晴天、青空が心地よい中キョーマの家(旧ガソリンスタンドで廃屋)に通常ならばコイルが搭載されたトラックが走る中で今時珍しいガソリンで動く自動車が
キョーマの家に着くとキョーマは車から降りると荷台にいる面々に向けて
こう言った。
「着いたぞ手前ら、降りろ。」
そう言うと荷台から数人の・・・男女が姿を見せた。
「あの・・・気づかれてませんよね?」
「ああ大丈夫だ、今頃コオロギがデータ消してる頃合いだろうしな。」
そう言ってキョーマは今喋っている少年・・・ルクスに向けてそう言いながら
あの時の事を思い出していた。
「お願いします・・・何でもします・・・ですから私に・・・
・・・・・回収屋のお手伝いをさせてください。」
あの時ミラが土下座するのを見てキョーマは一体何だと思っているとコオロギはそれを見て笑いながらこう言った。
「あひゃひゃひゃひゅあひゅ!すげえなこいつ土下座してまで懇願してきたぞ?コイル嫌いの回収屋にコイルを付けて見たこともねえ科学技術使って動いている
ロボット、最高のコンビだぜこいつは!!」
「おいマテコオロギ!俺はこいつとコンビ組むなんて一言も」
「あんたが持ってきたんだよキョーマ、あんたが責任持つんだよ。」
「マリー!あんた他人事だと思いやがって」
キョーマがそう言いかけているとマリーはミラに向けてこう聞いた。
「それよりもあんた一体どっから来たんだい?コオロギの話じゃあ
あんたを造った奴はとんでもないって話だけどあんたを造ったのは
一体誰なんだい?」
そう聞くとミラは暫くして・・・こう答えた。
「私を造ってくれたのは・・・百合埼博士です。」
「「「!」」」
それを聞いて全員驚いていた、百合埼博士の事を知らない奴なんて
間違いなくいないからだ。
「百合埼博士・・・コイルを造っただけじゃなく次元Wの存在を提唱した
天才科学者。」
「だけど二年前に奥さんと娘さんが事故で死んで以降消息不明になっちまって今どこにいるのか皆目見当がつかねえけどな。」
コオロギがそう言いながら百合埼博士のプロフィールを開示していると
ミラは3人に向けてこう言った。
「奥さんとお子さんは・・・殺されましたニューテスラに。」
「「「!!」」」
それを聞いてまじかと思っていた、事故死だと世間ではそう認識しているが
まさか殺されているなど皆目考えもしなかったからだ。
するとミラが何かをしているのを感じてキョーマがコオロギに向けて
こう言った。
「おいコオロギこいつを」
止めろと言いかけた瞬間に天井に・・・映像が流れてきたのだ。
「何だいこれは!」
「おいおいおい、こいつから映像データを送ってやがるんだ。俺様の特性
ファイアウォールをいともたやすく突破してるぞ。」
どういう性能しているんだよとコオロギはもはや慌てることをやめて
静観しようとしていると映像に映ったのは・・・女と女の子であった。
「この女!」
「キョーマ、あんた知ってるのかい?」
「あ、ああ。百合埼博士の奥さんの・・・『百合埼 セイラ』博士、
義肢のスペシャリストだ。」
キョーマがそう言うと少女は『百合埼 セイラ』に向けてこう聞いた。
『ママ、この子に名前ってあるの?』
『ん?そうねえ・・・〈苺〉はなんて名前が良い?』
そう聞くと〈苺〉は暫く考えて・・・こう答えた。
『〈ミラ〉!』
『〈ミラ〉?・・・いい名前ね、意味は何??』
『百合埼 セイラ』は娘でもある『苺』にどういう意味なのと聞くと
『苺』はこう答えた。
『未来、ママが言ってたでしょ?パパは皆の未来を考えてるって!』
『ええそうね、パパもママも〈苺〉やみんなの未来を考えて・・・誰かしら?〈苺〉お母さんちょっと出るから。』
『ハーイ。』
『苺』は『百合埼 セイラ』に向けて返事してミラを見ていると
ミラの視点が変わったことに気づいた。
『何ですか貴方たち、主人は貴方がたにもう協力しないと・・・何ですかそれは〈苺〉逃げなさい!』
『どうしたのママ?』
『百合埼 セイラ』が『苺』に向けてそう言った瞬間に目の前にいた男たちが
拳銃を構えて・・・・パンパン!と銃声が鳴り響いたのだ。
そして男たちが『苺』に拳銃を向けて引き金を引くと同時にマリーが大声で
ミラに向けてこう言った。
「もうやめな!これ以上は見たくないよ!!」
「!」
ミラはマリーの言葉を聞いて即座に映像を止めるがマリーは何やら嫌なもの
見たと言うかのように額を指で押していた。
当たり前であろう子供が殺される所なぞ誰もが見たくないからだ。
「全く、こいつを見ちまった以上あたしらはニューテスラの敵ってことに
なりそうだね。」
「ああそうだな、それにしても一体誰が殺したんだこの2人をよ?」
コオロギがそう呟くとキョーマはコオロギが録った映像を見て・・・
あっと言ってこう続けた。
「こいつら・・・ニューテスラの実行部隊だ。」
「何だって・・・知っているのかいあんた?」
マリーがそう聞くとキョーマはああと言ってこう続けた。
「前に一度見たことがある、確か実践訓練の時に。だけど何であいつらが」
一体何の目的でと顎を摩りながらそう呟くとフォーが現れてマリーに向けて
報告した。
「奥様、先ほどあの子供たちが目を覚ましたと報告が。」
「ああわかったよ、その子たちをここに連れてきておやり。」
「畏まりました。」
フォーがそう言って立ち去るとマリーはキョーマに向けてこう言った。
「あんたが拾った子たちが一体どんな爆弾もちか・・・
見極めさせてもらうよ。」
そう言って出ていくのを見てキョーマはこう呟いた。
「俺が聞きてえよ。」
「?」
それを聞いて一体何だと思っているミラであった。
次回へと続く。