私だけなんでしょうか?
あの後ルクスとクルルシファーは互いに道中小休憩を幾度か挟んでドラグライドで
半日かけて辿り着いたのが・・・ユミル教国であった。
ユミル教国は雪深い寒さとその土地柄故であろう教国故に教会も多くあるのだ。
「これからもっと寒くなるわよルクス君、もう少し襟元きつくした方が良いわよ。」
「そうなんだけどねえ、きついんだよねこの服って・・・ああこんな事なら懐炉造るべきだったなあ。」
「懐炉?何なのそれ??」
「ああ、特殊な袋に火薬を一定量入れたのを振る事で温かくなることが
出来る奴なんだけど火薬って量間違えると爆発するからまだ造れてない・・・
あ、あれがあったな。」
そう言ってルクスが鞄を漁って取り出したのは・・・油と金属の缶の様な奴であった。
何それとクルルシファーがそう聞くとルクスはその缶に油を入れて暫くすると
それをクルルシファーに手渡すと・・・クルルシファーは温かいわねと言うと
ルクスがこう答えた。
「これは僕が前に向こうの世界にあったまだ懐炉が無い時にあった油缶です、こうやって振る事で温かくなるんですよ。」
「へえ・・・ユミル教国は寒いからこれは重宝されるわね、後でアルテリーゼに・・・
駄目ね今あの子は前に貴方が造ったインスタントラーメン造りをユミル教国全体の
企画として結構な人達が関わってるんだから。」
それを聞いてルクスはアハハと思っていたがこれもまた国の理由だ、先ほどの事を
もう一度言うがユミル教国は寒い!滅茶苦茶寒く氷点下など秋ごろの夜中では普通にあり
其の為か第4遺跡『坑道(ホール)』を主立って探索するユミル教国にとって温かい食事は救いとなるので急ピッチで作っているのだ。
「さてとチェックするけど私とあなたはこれからエインフォルク家に行くわ、目的は
私達の偽装結婚問題が大事になる前に最低限・・・アルテリーゼと貴方の首程度で
済むようにしないとね。」
「ご自分の首は?!」
「生憎なんだけど私・・・死にたくないのよ。」
クルルシファーが目を背けてそう言うがルクスはざけんなと言ってこう続けた。
「元をただせばお宅が偽装婚約なんてのを考える事だろうが!」
「だってあの時はバルゼリット何て言う男がいたのよ!?あの男と婚約する何て
こっちから御免よ!だったら貴方と偽装婚約した方がまだ良いわ!!」
「良い性格してんなアンタ!本人の前で良く言えんな!!」
お互いにそう言いながら喧嘩しているが他人たちからすれば・・・微笑ましいなあと
思いたくなるような光景である。
そんな状況の中で・・・一人の女性がその姿を見せた。
「お待ちしておりましたお嬢様、そしてご無沙汰しておりますルクス様。」
「「あら(あ)、久しぶりね(お久しぶりです)アルテリーゼ(さん)。」」
そういって出てきたのは・・・アルテリーゼであった。
暫くぶりに再開したアルテリーゼを見て2人は取敢えずと言った感じで言い合いを
終わらせて外聞的にはお互いに大人しくするとクルルシファーは取敢えずと言って
一旦深呼吸してアルテリーゼに目を向けるとこう言った。
「貴方も元気だったかしら?手紙では今年の雪はもう降り始めてるらしいけど・・・
本当だったようね。」
「ええそうでございます、それとですが今色々とその・・・迷走中でして。」
「迷走・・・ああ私がルクス君を連れてくるもう一つの理由の・・・
インスタントラーメンの教授だったわね?」
「はい、知っておられますがユミル教国は寒い地方で雪深くアビスの討伐も無論ですがこの寒さで凍死する者達もおられます事からインスタントラーメンさえあればその寒さを和らげることも可能ですし我国にいる浮浪者達にも救いの手があるはずでしょう、
ですのでその・・・是非ともルクス様にも是非・・・何を持っておられるのでしょうか
お嬢様?」
アルテリーゼがクルルシファーが持っているルクスから貰った油缶を見ると
ああこれねと言って説明すると・・・
・・・・アルテリーゼの目の色が更に変わってクルルシファーの手を取って
こう言った。
「お嬢様!どうかルクス様を手に入れて下さい!!これを持てば
我がエインフォルク家の良い財産となりましょう!?」
「貴方凄くド真剣ね。」
本当に変わらないわねとクルルシファーがそう呟くとアルテリーゼは更にこう続けた。
「それでですがお嬢様彼とはどれだけの・・・?」
そう聞くとそうねえと言って・・・こう答えた。
「貴方も見たでしょ?王都のお祭りで歩いてた時は彼から口づけしてくれた
程度よ?それに最近は学園んで毎晩2人きりで夜の時間を過ごしてるわ。」
「そ!それは流石にその・・・進み過ぎでは・・・・。」
そう言うがちゃんと分別は弁えてるわよと言うがアルテリーゼはええと思いながら
ルクスに向けてこう聞いた。
「ルクス様一つ宜しいでございましょうか?」
そう聞くと何がですかと言うと・・・ルクスはこう答えた。
「はいクルルシファーさんにはよくお世話になっています。」
「はい・・・その王都でも仲良くいらしているようですが最近は毎晩だと聞きますが」
そう言うとルクスはああそれねと言ってこう続けた。
「確かにその通りなんですけどクルルシファーさんって・・・・
これでちゃんとその意図を分かっていれば良かったのだがそれを勉学方面だと
勘違いしたルクスはこう答えてしまったのだ。
「(勉強を)教えてくれるのが上手いんですよね。」
「お嬢様が(ベッドの上で)教えてたんですか!」
勘違いが・・・加速していく。