教皇ニアスと司教が一番奥の部屋に儀式用の祭具を並べているのを物珍しく見ている
ルクスの周りに大勢の人間が集まり始めたのだ。
年配の騎士で全員が神殿騎士団らしくクルルシファーの知り合いであることが伺えた。
「おお、久しいなエインフォルク家のご息女よ。やはりこの任に同行していたか?」
「ええ、一族のまあしきたりみたいなものですから。」
「これはまた一年ぶりでしたな?新王国での暮らしは不自由ないかね?」
「いえ全く、穏やかで過ごしやすい地域ですわ。まあ色々ありましたが。」
クルルシファーはそう言いながら挨拶していると・・・ずどっどどどと足音がしたので
何だろうと思っていると現れたのは・・・メル・ギザルドであった。
「こんにちはお兄ちゃん!」
「うおわ?!」
ルクスはいきなりまるでミサイルみたいに突っ込んで来たメル・ギザルドをルクスは
優しく受け止めるとメル・ギザルドはルクスに向けてこう言った。
「やっぱり来たんだねお兄ちゃん!どうかなユミル教国の巡礼祭?」
「ううんそうだねえ・・・まあやる事は見張りだから僕は暇なんだけどね。」
ルクスがそう言っているとまあ確かにねえと言いながらメル・ギザルドはルクスに向けてこう言った。
「退屈だろうと思うけどまあ我慢してねえ、それにしてもあのお姉ちゃんやっぱ
人気だねえ。」
そう言いながらルクスはクルルシファーを見ていると孤立しているザインを見て
メル・ギザルドはルクスに向けてこう言った。
「皮肉よねえ、あの時の大会の成果が現認であの子はエインフォルク家で
疎まれるなんてねえ。」
「あの大会?疎まれるって一体何があったんだい??」
ルクスがメルに向けてそう聞くとそれはねとメルはこう答えた。
「ユミル教国にはね、新王国で言うトーナメントと同じ機竜の大会があるんだけど
私の家であるギザルド家とエインフォルク家は有数の武門の棟梁でよく
競い合っていたんだけど私二年前の武芸大会の決勝でクルルシファーと戦ったのよ。」
「疎まれてるってそれ?」
まさか負けた程度でかよと言うがいいえ違うわとメル・ギザルドはルクスに向けて
こう続けた。
「いいえ、負けたのは私だったんだけどねえ。」
そう言っていると・・・クルルシファーが2人の前に立ってこう言った。
「2人共、もうすぐ儀式が始まるから無駄話していると怒られるわよ。」
「クルルシファー、私はあんたに負けたけど次は絶対に勝ってやるんだから
覚えておきなさいよ。」
じゃあねえお兄ちゃんとメル・ギザルドはルクスに向けてそう言いながら
立ち去って行くのを見届けると其の儘教皇ニアスが信徒達の前に祝詞を紡ぐ。
そしてその後2つの儀式が終わって一日目が終了した。
その後ルクスとクルルシファーはエインフォルク家に帰らず聖都にある
高級レストランに寄って来た。
ダンスホールの様な広い食堂には多くのウエイターが忙しく赤絨毯の上を歩き壇上では奏者が竪琴を奏でていた。
そんな中でルクスはクルルシファーと共に香草で包んだ蒸魚、熱く湯気が立ち上る
ステーキには果物のソースが掛けられていた。
果物のソースはステーキの肉汁を甘めのソースで肉の重さを和らげていた。
そんな中でクルルシファーは食事しながらこう言った。
「明日も護衛の任務があるけどワインが欲しいわね。」
「僕はワインよりも麦茶をゆっくりと飲みたいですよ。」
ルクスはクルルシファーに向けてそう言うと麦茶って何それと思う中で
そう言えばとルクスはクルルシファーに向けてこう聞いた。
「クルルシファーさん、メル・ギザルドが言ってた武芸大会デ何があったんですか?」
ルクスがそう聞くとあああれねとクルルシファーはルクスに向けて嘗ての事を
思い出していた。
「私の事だけど・・・私はエインフォルク家の養女ってのは聞いていたわよね?」
「ええ。」
「私はねルクス君・・・。」
クルルシファーはそう言って水の入ったコップで水を一口口に含むとクルルシファーはこう言った。
「エインフォルク家じゃない別の・・・只の人間とは違う・・・
遺跡の・・・ホールで見つかった子供なのよ。」
「!」
それを聞いてルクスはクルルシファーを見て驚いているとクルルシファーは普通
驚くわよねと言うとこう続けた。
「私を見つけたのは父よ、その後養女として引き取られたけどそれを当時のメイド達が喋っていたのを聞いて・・・私は努力したわ。勉学もドラグナイトも頑張って頑張って
頑張って・・・その結果が今なのよ。」
それでも諦めなかったけどねと言うとこう続けた。
「二年前の武芸大会で初出場したメルは当時ドラグナイトの操作を覚えたばかりの
素人だったんだけど・・・他のドラグナイトを圧倒したのよ、ザイン兄さんですら
勝てたのよ。」
「?!」
ルクスはクルルシファーを見てマジかよと思っていると・・・そうよと言って
こう続けた。
「そして私はエクス・ワイバーンで戦ったわ、あの時のワタシハ勝手に
エインフォルク家を背負ってたつもりだけど・・・誰にも言ってなかったことからそれが全ての溝が開いたわ、結果的に勝てたけど私がメル・ギザルドに勝ってしまった事から
家との確執が出来上がってしまってね・・・居ずらくなった私はファフニールを
受け取って新王国に留学して・・・そして今ヨ。」
そう言って食事するとクルルシファーはルクスに向けてこう言った。
「辛気臭い話になっちゃったからここ出たら他の所に行きましょう。」
そう言って食事を再会したのだ。
そして家に戻って。