「ん・・・・ふぁああ。」
ルクスは女子寮の談話室のソファで寝ていた。
周りにはカードやルクスがあっちの世界で持っていた教科書や本が散乱していた。
何故こんな所で寝ていたのかと言うと昨日にへと遡る。
『なああルクス教えてくれ?・・・私は一体何なんだ?』
『・・・それは・・・。』
ルクスは言えなかった。
彼女が抱えている闇は深く、そして心を蝕み続けているのだから。
『・・・気にしないでくれルクス。今のは忘れてくれ。』
『ですが!!』
リーズシャルテの言葉にルクスが異議を述べようとするとリーズシャルテは
こう言った。
『私は・・・何もない虚像のような存在だ。だから・・・成り切るのは得意だから大丈夫なんだ。』
そしてリーズシャルテはこうルクスに言った。
『今日はありがとうなルクス。楽しかったぞ。』
『・・・リーシャ様。』
その後ルクスはリーズシャルテとアカデミーに戻って布団に入っても
眠れなかったためデッキの調整やそれを使った仮想デュエル、持っていた本や
アカデミーの教科書を比較して書いている中で眠りについていたのだ。
そして明け方ルクスは制服を取りに行くためにソファから起きようとした時・・・
相対するようにクルルシファーが本を読んでいた。
「・・・あらおはようルクス君。」
そう言うとルクスはなんでいるのかと思いながらこう言った。
「ああ・・・おはようございますクルルシファーさんって・・・
何読んでんですか?」
そう聞くとクルルシファーはその本を見せてこう言った。
「ここにあった本、あなたのでしょう?少し読んでみたけど面白かったから
読んでいたの。」
因みに読んでいたのは天体と星座の見方をルクスなりにこの世界で見ながら
書いたやつである。
「・・・あの・・・クルルシファーさんに聞きたいことがあるけど良いですか?」
「内容によるわね。」
ルクスはクルルシファーにリーズシャルテの事を伏せつつあることを聞いた。
「もし自分が大切にしていたものが奪われた場合どうします?」
「!!!。」
クルルシファーの目がかっと開いた後少しずつ普通の状態に戻ってこう返した。
「・・・そうね・・・それが何なのかによるけど私には答えられないわ。」
「何でです?」
ルクスがそう聞くとクルルシファーはこう返した。
「・・・だって私は自分でそれを失ったからよ。」
「・・・え・・・。」
クルルシファーの答えにルクスは気まずそうになるとクルルシファーはこう続けた。
「でも私の中に残っている真実を知るためにここに来たわ。『黒き英雄』を見つけるためにね。」
するとクルルシファーはルクスに聞いた。
「ねえ。あなたは何を失ったの?」
「・・・僕が失ったのは・・・。」
すると脳裏に現れたのは一人の少女。
目の前にいながら守れず、デュエルでしか分かり合えなかった・・・大切な人を。
すると一番街区の時計台からゴオオオオオンと言う鐘の音が聞こえた。
この音を聞いてルクスとクルルシファーは険しい顔でこう言った。
「この音はまさか。」
「敵襲ね。しかもこの鳴り方は・・・。」
「「アビス!!」」
そしてそれぞれ顔を合わせると装衣を取りに向かった。
次回は戦いに備えて。