「今宵は皆さまお疲れさまでした、それでは聖都一番の宿へ向かいましょう。」
アルテリーゼがルクス達に向けてそう言うとルクスはあれと言ってこう続けた。
「あのクルルシファーさん、家には戻らないんですか?」
「私?ああ、巡礼祭の期間中には晩餐会が開かれている所があるからね。
今日くらいは外泊すれば気持ちが楽になれると思うわ。」
クルルシファーはそう言ってルクスを誘った後にそう言えばとルクスは
クルルシファーに向けてこう言った。
「クルルシファーさん、僕今日襲われた修道女についてなんですけど・・・
あれギアスリーダーでしたよ。」
「!・・・恐らくは教皇猊下の直属の修道女でしょうね、然も間違いなくホールの子・・ありがとうルクス君。早急に調べる必要がありそうね。」
クルルシファーはそう言ってどうやって調べようかと思っている中目的地であろう
高級宿に辿り着くとアルテリーゼはルクスに向けてこう言った。
「ルクス様、お部屋の準備が整いましたのでお先に寛いで下さい。」
アルテリーゼはルクスをとある部屋に向けて案内していった。
個室の部屋は王都の高級宿(泊まったのではなくバイトで掃除するときに見た)程
豪勢ではないがシックなデザインで統一された装飾が不思議と落ち着きを
醸し出していた。
北国ならではのサービスであろう暖められた石が置かれているのが見えると
ルクスはある異変に気付いて・・・あれと言うとこう続けた。
「あのアルテリーゼさん・・・一つ宜しいでしょうか?」
「何でしょうかルクスさん?」
「・・・何でベッドが2つもあるんですか?」
ルクスはそう言って・・・2つあるベッドに目を向けるとアルテリーゼがこう答えた。
「はい、本来でしたら大型ベッドが一つだけあるお部屋が良かったかもしれませんが」
「(良くねえよ何学生を孕ませようとしているんだこの人)。」
「ですがその・・・まだ巡礼祭が終わっていないのにも関わらずあまりお二人の羽目を外されるのは困りますので」
「(外れているのはあんたの頭の螺子だと思うぞ。)」
「それにその・・・ルクス様もその・・・学園やエインフォルク家ですと
あまりその・・・大胆になれないでしょうから。」
「何その気遣い!って言うか何羽目外すとか何言ってるんですか!!」
等々我慢できなくなったのであろう今迄心の中で思っていたが遂に言ってしまったが
もう関係ねえよなと思いながら本当の事喋ろうとすると・・・アルテリーゼは
ルクスに向けてこう言った。
「ではその・・・お着替えがお済になられましたら二階の宴席に向かって下さい、
お嬢様も今からお部屋でお着替えになっていると思われますので出来るだけお早めに。」
そう言って去って行くアルテリーゼを見てルクスは・・・溜息付いてこう言った。
「・・・マジで何とかしてよねクルルシファーさん。」
あの後鏡で身嗜みをチェックした後ルクスは客室を出て二階に向かっていた、
ホールに出ると広く幻想的な空間が広がっていたのだ。
「これが聖都の・・・宴席。」
ルクスはそう呟いて・・・・宴席を見ていた、煌びやかな王都のパーティーとは
全く違うひそやかで薄暗い聖餐な雰囲気。
それぞれのテーブルには小さな銀細工の燭台が置かれていて席に案内されると先ずはとウエイターがパンとワインを供し始めた。
「・・・残りの料理ってどうなるんですか?」
ルクスがウエイターに向けてそう聞くとああそれですかと言ってこう続けた。
「御祈りが済んでからとなります、終わりの時は執事かお付きの方が
お知らせして貰えるようにしておりますので。」
ウエイターはそう言って立ち去って行くとどうしようかと思っていると
ルクスに向けて・・・妙齢の女性と上品な貴婦人が現れてこう聞いた。
「巡礼祭に来た旅の方ですよね?宜しければ少しですがお話は如何かしら??」
「ああすいませんが・・・僕ちょっと人を待たせていまして」
「あら悪い女ねえ、貴方みたいな男の子を放っておくなんて・・・じゃあその間私達が付き合ってあげるわ。お酒も注いであげるわね。」
「いいいえ、僕は未成年ですしそれに僕は」
ルクスはそう言って何とか切り抜けようとしていると・・・女性たちの背後から
別の女性の声が聞こえた。
「聞いた話ですが巡礼祭が終わるまでは静かにすると言う習わしでは
ないでしょうか?」
『?!』
その声を聴いて女性達が振り向くとそこにいたのは・・・褐色の女性・・・
・・・・・サニアがそこに立っていた。
「さ・・・サニアさん!何でこんな所にーー!!」
ルクスはそう言ってサニアを見るとサニアは女性達に向けてこう続けた。
「序にですがお酒を飲むには時期尚早、主様は今待合の方がいらっしゃいますので
お引き取りを。」
それともと言ってサニアは腰から・・・短刀を抜く素振りを見せると女性達は
ひぃと小さく悲鳴を上げて立ち去るとさてとと言ってサニアは道を開けると・・・
もう一人の女性が姿を見せた。
金色の髪
黒と紫のシックなドレス
僅かに見える胸元
それを身に纏っていたのは・・・一人の女性。
「せ・・・セリス先輩!」
「お久しぶりですルクス。」
次回は何故セリス達がここにいるかについて。