ルクスは何枚かのカードを置いていた。
「(まずは・・・ここに来たアビス。)」モンスターカード
「(次に・・・ならなかった警鐘)」トラップカード
「(そして・・・今回のアビス)」モンスターカード
「(これら全部を誰かが仕組んだ・・・いやアビスが人のいう事なんて前例がないしそもそも扱うにしてもどうやって・・・?)」マジックカード
すると外にいたフィルフィがこう言った。
「・・・笛の音。」
「えっ?」
フィルフィの言葉にルクスが音なんてしたのかなと思うとフィルフィが指をさして
こう言った
「・・・あっちから。」
その方角はリーズシャルテ達がアビス討伐に行った方向と同じだった。
そしてルクスは置いたカードを並べて見た時ある事を思い出した。
嘗て革命の際にフギルが言ったあの言葉を・・・
5年前
ルクスは外にいたドラグナイトを倒した後あるものを見た。
それは妹であるアイリが囚われていたからだ。
皇帝はルクスに降伏を迫った途端フギルが機竜に乗ってアイリを周りの衛兵から離してルクスに遠ざけるように言った後彼らを殺し椅子に座っていた皇帝を
刺し殺したところを見たのだ。
ルクスがフギルに問い詰めた。
「何故・・・何故あなたが殺したんです!?」
フギルはこう言った。
「ルクス、俺はもしお前が革命に参加していなかったらどうやっていたか
知っているか?」
「!!??何を言ってるんですか!?」
ルクスの問いにフギルはあるものを出してこう言った。
「----がこの角笛を使ってアビスを誘い出す予定だったそうだ。」
「角笛・・・。」
もしあの時の話が真実ならばアビスはそれで操れるんじゃないかという事であった。
ならば一体誰だと思った瞬間アイリが決闘当日と昨日の深夜までの当直表をライグリィ教官と一緒に持ってくるとルクスは決闘当日のページを見た後砦の当直表を
見比べた瞬間ある法則性に気づいた。
そしてそこには同じ名前の人間がいた。
ルクスはその人間の名前を見た瞬間ルクスは嘗て帝国の軍上層部にいた人間を
思い出した。
「ああくそ!!」
「ちょ、ちょっと兄さん!!」
ルクスがソード・デバイスを持ってパスコードを唱えた。
「ー暴け、真実をその眼に映す猛禽よ。その鋭き爪で栄光を掴み取れ
≪フォース・トリニクス≫!」
そしてアイリが止める間もなくルクスはアビスのいる方角へと飛翔した。
爆発した直後爆煙から見えたのは酸で機竜の装甲や武装が溶けて半壊状態になった
部隊であった。
「くそっ!!武器が使えないものは下がれ!!一度体勢を立て直し交戦可能な者は
援護に・・・。」
『ほう、嘗てとは違って王女ヅラが板についたじゃないか、リーズシャルテよ。』
「!!誰だ!?」
竜声越しからしわがれた男性の声が聞こえた。
『ここだ』
上空を見るといたのは王都が使う灰色ではなく嘗て帝国時代に使われていた
赤色の≪ワイバーン≫に搭乗した人間だった。
「誰だお前は・・・。」
リーズシャルがそう言うと男はこう言った。
「私は王国軍の警備隊長と言う仮面をかぶった・・・帝国軍近衛騎士団長。」
そして男が笑うと同時にルクスは本に書かれた人間の前をこう言った。
「「ベルベット・バルト」」
リーズシャルテ「・・・私の台詞があんまりないだとーーー!!!」
ルクス「(・・・これが現実か。)」