「それでですね、グライファーってば凄いんですよ!私が失敗した大量のお料理を
『これも挑戦だ』って言って全部ひとりで食べてくれたんですよ!!あの時は本当の本当に嬉しくてですね」
「ヘエ・・・ソウナンデスねえ。」
アイリは片言返事でそう答えながらミルミエットの話を夜架と透流の護衛の下で・・・何故かミラ・バセットと共に聞いていた。
ルクスとカミトがダンジョンにて戦闘をしている中アイリはミルミエットと共に
ダンジョンのゲートの真上に存在するロビーにて用意された紅茶を飲んでいる中で
こう思っていた。
「(何でこうなったんだろう。)」
今から数分前、ルクスとカミト達がダンジョンに入る時。
アイリはそれを他の精霊使いの少女達と共に眺めていたのだ、如何やら今回の
ダンジョン突入は精霊使い側のドラグナイト達も加えた物であり試験的な物の
扱いであるが有効ならば今後のルイン探索に導入すると言う話のようだ。
其の為代表として唯一保有してあるオルデシア帝国の面々が向かって行ったのを
見送った後アイリは手持無沙汰であるが何処かで暇をつぶそうかなと夜架と透流を
引き連れて町の探索をしようかなと思っていたところでミルミエットが
ミラ・バセットにも声を掛けた後にアイリを見てこう言った。
「一緒にお茶でも如何ですか?お茶菓子もありましてよ??」
そう言うと小柄な少女ミラ・バセットは目を輝かせて着いて行くのを見ると
仕方ありませんねと言って着いて行ったがその後からはまあまあ・・・惚気話であった。
「(大方このお方たちは今迄耳に胼胝ができるくらい聞いていたのでしょうね・・・
気苦労が分かりますよいや本当に。)」
そう思っていると気づいたのであろうアイリの視線に対していや本当にと言う
表情になったのを見てご愁傷様ですと考えながらはあと溜息付いてアイリは
ミルミエットに向けてこう言った。
「あのすみませんミルミエット様、私ちょっとお花摘みしたいので暫く席を
離れて宜しいでしょうか?」
「まあそれはすみませんでした、でしたら護衛の方を着いて行かせましょうか?」
それを聞いて全員が是非自分をと言う目で訴えているのが丸わかりであったのだが
アイリは内心すみませんと言って・・・こう返した。
「申し訳ありませんミルミエット様、既に護衛の方がいますので。ああでしたら
お話には透流を当てがりますのでどうかお続きを。」
「(え!俺!?)」
透流はそれを聞いて内心俺なのと思っている中でアイリは護衛の方々を見て・・・
申し訳ないと言うか何と言うか・・・御免と言いたくなりそうな光景が目の前に
広がっていた。
何故なら全員が・・・どよんとこの世の終わりの様な目になっていたのでアイリは
それを見てああと・・・こう思っていた。
「(恐らく今迄このお方のグライファーサンに対する・・・あれですね、恋愛感情が
諸爆発しまくって色々聞かせられてるのでしょうね・・・御免なさい・・・本当に
御免なさいね~~(笑))」
内心爆笑しながらも涙を(笑い涙)流しながら去って行ったのであった。
「それでは夜架さん、バッグの方を宜しくお願いいたします。」
「はい分かっておりますわ、下手人が来れば適当に相手して持ち逃げするのでしたら
私の焔夜刀ノ鬼神で追いかけてまいりますわ。」
手足の一本は無くなりますがねと言うがデしたらと言ってアイリは更にこう続けた。
「相手が複数でしたら一人位は許します、残りは天照の鏡で監視して場所を
特定して下さい。」
御意と言って待機するとアイリは其の儘トイレに入るのを・・・角から人影が見えた。
「はあすっきりしました・・・バッグはどういたしましたか夜架さんって言うか・・・何で血塗れ何ですか!?」
アイリはそう言って目の前にいる・・・血塗れになっている夜架とその近くで
放置されている片腕を見ると・・・アイリは夜架に向けてこう聞いた。
「ええ、アイリ様が入った後にバッグを盗ろうとしたお方がいたので盗まれさせて
油断したと同時にその腕を斬り落としてあげましたわ。」
「ああそれは・・・ご苦労様です夜架さん、それで下手人なんですが・・・
今何処なんですか?」
アイリが夜架に向けてそう聞くと夜架は天照を顕現させた後に鏡に変えさせると
居場所を特定させたのだ。
「如何やら場所は・・・ダンジョンの様ですわね、ですがあそこに入れるのは
確か今日は主様達が中で試験をしますから・・・成程、下手人は如何やら
ヴァンハイム公国の軍人の様ですわね。」
「目的は私の資料でしょうね、大方私が今迄解読してきたルイン探索で得た情報を
手に入れたいのでしょうが・・・夜架、デュエルディスクは持っていますか?」
アイリが夜架に向けてそう聞くと御意と言って夜架は自身のデュエルディスクを
取り出すとアイリは慣れた手つきで操作してデュエルディスクのフィールド魔法の
挿入場所が開いてそこから・・・小さなチップが出るとアイリはこう言った。
「まさか研究資料がこの様な風に保管されているだなんて
誰も気づかないでしょうね。」
「ええ、それに資料に至っては・・・あそこですからねえ。」
(´∀`*)ウフフと夜架が笑みを浮かべてある人間の事を思い出していた。
「それでですねグライファーったらこの間何て」
「へ・・・へええええ。(早く帰ってきてくださいアイリさーーん!)」
透流はそう思いながら・・・背中にアルそれがクシャっとならないように座っていた。
そう・・・神の資料があるところ・・・其れが・・・
「まさか透流様の服の背中の部分に入れるように細工されているだなんて
誰も感づかれませんわ~~。」
そう・・・透流の服の背中部分であるのであった。
つまり盗ったのは・・・偽物が入っている只の紙束でしかない。
次回は再びダンジョンへ。