ディルウイの機竜エクス・ワイ・オクト・バイパスは短距離での次元移動に加えて
銀閃として名をはせた特殊武装が更に強化されて蛇腹剣状になった事から通常ならば
回避不可能になるであろうこの状況の中でルクス達は互いに背中合わせで挑んでいた。
「上ですルクス様!」
サニアの言葉にルクスが機竜弾頭を放つと・・・其の儘機竜弾頭は通り過ぎてしまい既に別の場所かと思ったその時にカミトがシラヌイの手裏剣兵装風雷を放った瞬間にがききんと音が鳴った瞬間にディルウイが姿を見せると2丁のブレスガンでカミトに向けて
攻撃してきたのだ。
「糞!」
カミトは賺さずに天の羽衣を使って防御するとそれがブラインドとなってしまい再び
空間移動を始めたのだ。
それを見て全員が身構えたその時に・・・透流の背中がぞわっとなって振り向いた瞬間に目にしたのは・・・ブレードを構えたディルウイの姿であった。
「貴様はその娘を手に入れるのに邪魔だからな、消えろ。」
「うおおおおおおおおおお!」
それを見た瞬間に透流はワイアームの脚部の車輪を最大で回して
アイリと共に下がると背後から夜架が前に出てディルウイに刀を向けてこう言った。
「矢張りアイリ様を狙いますか、ですが・・・既に見切っておりますわ。」
そう言ったと同時にその刀で斬り裂こうとしたその時に・・・ディルウイの呟きが僅かに聞こえた。
「戦陣・流転。」
『『?!』』
それが聞こえた全員が目を大きく見開いたと同時に夜架の一閃が・・・
ショート・ウイップ・ソードが逸らしたのだ。
それと同時にディルウイはショート・ウイップ・ソードの刀身が長く開かれたと同時にエネルギー刃が幾つも開かれて夜架に襲いかかった。
「くううううううう!」
「夜架さん!」
「夜架!」
アイリとルクスがそう言うと弾き飛ばされた夜架を透流がキャッチするのを見て
ほっとすると同時にルクスは恐らく教えたであろうシングレンを思い出してあの親父と思ってこう続けた。
「まさかあれから教わるとはね・・・教わったのかいシングレン卿に。」
「まあな、俺もお前と同じように気に入られて教わった・・・というよりは
7年前に一度喰らってそこから鍛錬を積んだよ。まあ当時は使えなかったが今ならば
使えるようになったよ。」
そう言いながらさてととディルウイはルクスに向けてこう言った。
「俺は其処の妹さんを連れて行けばそれで良いしお前たちが竜匪賊に
入ってくれるのならば俺としては本当にありがたいのだがな。」
「生憎だが何度でも言うよ・・・お断りだ。」
ルクスの言葉を聞いてやれやれと言ってこう続けた。
「ならば力づくで№を奪おうとしよう・・・こいつでな。」
そう言って取り出したのは虹色の光を放つナイフであった。
そしてディルウイはそのナイフデ自身の胸に・・・突き刺したのだ。
『『!』』
ルクス達はそれを見て驚いているがディルウイが刺したナイフが其の儘中に
入って行くと・・・ぐおおおおおおおおおお!とディルウイが悲鳴を上げたと同時に
その姿も変貌を始めたのだ。
何と両手両足がドラグライドと・・・一体化し始めたのだ。
それだけではなく肌は漆黒に染まり頭髪は白くなり瞼が切裂かれるように
べりべりと剥がれていき眼球が紅くなるのを見て嘘だろとカミトがそう呟くとあの虹色のナイフを見て全員に向けてこう言った。
「気を付けろ!あいつが持ってたあのナイフに付いてあったあの液体!!
あれを入れられた奴は化け物になったんだ!?」
『『!?』』
それを聞いてルクス達は驚いているとディルウイ・・・いや、アビス『ノクターン』と成り果てたそれはきしゃああああああああああと吠えあがる咆哮を上げたと同時に・・・今迄とは段違いなハウリング・ロアを放った。
『『ウワアアアアア嗚呼ああああああああああ!!』』
ルクス達はその一撃に吹き飛ばされるとそれを見たディルウイは・・・
ハハハハハと笑いながらこう続けた。
「素晴らしい・・・素晴らしいぞこの力は!たった一撃で・・・たった一撃で
お前達を倒した!!死神も、帝国の剣も、そして精霊使いですらこの力の前では
意味がない!?これならあの男も・・・蒼の暴君にだって超えられる!最強になると言うこの夢おも叶えられるであろう・・・さてと・・・一緒に来てもらおうかアイリ嬢。」
「あ・・・う。」
アイリはディルウイに持ち上げられるように透流から引きづりだそうとして・・・
透流はエクス・ワイ・オクト・バイパスの足を掴んでこう言った。
「待てよ・・・行かさねえ・・・!」
それを聞いてディルウイは・・・ふんと鼻で笑ってその手を蹴り飛ばして其の儘・・・透流を殴り飛ばしたのだ。
「ごは」
「生憎だが諦めろ、お前程度では今の私に勝てはせん。」
そう言うが透流はそうかよと言ってこう続けた。
「生憎だが俺は・・・そう言って・・・そうでかって・・・納得・・・しない・・・
もんでな。」
そう言いながら透流は立ち上がるとこう続けた。
「俺は一度・・・全部・・・失ったから・・・もう・・・手放したく・・・
ないんだ・・・だから・・・例え・・・あんたが・・・強かろうが・・・この手で・・・掴んで・・・守るって・・・決めてんだよ!」
透流はそう言ってディルウイに目を向けた瞬間に・・・懐から透流の№が光り輝くと
同時にダンジョンが震えあがるかのように震動していくと同時に今透流がいる
場所の背後が開くとそこにあったのは・・・漆黒の短剣が刺さっていると・・・
声が聞こえた。
『手前か・・・俺を解放させてえのは。』
次回へと続く。