赤絨毯が敷かれ、滑らかな光沢の家具と調度品が置かれたその部屋に於いて
ルクスは出店の準備をしていると背後から声を掛けられた。
「おい雑用皇子来てやったぞ。」
「うげ・・・何でいるんd・・・じゃなかった何でおられるのですかシングレン卿。」
ルクスは嫌な顔・・・と言うよりもうぜええ奴が来たなあと言う顔面皺くちゃな表情で
そう言うと其れを見たシングレンはおいと言ってこう続けた。
「俺様は一応ながら客だぞ、その客に対してその態度は無いだろう?」
「お生憎様ですが我が喫茶店では俺様一直線でおまけに亭主関白+見た目詐欺師は
お断りしておられますのでお帰りはあちらです。」
そう言うルクスに対して全くと言うと背後から・・・レリィが現れるとこう言った。
「ルクス君、ちょっと悪いけど入れてくれないかしら?私達お客さんとして
来てくれたのよお?」
「お生憎ですが我が喫茶店は今のに加えて働きもしないニート又は人の辛さを
酒の肴にするようなお方は尚の事お断りですので。」
ルクスはレリィに向けて・・・冷ややか以上・・・絶対零度の視線を向けると酷いわ
ルクス君と言いながら・・・頬を赤く染めているのを見てシングレンはおいと言って
ルクスに向けてこう聞いた。
「お前の所の学園長・・・不味いぞあれは完全に開いてはいかん扉を完全に
開かせておらぬか?」
「ああ良いですよレリィさんは、あの人偶にああなりますんで暫く放って置けば
トリップから戻ってきます。」
お前は鬼畜なのか本性はとルクスに向けてそう聞くシングレンであったがまあ仕方ないと言ってこう続けた。
「お前の所で執事探していると聞いて連れて来たぞ。」
シングレンがそう言うのを聞いて執事?と聞いて後ろを見るとそこで目にしたのは・・・
「うおおおおおおおおおおい!俺様効いてねえぞって言うか何で
ミルミエット様がいるんだよ!!アンタ公国に帰るんだろうがって言うか放せ
コーラル縄を外せ!?」
「御免ねコーラル、こうしないと・・・ミルミエット様が『命令しますよ♡』って
絶対に言いかねないでしょ?」
「あら分かってるじゃナイデスカコーラル、という訳でグライファー。執事服着て
この店手伝ってね。ああそれと終わったら私の部屋で一日執事ね♪」
「畜生がーー!言われても無くても同じじゃねえかーー!!」
「シングレン卿あれは?」
「ああまあ・・・若い奴ら同士のあれだと思え。」
珍しくシングレンは空気を読んだのであろう何も見なかった振りをすると
まあそれは其れだとルクスに向けてこう続けた。
「これは対外的、本命はフギルについてだ。」
「!・・・僕聞きたかったよ、アンタとフギル・・・何か関係があるのか?」
「!・・・くくくく、やはりお前は俺様を楽しませてくれるな。其れも含めてだ。」
そう言うとおいとシングレンは他の生徒に向けてこう言った。
「俺様はこいつを暫く借りる、まあ大丈夫であろうそこにいる奴らを代打として使え。グライファー後は頼んだぞ。」
「うおおおおおおおおおおい!アンタ迄俺見棄てんのかよって言うかルクス
手前もかあああああ!」
「大丈夫大丈夫、直ぐに終わらせて店の手伝いに行くから。」
ルクスはそう言ってシングレンと共に・・・裏に回って行った。
ルクスとシングレン互いに裏に回ると其れでとルクスはシングレンに向けて
こう言った。
「其れでだけどあの糞兄貴とは何時からだ?」
5年前のクーデターの後かと聞くと良いやと・・・シングレンはルクスに向けて
こう答えた。
「もうかれこれ・・・20年近く前と言った処だ。」
「!!バカなそんな事・・・本当っぽそうだねアンタそんなアホナ
嘘言わなさそうだし。」
「まあな、大方奴も何か隠しているであろう。それでだが奴とはその時に出会ったよ、強く成りたくないかと聞かれて俺様はすぐ様に飛び込んだよ、だが其処には代償・・・
嫌奴からしたら予定調和であっただろうな・・・俺は病弱な姉をその手に掛けた。」
「!!」
其れを聞いてルクスは何でそんな事をと思っているとシングレンはこう返した。
「英雄になって世界を変えろ・・・そう言われそして俺は奴から力を授かりその代償が俺が最も守りたい人の死・・・情けないであろう俺様は何時だって自分の弱さから
逃げている、この強がりも・・・その一つ。」
そう言うとシングレンは自身の眼帯を取るとそこで目にしたのは・・・
・・・・・アビスの瞳であった。
「まさかお前・・・フィルフィみたいにアビスの」
「まあな、奴はこれを洗礼と呼んでる。そして奴は俺様から全てを奪いそして
英雄の素質が無いと見るやどこぞに姿を消した・・・だからこそ
俺はあいつの全てを奪う・・・其れが俺様の復讐だ。」
そう言うとシングレンはルクスに向けてこう言った。
「さて・・・俺様は言ったぞ、次は貴様だ。奴の力を教えろ。」
取引だと言うとルクスはじゃあと言って・・・あの時見た事の全てを話した。
「面倒な・・・おまけに奴は精霊使いでそっちは恐らく力の一旦程度しか
見せておらぬか・・・まあ良い手札は多めであればあるほど良い、」
そう言ってシングレンは手間かけさせたなと言うとルクスはシングレンに向けてこう言った。
「あんた・・・フギルを倒したらどうする気だ?」
死ぬ気かと聞くとああそれなと言ってシングレンは・・・こう返した。
「そうだな・・・残りの人生この体を元に戻して・・・其れからは考えていない。」
まあどうにでもなるであろうと言いながら去って行くシングレンの背中はまるで・・・
・・・・・悲しい過去を背負う人間の様であった。
次回はまあ・・・雑用皇子の仕事です。