん、セリスさん、フィーちゃん、ティルファー、ノクト、
シャリス先輩、そしてサニアさんが皆で笑い合えるような世界を造りたいんだ。」
「造りたい・・・まるで絵画の如き理想ですが理想は現実の前には無意味だと
貴方は知っていると思いますが?」
「それでもだ、それでも僕は成し遂げたいんだ。例えそれが夢だとしても
叶えようとかっとビングすれば誰だってチャンスは巡るんだ。」
「かっとビング・・・何ですかそれは?」
「これは僕にとって弟の様な・・・大切なもう一つの家族や友達そして・・・
僕がこの世で最も愛した人がいたあの場所で得た例えどんな時でも立ち向かう
この言葉と共に僕は戦う・・・理想を現実として叶えさせるその日まで。」
ルクスがそう言うとイセリアはそれを聞いて・・・笑みを浮かべてこう答えた。
「でしたらそれは叶えないといけませんね。」
そう言うとイセリアはルクスに近寄るとこう言った。
「ルクス・アーカディア、唱えて下さいこの言葉を。」
そう言って耳元でナニカ口遊むと暫くしてこう言った。
「・・・分かった。」
ー古より世界を守りし、気高き精霊よ!
-汝、我を主君として認め契約せよ、さすれば我は汝の鞘とならん!
そう言うとイセリアはルクスの手を取ってこう答えた。
「分かりましたルクス・アーカディア、私は今日この時より貴方の弓矢として
何時いかなる時も貴方を害する者達の裁きを与える鏃として穿とう。」
そう言うとイセリアが光り輝いたと同時に右手と懐のカードが一枚青く輝くと
そこから現れたのは・・・青い弓矢が姿を見せたのだ。
「そんな!あれは『精霊魔装(エレメンタル・バッフェ)』!!それに
この神威の神々しさは・・・まさかあのお方は!?」
「おい貴様ら何をしている!速く攻撃しないか!!奴を討てばこの戦いは
我々の勝利なんだぞ!?ここで負ければ貴様ら後でどう言った事をされるか
分かっているだろうな!」
『‼』
それを聞いて全員がびくつきながら攻撃態勢に入っていた。
「これは一体?」
「これこそマスターが契約した私の精霊魔装
(エレメンタル・バッフェ)です。」
「『エレメンタル・・・・バッフェ』?」
「そうです、精霊を扱う者達にとって最も必要なこの姿で今いる精霊使いを
倒す事など造作もアリマセン。」
「精霊使い・・・其れってあの子達?」
ルクスがそう聞くとイセリアはそれを了承するとルクスはイセリアに向けて
あることを聞くとイセリアはこう返した。
「私を甘く見ないでください、幾ら武器となったとしても
それ位何のそのです。」
「じゃあお願いね。」
そう言うとルクスは弓矢を天に向けて・・・其の儘放った。
「は!何をしているのだ!!当たらなければどうとも」
ないとラグリードが言いかけた瞬間に辺りの天候が急変してきたのだ。
「な・・・ナンダこれは!一体何が起きているのだ!!」
そう言うと暗雲漂うそらの雲から数百もの矢が精霊使いの少女達目掛けて
一斉に・・・穿たれた。
《《キャアアアアアアアア!!』』
「な・・・何だと!!」
『(雪矢の蒼雨)スノウ・レイン』
イセリアがそう呟くと同時に辺りの精霊使いと機竜が堕ちて行くのが見えた。
「は・・・ハハハ・・・ハハハハハ!よくやった流石は帝国の皇子だ!!
やはりお前だって女など只の枷」
「よく見ろ愚図、お前の目ん玉は木製か?」
「・・・何・・・・!!」
ルクスの言葉を聞いて周りを見ると精霊使い達全員・・・失神しているだけで
全員死んでいない事に気づいたのだ。
「確かの僕は攻撃したけど戦いに不向きな子を殺すほど僕は屑に堕ちた
記憶はないよ。」
「貴様・・・・よくも!」
ラグリードがそう言って構えると笑いながらこう言った。
「だが俺には未だアビス30体と200もの同士がいるのだ・・・この状況で貴様が勝つ確率は」
「僕は苛ついてるんだよラグリード。」
「?」
「戦う気もない子達を前線に出して自分は後ろから優雅に見物、所詮は
借りものが無ければ反乱を起こす事も出来ない愚図で汚らしい旧帝国の汚物如きが僕に勝てると思うのかああ!」
ルクスは目つきを鋭くして怒り心頭でそう言うとイセリアを元に戻して
地上に優しく置くとラグリードに向けてこう言った。
「お前だけは許しちゃいけない、あの時帝都で君と会った時から
こうなるのかなって思ってたけどもう一度言うよラグリード・・・
僕は今苛ついているんだ・・・だからさ・・・・
お前ら全員ブッコロして地獄で懺悔させてやる。」
するとライズ・ワイバーンから音声が聞こえた。
『ランクアップスタート・・・コード《ブレイズ》。」
ランクアップします。