最弱無敗の決闘機竜   作:caose

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 提案があります。


フギルの提案

「待て、俺はお前達を完全に認めていない。」

 フギルが全員に向けてそう言うとほおとシングレンはフギルに向けてこう言った。

 「心外だなフギル、俺達今ここにいる面々だけでは足りないと言うのか?」

 「いや、『力』だけなら認めているさ嘗ての友よ。そう・・・『力』だけならな。」

 「(あの見た目詐欺親父とフギルが友達!・・・あの野郎だから僕に狙いを

定めて居たのか!!)」

 全てはフギルに辿り着かんがためにと考えたルクスであったがそんな当人の内心など

見もせずにシングレンはフギルに向けてこう続けた。

 「力だけ・・・なら他に足りないものでもあると言うのか?」

 「そうだ、力はあっても今必要なのは団結力と信頼だ。其の為俺はこのアカデミーにある演習場でお前達の力を見たいと思っている。」

 「其れってつまりは・・・模擬戦って事かいフギル。」

 「その通りだ賢弟、ただし戦うのは・・・七竜騎聖の面々の内のどちらか1国だ。」

 「「「「「「!?」」」」」」」」

 其れを聞いてルクス達七竜騎聖面々が互いに睨んでいるとヒステリカは

フギルに向けてこう聞いた。

 「フギル、其れをした所で何の意味があるのですか?ここで戦っても

意味が無いのでは?」

 「いいえありますヒステリカ様、彼らの実力を把握する事で現在稼働してある

6つのルインの探索に足りえる実力なのかどうかを見極めることで配分させるのです。」

 「・・・成程、我々が見定めることで各ルインの状況に応じて

振り分けると言う事ですね。」

 「無論それだけではなくそこの賢弟が言ってたように近隣住民を考慮して

実力の近いもの同士で組ませることで互いに足を引っ張り合うと言う状況にはならないかと思われます。」

 「そうですね、コチラハルインの完全停止をさせると言っている以上確実性を

増させるためにはこれが最適解ですね。ですが・・・只でとは言いません、行われる

模擬戦の功績・・・つまりは勝者が所属する国には

その人間が指定したルインの調査権を1月程与えると言うのはどうでしょうか?」

 「ちょっと待て!コチラハ各国の代表の意見を踏まえて」

 「申し訳ありませんが事は一刻を争う正に時間との戦いです、既に貴方の・・・

貴方の国の七竜騎聖が偽りとはいえ精霊王の力を持つ存在と契約してある。となれば

後5体の精霊神龍も偽りの精霊王から解放されているとするならば何時あの忌まわしき

偽りの光の精霊王が茶々を入れるか分かりません。」

 出来るだけ早くというとではと・・・フギルはルクスを見てこう言った。

 「戦う相手はこちらが選定すると言うのはどうでしょうか?こちらから指定すれば

禍根は残らないかと。」

 「其れはいい考え・・・と言いたいところですが何方と?」

 ヒステリカがそう聞くとフギルはではと言ってこう答えた。

 「アディスマータ新王国とヘイブルグ共和国が戦うのはどうでしょう?」

 「「!」」 

 其れを聞いてルクスとセリスティアがローザ達の方に目を向けるとローザは

フギルに向けてこう聞いた。

 「理由は何かしらあ?」

 「理由か、強いて言うなら今後の事を考えて禍根はなるべく消したい。今最も禍根を持っているのは互いの国だ、政治的理由で共闘する際に足を引っ張り合うのは

こちらとしても本意ではない。其れならば互いに戦ってスッキリしたほうが良いだろ?」

 其れを聞いてへえとローザはルクス達を見てこう言った。

 「ちょっとは・・・楽しめそうじゃなああい?」

 ローザはそう言って舌なめずりをするがセリスティアはコチラハ元から

戦う気はありますと言わんばかりの態度であるとルクスはカレンを見るとカレンも何やら溜息付いているのを見てこう思っていた。

 「(ああ・・・癖の強い人間の相手は面倒なんだろうなあ。)」

 そう思ってやっとのことでこの会議は終了した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「其れでだけど糞兄貴、アンタの本当の目的は何だ?」

 「おやおやこれは心外だな賢弟、先ほど言った通りだ。禍根を残さないようにするのが俺の願いだが?」

 「其れするんなら確実な殺し合いになりそうなところじゃなくてそれなりに

縁が無い所同士でやりあったほうが良いだろう?」

 トルキメスとかブラックンド王国とかと言って視線を鋭くするとルクスは

フギルに向けてこう言った。

 「あんたは僕に何か宿題か試験を与えようとしているんじゃないのか?」

 其れも先ず面倒なのがと言うとフギルは・・・ルクスに向けてこう答えた。

 「流石賢弟、俺の戦いで生き残っているだけある。さてとそうだな・・・

試験はこうだ、『人間が皆が皆同じ目的の為に動いていない、中には自らの欲望を

満たさんがために行動するものがいる』と言う奴と戦う事がどんなものなのかを

体験させるためだ。」

 「其れはまあ分かるね、集団行動すれば必ず違う行動する奴が暗躍するのが

世の常だ。」

 あのベクターとかなとか言ってルクスは思いだしているとフギルはこう続けた。

 「何時かお前はぶつかるだろう、何かを得るためには同等の代価を

差し出さなければならない時が必ず来る。その時にお前は何も捨てずに全てを喪うか

はたまた何を喪って何を得るのか・・・俺に見させてくれ。」

 そう言ってフギルはヒステリカと共に立ち去って行くのを見届けたルクスは

こう呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「じゃあアンタは何を喪って今があるんだ?」




 次回はクルルシファー達から。
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