その後であるが王都もそうだがあらゆる場所で騒動となった。
当たり前だ、遺跡を止めるためにはグランフォースコアともう一つ・・・
舞を踊れる高位の精霊使いが必須だったのだ。
それに伴い現状保有しているのはアディスマータ新王国とヘイブルグ共和国のみと言う事だがそのヘイブルグ共和国が仕掛けた帝都奪還作戦は失敗し
これに加担していた面々の内精霊使いとサニアの証言によりリーズシャルテの
ティアマト暴走未遂事件が発覚したことでヘイブルグ共和国に対して新王国は
抗議するもヘイブルグ共和国の執政員はこう反論した。
「これは軍部の作戦であり我々は関係ないし帝国の信棒者達が勝手に
やったことだ!我々は関係すらない!!」
言いがかりだというが新王国からすれば言い逃れでしかないと分かっているが
確固たる証拠がない限り動けないという現実がありこの話はこれで終わった。
そして帰国前日の日、ルクスはリーズシャルテと夜架、アイリと共に高官達が
集まる執政院に向かった。
「ルクス・アーカディアよ、此度の貴公の活躍誠に見事であった。」
「それはどうも。」
「新王国を襲った敵に対してシヴァレスのメンバーを指揮し防衛を成した功績は大きくまたリーズシャルテ姫からの報告によれば貴兄らは異世界に向かいそこにて№と機龍、そして・・・向こうの世界の科学技術を手に入れたという
報告があったがそれは今何処に?」
「ここにあります。」
ルクスはそう言ってコイル付きの携帯電話を見せるとそこにいた
執政官だけではなく3大貴族もそれを見てうおおおおおと驚いていた。
コイルから流れる青い光に目を見開いていると執政官の一人は慌てて呼吸を
整えてこう続けた。
「約束通り学園長リリィによる無断の遺跡調査の件を不問とする。」
「ありがとうございます。」
ルクスがそう答えるとリーズシャルテは頭を悩ませていた、何時の間にか
そんな事態になっていたことにふざけるなと思っているがルクスは
素知らぬ顔になっているが執政官の一人はルクスに向けてこう続けた。
「そ、それでだルクス・アーカディア!貴公の類まれなる働きに伴い罪状を
取り消しにしその立場を我らと同じ貴族に」
「あ、すみません。そう言うのいらないので。」
「・・・・・ハイ?」
それを聞いて執政官の一人は何言ってるんだと思っていた、罪状取り消しと
貴族の取り立てと言う名誉ある事を何故いらないというのかと思っていると
ルクスはこう返した。
「僕は現状で満足していますし王女殿下にもお世話になってますですから
今迄通り学園に通わせていただければそれで良いです。」
「何をバカなことを言っている!新王国代表である我々が貴公の罪を許すと」
「おいふざけんなよ手前ら?」
ルクスがそう言ったと同時に巨大な殺気が全体を飲み込んだ。
「ひぃいい!」
「新王国代表?笑わせるな、あんたらは只女王殿下の元にいるだけの
木っ端役人だ。代表だって言うのならそれなりの信念を見せろよ?」
そう言うと全員がルクスを見て身構えるとリーズシャルテは待てと言って
こう続けた。
「そいつの言うとおりだ!この国の代表は我が叔母だ、それを差し置いて己らが代表などと口を滑らしたとしても言ってはいけんことだ!!」
座れというと全員が座り直すとルクスはああけどと言ってこう続けた。
「褒章と言うのならお願いが幾つかありますがそれでよろしければ。」
「ふむ・・・何じゃねルクス・アーカディア?言って見よ??」
ゾグァがそう聞くとルクスはこう答えた。
「ここにいる夜架、そして捕虜となって捕らわれているサニアと
ドラグニア竜皇国の女の子達全員の罪状をなかったことにする事。今後一切
僕に対しての頼みは学園にいる誰かを通じないようにしたいので。」
それを聞いてふむという言葉が聞こえた、2つ目ならばまだしも一つ目の
罪状取り消しでサニアについては如何なものかと思っていた。
彼女はヘイブルグ共和国のスパイだったし何よりも反逆者だ、普通ならば
死刑物であるのだがそれとルクスの頼みで功績を上げたものが言う事とは
別物とした方が良いのではないかと思っているとならばとリーズシャルテは
こう提案した。
「ならばルクスと同じ雑用全般の強制と首輪を付ければよかろう、学園ならば
サニア以上の腕っぷしは多いし何よりも奴はルクスに忠誠を尽くす可能性は
十分にある。奴がいる手前ならば何もせんはずだ。」
それを聞くもそれでもなと思っていると・・・ディストがこう言った。
「良いだろう、サニア嬢の罪状取り消しを許可する。」
『!?』
「良いではないか?彼は我々の悪いところを指摘してくれたのだし何よりも・・彼の持っている技術は我々の今後に大きく有利に働けれるのではないか?」
それを聞いて全員がざわざわと言う声が聞こえる中隣にいたバグライザーが
こう聞いた。
「おい良いのか?それでは学園に奴の勢力が出来上がるぞ?」
そう聞くがディストはこう返した。
「構わないさ、彼の人となりは理解しているし何よりも・・・あそこまで
強い覇気を見せつけられるとこちらも只ではすむまい。」
「成程な、それにあいつは女王殿下の庇護下の儘。我々は身動きが
取れぬという事か。奴を利用するのは骨が折れそうだな!」
ガハハハッと笑うバグライザーを見てディストはそうだなと言ってこう続けた。
「彼は私の予想以上の存在だ、だからこそ世界を救うためには必要なことだ。
其の為ならば罪人の一人や二人の釈放位良い駄賃だ。」
そしてその日の夜にルクス達は学園に戻ると門前に一人の少女が立っていた。
「あれは・・・サニアだな。」
リーズシャルテがそう言うとルクスは馬車から降りると同時にサニアは
左膝をついてひざまづいてこう言った。
「ルクス様、アイリ様、リーズシャルテ様、この度は私の恩赦の為に
骨を折ってくれたことに感謝するとともにこのように自由にしてくれたこと!
サニア・レミスト生涯お忘れいたしません!!」
「いや良いよ!僕は君に恩を感じさせるために釈放させたわけじゃないし
それに僕は・・・・爺さんを慕ってくれた君を牢屋に入れたままって言うのが
嫌だった。ただそれだよ。」
「ルクス様・・・!」
サニアはそれを聞いて涙ぐむとルクスに向けてこう言った。
「ルクス様、このサニア・レミスト・・・いえ・・・
・・・・・『サニア・セウリス』、今より我が一族の生涯をかけて
ルクス・ロードベルトとロードベルト一族に忠誠を誓う事をここに。」
それを聞いてルクスはえええと思っているがリーズシャルテはにやりと
笑いながら何か言えという顔つきである為仕方ないと思ってこう言った。
「じゃあこれからよろしくね、『サニア・セウリス』。」
「イエス・ユア・マジェスティ。」
そう言う声が聞こえた。
「ふふふ、主様にまた一人部下が加わりましたか。これはまた・・・
面白くなりましたわ。」
夜架の言葉に誰も応えるものがいなかった。
長かったがやっと5巻目が終わった。