とんでもねえ過去聞いちまったなあとルクスはそう思いながら共に帰って行くと家に
辿り着いてアルテリーゼがルクスに向けてこう言った。
「すみませんルクス様、お疲れのところ悪いのに付き合わせてしまって。」
「ああ良いですよ別に、そう言えば仕立て屋と小物屋で色々と面白そうなのがあったので少し部屋を借りて良いですか?」
あと少し物とかをと言うとアルテリーゼは何するんですかと聞くとルクスはこう答えた。
「ちょっとしたお土産の試作品です。」
そして数時間後の夜。
「あ・・ありがとうございますルクス様。」
「ありがとうルクスさん!」
ユニファとイルマがそう言って手渡したのは服と装飾品であった。
ユニファに渡したのは手編みのマフラーであるが少し編み直して色合いは黒と
赤色にした奴で見た目からも分かるようにエインフォルク家の家紋が刻まれていた。
イルマの方には竜をあしらっていた(龍は緑の方)
2人共それを見てえへへと言いながらお礼を言った後2人共部屋に戻って行った。
そして夜遅くルクスはステイルに呼ばれて自室に入ると既にステイルは何やら
資料を書き終えているようでワインを引っ掛けている所であった。
「む?来たようだな九十九・A・ルクスよ、少し話をしよう。」
それを聞いて何でしょうかと言うとステイルはこう答えた。
「君は私とクルルシファーとの関係を知っているかね?」
そう聞くとルクスはクルルシファーが遺跡で拾われた子である事と確執についてを
言うとまあその通りだなと思っているとステイルはこう続けた。
「その通りだ、そしてあの子とうちの息子との確執もそこからあるが・・・
私を責めるか?エインフォルク家の功績の為だけにあの子を利用していると??
だがな九十九・A・ルクスよ、見て見たまえこの光景を?私とあの子との関係は
最早どうにも」
「嘘でしょ?」
「何・・・?一体何処を嘘だと?」
答えて欲しいなあと言うとルクスはステイルに向けてこう言った。
「教国がクルルシファーさんに用があるのはそうかもしれないけど本当は
それだけじゃない?もし本当に貴方がクルルシファーの事を拒絶しているとするならば
僕の事は呼ばないだろうし新王国に対して態々不利益になるような事は
しないでしょう?」
「・・・・・」
「本当は貴方は・・・クルルシファーさんとの関係を
修復したいんじゃないんですか家族とも。」
「・・・・」
ステイルはそれを聞いて黙っていると・・・ルクスは更にこう続けた。
「だけどその理由が見つからないから僕を・・・婚約者である
僕(まあ実際は婚約者じゃないんだけどねえ!)をも巻き込ませて
修復させたかったんでしょ?ですが一つだけ言います・・・少しは自分自身で
歩み寄ってください誰かの力だけではなく自分自身で娘と・・・家族との仲を
取り戻してください。僕の様に手遅れにならないうちに。」
どうかと言って頭を下げるのを見てそうかとステイルは心の中でそう思いながら
ルクスに向けてこう言った。
「君は中々に想像力豊富であったが・・・其れだけかね?」
そう聞くとルクスはそれではと言ってこう続けた。
「その手袋は怪我ですか?それとも火傷・・・
・・・・・クルルシファーさん関係何ですか?」
「!」
ステイルはそれを聞いてルクスに向けて・・・目つきを鋭くしてこう言った。
「君は如何やら・・・聞いてはいけない所迄踏み込むのは良くないぞ?」
そう言うとステイルの表情を見てこれは不味ったかなと思ってルクスは
申し訳ありませんと言って出て行くのを見て・・・ステイルはこう言った。
「九十九・A・ルクスか・・・如何やら私が思った以上の勘の良さのようだな。」
そして深夜遅く人々が寝静まった聖都の中央の神殿には・・・人気があった。
其処は普通ならば居住区として使用されている事はあり得ない中で2人の声が
聞こえた。
「それで、行動はいつ行うので?」
「安心しなよクライアントさん、こっちだって機会を逃す程馬鹿じゃねいよ。
全ては万全にして完璧、其れと序にこいつもね。」
そう言って一枚のカードとソードデバイスを相手に手渡すとその相手はこう続けた。
「其れと序にこっちの子達もあんたの近くに置いとくよ、子供だから
怪しまれないだろうしローブを纏えばばれないよ。」
そう言って黒いローブを纏っている子供2人を見てそうですかと言ってクライアントはこう言った。
「では約束通りもしうまく行けば教えてあげましょう、教国とエインフォルク家が
隠している『天使』と・・・件の存在を。」
そう言ってクライアントは神殿の地下に目を向けていた。
神殿の地下で今も眠っている・・・ソードデバイスを。
「今七竜騎聖の征伐者に蒼の死神がいるのか・・・こいつは面白そうだねえ。」
そう言うと黒いローブを纏った少女の一人・・・ミュアがこう言った。
「それでさ?あんな女が本当に役に立つの~~?」
「まあ良いさ、役に立てればそれで良し。出来なければそこ迄さね、だけど万が一に
備えてリリィ。」
「はいドラッケンさん。」
「あんたはあいつを見張っときな、何か動きがあったら始末の方を頼むよ。」
「了解いたしました。」
「そんじゃあ・・・始めるとするかねえ。」
そう言って戦場の奏者・・・ドラッケンが動きを始めたのだ。
次回は巡礼祭2日目。