最弱無敗の決闘機竜   作:caose

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 何が起きてるんだ?


嫌な予感。

学園の敷地内にある機竜格納庫は機竜を待機させるだけではなく生徒の避難所としても使われている。

 士官候補生の内「シヴァレス」は軍と共に前線へ、残りは万が一の為ここに残ることになっているが決まりとして全員創衣を身に着けている。

 「全員傾注!!」

 ライグリィ教官が全員に説明をした。

 「今回の警鐘はアビスの出現に伴うものである!!種類は大型が一体だけだが既に

第一砦は突破されているため我々も迎撃部隊を編成し第二砦にいる警備部隊と共に

戦闘を行う!!」

 「シヴァレス」に入団していない生徒がそれぞれ不安を口にする中ライグリィ教官はこう続けた。

 「尚、既に王都にも救援要請を出しているため三年も来るようになっている!!」

 その言葉を聞いて安堵する中少し離れた場所でルクスとクルルシファーは冷ややかな表情だった。

 「随分と平和ボケしてるのね。この学園のお嬢様達は。」

 「まあここにいる人たちの大半は戦闘経験皆無だし王都からの救援なんて来たとしてももう終わっている頃か・・・若しくは全滅してるかもですしね。」

 ルクスは最悪の可能性を口にしてクルルシファーは納得すると後ろから

リーズシャルテがやってきた。

 「ま、三年が来る前に我々で決着をつけるがな。・・・だがルクスが

入団してくれたらもっと早く終わっているかもがな。」

 ルクスはリーズシャルテの顔色を見ると昨日とは打って変わってこれまでのような調子だったのに安堵の息を漏らすとルクスは扉の前にいるフィルフィがいるのに

気付いた。 

 腰には汎用ではない紫色の鞘とナイフ形のソード・デバイスが見えた。

 ルクスはクルルシファーの方を見てこう聞いた。

 「あのお・・・フィルフィって・・・神装機竜を持ってるんですか?」

 するとクルルシファーはこう返した。

 「ええ、確か『テュポーン』の使い手で格闘戦が強いって聞くけど私は見たことないからわからないわ。」

 そしてルクスはちょっと疑問に思ったことを聞いた。

 「あれ?クルルシファーさんも入団していますよね?」

 するとクルルシファーはこう返した。

 「ああ私のような外国の留学生はアカデミーの校則第十七条『留学生は独自の戦闘基準でのみ行動すること』って決められているから大体は命の危険がない情報伝達や

物資補給などと言った支援程度になっていてね勝手にやったら他国から

文句言われるのよ。」

 まあ要約すれば他国の人間の力使って事態打開してんじゃねえと言われるのが嫌なのだと思われる。

 するとルクスは何か考え事をしていた。

 「どうしたのルクス君?」

 クルルシファーがそう聞くとルクスはこう言った。

 「・・・何か引っかかりませんか?今回の騒動。」

 「・・・確かに妙ね。この前のアビスの侵入、そして今回。時間差があったとしてもタイミングが良すぎるわね。」

 「只でさえアビスが出没するのは一か月に一度ぐらいなのに二、三週間の間に2匹出るって・・・何かが起きてるのか?」

 ルクスが考え事する中アイリがこう言った。

 「兄さん、≪フォース・トリニクス≫は防衛を主目的にした機竜ですから

攻撃できませんしもう一方のは未だ解析が終わっていませんので

ここにいてください。」

 アイリの忠告に苦笑いで分かったというとルクスはクルルシファーに

こうお願いした。

 「クルルシファーさん。少し離れた場所でいいので様子見に行ってくれませんか?」

 「元からそのつもりだから行ってくるわ。」

 そう言ってクルルシファーは≪ファブニール≫を展開して飛翔するとアイリに

こう頼んだ。

 「アイリ、悪いけどライグリィ教官に頼んで当日と今日の当直と非番の人間のリスト見せてくれるようにお願いできるかな?」

 「・・・それくらいならできますけど何でです。」

 アイリの疑問に対してルクスはこう答えた。

 「・・・何か嫌な予感がするからね。」

 万が一と言った後アイリはリストを取りに行くとルクスは腰に差しているデッキから何枚かのカードを出して考え事をしていた。

 ・・・この疑念の答えを探すために。




 次回は真実。
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