「あれは一体・・・。」
透流がそう言ってそれを見ているとほおとディルウイはこう言った。
「あれはソード・デバイス・・・ならばここで!」
頂くと言った瞬間にレオノーラが機竜弾頭を発射させて足元に命中させて爆炎で
煙幕を造らせるとこう言った。
「今です!私が時間を稼ぎますからドラグライドを!!」
透流に向けてそう言うと分かりましたと言って其の部屋に入ってソード・デバイスを
手にした瞬間に・・・目の前の景色が変わったのだ。
目にしたのは旧い王城。
人気もなくまるで廃城の様なそこを透流は一体何なんだと思っていると・・・目の前から声が聞こえた。
「お前か?俺の声が聞こえた奴は??」
そう言って現れたのは・・・左腕が竜の如き手となっている金髪の青年であった。
漆黒の魔法使いみたいな姿をしたそれが透流の前に現れるとその青年は透流に向けて
こう聞いた。
「貴様に問う、お前は何故そこ迄戦う?強さを求めながらも敵と自分との実力を
把握できない程の愚物ではないだろうに。」
そう聞くと透流は暫く逡巡して・・・こう答えた。
「俺は何も守れなかった、何も出来ずに只大切な家族がふざけた理由で
俺の手の届かない所に行っちまう・・・そんなのは嫌なんだ俺は!もう二度と
失いたくねえんだ・・・其の為に・・・守るための力が俺には欲しいんだ!」
それを聞いてふむと呟くと青年はこう答えた。
「くくく・・・力が無いくせに守るために敵を討つ力を欲するとは何ともまあ
手前勝手な小僧!そしてなんとまあ強欲な事よ!!気に入ったぞ少年、名を
名乗るが良い!?」
青年がそう聞くと透流はこう答えた。
「九重 透流だ。」
「九重 透流か・・・我が名は『ルアード』、貴様に我がパスコードを教えよう。」
「俺を・・・認めるって言うのか?」
透流がそう聞くと『ルアード』はこう答えた。
「まあな、元から貴様を認めてはいたが貴様がどの様に俺を使うのか
聞きたかったからな。それにお前の事を認めるか否かを見極めようとしていたのは・・・我だけではなかったな。」
『ルアード』はそう言って透流に・・・いや正確に言えば透流の背後にいるそれを・・
『希望皇 ホープ』が立っていた。
「お前・・・ずっと俺を見ていたのか?」
透流がそう聞くとホープはこくりと頷くとくくくと『ルアード』は薄らと笑みを
浮かべているとこう続けた。
「さて、貴様らの事は分かったからそろそろ戻れ・・・
守りたい者がいるのであろう?」
それを聞いて透流ははいと答えて・・・『ルアード』は自身のパスコードを伝えるとじゃあなと答えて・・・透流の視界が今度は白く染まった。
「あ・・・ぐ。」
レオノーラは傷ついた状態でボロボロになっているとディルウイはさてとと言って
アイリの方に目を向けるとこう言った。
「さて貴様には聞かなければいけない事がある、竜匪賊の基地にて聞かせて
貰おうか。」
そう言うとアイリは目を覚ますとディルウイに向けてこう聞いた。
「何故・・・こんな事を?」
するとディルウイはああと言って・・・こう答えた。
「最初はこの右腕が使えなくなった事から絶望し、そして竜匪賊に情報提供するために穏健派に加わったよ。そしてその儘数年間惰性で過ごしていたけど・・・
もうそんなの関係ない、やっと俺は目的が果たされるんだ!この力を使って
そしてルインの物資を手に入れて戦乱をばら撒いて俺こそが最強だと
証明させてやるんだ?!」
それを聞いてアイリはディルウイの本性が分かった。
自身の名声の為ならばどんなことをしてでも戦争を引き起こさせる。
戦乱の中でしか生きられない正に戦争の権化だと思っていると・・・透流の事を
思い出していた。
「(助けて下さい透流・・・私は・・・私は・・・怖い・・・怖いよ・・・
・・・・・助けて透流!)」
そう思っているが現実は非常であった、何せディルウイは右手を翳して
何をしているのだと思っているとそこから・・・巨大な穴が出てきたのだ。
そしてその向こうに見えるのは・・・砂漠であった。
「まさかあそこが・・・竜匪賊の。」
「あああそこだ、さて向かおうとしよう。ここから俺が・・・
この俺が英雄になる為の」
第一歩だと言いかけた瞬間に例の部屋から・・・聞きなれた声が聞こえた。
「そうかよ・・・じゃあ俺がそれを止めなきゃな。」
そう言って現れたのは・・・漆黒の短剣を持っている透流であった。
すると透流はディルウイに向けてこう言った。
「手前には色々と言わなきゃいけねえ事があるけどよ・・・本当にそれだけなのか?」
「何?」
「あんたは竜匪賊に付いたって聞いたし何よりもお前が強さだけを持っているってのは聞こえたけどよ・・・本当は別にあったんじゃねえのか?」
「・・・・」
「俺あんたの事分からないけどあんた・・・本当は守りたい人がいたから
竜匪賊に付いたんじゃねえのか?」
「一体誰の事言っているのかな?さっき言ったが俺は只強さを」
「ライグリィ教官の為じゃねえのか?」
「・・・・!」
それを聞いて初めてディルウイが動揺したような素振りを見せるが透流は更に
こう続けた。
「あんたは自分の為とか言ってライグリィ教官のせいにしたくねえだけだろ!あんたがライグリィ教官と話している時のあんたと・・・ライグリィ教官の顔が」
「黙れこの異世界から来た無関係者が!」
ディルウイがそう言うとこう続けた。
「お前に何が分かる!俺が帝国時代から彼女を想っていたいたなんて今更・・・こんな化け物の様な姿になって迄守ろうとしていたなんて彼女に言えるわけないだろうが!!
竜匪賊に付いた事も革命軍が負けた時の亡命先の仲介として関わったのが始まりで・・・そして俺は彼女をずっと見ていて・・・彼女の隣に立ちたいがために
こんな姿になった事を彼女が知って・・・彼女を傷つけたくないからこうやって
消えようとしているんだから・・・もう放っておいてくれよ・・・・!」
ディルウイの振り絞るかのようにそう言うと透流はじゃあと言って・・・短剣を
ディルウイに向けてこう言った。
「じゃあ俺が止めてやるよ・・・お前を!」
そう言うと透流はパスコードを唱えた。
「貫け!己の願いを掴むまで!!『ルアード』!?」
そう言って透流の背後に現れたのは・・・漆黒の機竜であった。
黒いミスリルダイト
体中に刻まれた青いライン
右腕には赤い剣
左腕は肥大したまるで・・・ドラゴンの造形したような武装
背面部には巨大な翼が出ていて正に何時でも飛べるかのような見た目でった。
「コネクト・オン」
透流がそう言うと同時に機体がバラバラになると其の儘透流に纏ったのだ。
すると透流はディルウイに向けてこう言った。
「あんたが大切な人の為に今迄戦っているのは分かったけどな・・・俺だって
大切な人の為に戦ってるんだ・・・だから!」
そう言うと透流は剣をディルウイに向けてこう言った。
「連れていかせはしねえ!アイリさんを・・・
いや・・・『アイリ』を手前の所に連れて行かせはしねえ!!」
そう言うと其の儘ディルウイに向かって突進しつつこう言った。
「始めようぜディルウイ・・・互いに大切なもんの為に戦っている者同士でな!!」
「ほざけ小僧・・・貴様にその想いが貫けれるか見せてもらう!!」
そう言うと互いに・・・攻撃が始まった。
続く。