巡礼祭最終日、この日ルクスは追加要員としてセリス、夜架、サニアの事を
クルルシファーの両親に紹介させた後に配置についての相談が始まった。
現状竜匪賊がしようとしている教皇二アスの誘拐計画阻止に伴い二アスが
ホール付近の旧神殿跡地での儀式をしている間監視要員として夜架とサニアが辺りを見渡し状況が変動した際に戦力に加わると言う事であるため神殿騎士団50名の内10名を
セリスの指揮下に加わり残りはルクスとクルルシファー、メルが指揮下に置くことを
基本とし、其の儘行動するが・・・オルフェルがネイ・ルーシェに向けて命令したのが・・ルクス達との同行である。
「この度オルフェル様の命令で今日はエク・・・じゃなかったクルルシファー様達の
お供をさせて頂く事となりました『ネイ・ルーシェ』と申します、
宜しくお願いいたします。・・・ふう、危なく全部ばらしてしまう所でしたやれやれ。」
それを聞いてクルルシファーは・・・苦い顔でこう言った。
「だから貴方ね・・・本音がただ漏れな用ね、この子を計画に組み込んだのって・・・
失敗だったわ。ルクス君この子今すぐに解体して口は動くのよね・・・其れだけだったら
体なんていらないわね。」
「ひ・・・酷いであります!こう見えてもネイはやれば出来る子なんですよ!!
例の計画だって未だい」
「それ以上言ったら・・・今すぐ貴方の口を永遠に封じるわよ?」
クルルシファーはネイ・ルーシェに向けて・・・ソードデバイスを抜いて
ネイ・ルーシェに剣を向けるとネイ・ルーシェは・・・ひぇっと・・・
恐怖した様子で引き攣っているのを見てルクスはこいつもあのバカと同じかと今でも
新王国にいるラ・クルシェの事を思い出していた。
こうして全員が揃ったところでホールに向かって行ったがそこで何が起きるかは・・・誰も知らなかった。
ホールに辿り着くと取りあえずとクルルシファーはルクスとネイ・ルーシェと共に
ホールにある書庫に向かっていた。
クルルシファーの管理者としての権限を持ち表向きは共同調査として
潜入するのだが実際はロードと呼ばれる存在の調査が目的であった。
教皇ニアスが儀式の準備をしている間ザインがクルルシファーに向けてこう言った。
「あまりうろうろするな、我らの任務はあくまでも教皇猊下の護衛でありお前は
メル・ギザルドに負けない功績を上げる事なのだ。」
「分かっているわよそれくらい、それにしても・・・どうして今日はお父様が
巡礼に参加しているのかしら?」
そう言ってクルルシファーはステイルの方に目を向けるとザインが・・・ああそれなと溜息付きながらこう言った。
「俺も言ったよ、父上は足が片方不自由なのだからあまり無理と言うか・・・
危険な事しないで欲しいと忠告したのだがあの通り頑固だろ?こう言って
きかないんだ。」
そう言ってあの時の事を思い出していた。
ーーその必要があるのだ、この体であっても為さねばらないことがな。
「そう言って聞かなかったがまあ言われなくてもお前なら分かるんじゃないのか?」
「・・・・・。」
ザインがそう言うとクルルシファーは何やら気にしている様な様子で考えていると・・ザインはこう答えた。
「案外父上もお前の活躍を見に来たのではないだろうか?」
「・・・そんなはずはないわ・・・ゼッタイニ・・・だってあの時も私を助けに
なんて」
そう呟きながら旧神殿跡地にへと入っていくのを見てルクスとネイ・ルーシェも
続いて行くのを見てザインはこう呟いた。
「全く・・・父上もだがお前もまた面倒だな・・・そう言う不器用な所とカナ。」
旧神殿跡地は神秘的な場所にして歴史も厳かに感じる、今から200年ほど前に
造られたユミル教国の大神殿・・・その跡地付近でホールの入り口が発見され中央奥には祭壇があった。
そこがルクス達が狙っているホールへの入り口、そしてそこの近くにいる斥侯から
説明を聞いていた。
「ルインは今でも静かですね、昨晩からの調査結果ですがアビスは確認されず
今なら入れます。」
「そうかご苦労であった、余はこれより祈りの儀式を始めるとするためオルフェル。
手伝いを頼みたい。」
「御意でございます二アス様。」
オルフェルがそう言って二アスと共に準備を始めた。
神殿騎士団が二アス達の準備をアビスに対する警戒をしながら見守っていると
ルクスとクルルシファーはネイ・ルーシェと共にホールに入って行くと・・・
階段を下りた先の・・・余りの暗闇の深さにネイ・ルーシェはひぃいいいいい!と
悲鳴を上げながらこう言った。
「うわああああ暗いよ怖いよ!ネイは暗闇と蝙蝠が苦手であります!!」
「あらそうだったのじゃあ・・・一番前にいなさい頑張ってね・・・。」
「ひぃいいいいい!今回の管理者様は外道であります!わ、分かりましたから
善処いたしますからこの人絶対に男の人にモテませんよねえこの・・・
・・・・・骨娘ーー!!」
骨娘ーー
骨娘ーー・・・骨娘・・・
ホールの中で聞こえるやまびこの如き声にルクスは・・・何てこと言ってんだあああと思いながらクルルシファーの方に目を向けて・・・ぎゃあああああと内心悲鳴を
上げているとクルルシファーはネイ・ルーシェに対して・・・にこにこと笑いながら
ソードデバイスを抜いて・・・こう言った。
「良い覚悟ねネイ・ルーシェ・・・遺言は考えたかしら?介錯させてあげるから・・・そこに直りなさい。」
「ぎゃあああああああああああ!」
「待ちなさい♪」
クルルシファーはそう言いながら・・・走って逃げていくネイ・ルーシェを
追いかけていくクルルシファーを見て・・・南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏と言いながら
念仏唱えるルクスがいた。
次回はホールでの会話。