最弱無敗の決闘機竜   作:caose

373 / 378
 次はフィルフィのターンです。


休憩時の幼馴染との食事

「はあ・・・疲れた。」

 ルクスはそう呟きながら中庭の縁石に座って休憩していた、戻って来てから幾つもの

学園祭での仕事を終わらせて小休止している中そう言えばとルクスはダンスホールにて

見かけたセリスの事を思いだしていた。

 何せ何故か仮面を付けていて何をしていたんだろうなと思いながらルクスは

取敢えずと言って次の仕事をと思っていると・・・背後から声が掛けられた。

 「ルーちゃん・・・次は私だよ?」

 「・・・・・え?」

 其れを聞いて振り向いたのは・・・フィルフィであった、高級お菓子屋の

模擬店と言う事でシックな黒の制服を身に纏っているのを見てグレードの

高い店の模擬店何だろうなあと考えているとフィルフィはルクスの手を握ってこう言った。

 「・・・来て。」

 「・・・・え?」

 フィルフィがルクスに向けてそう言うが何処にと思っていると其の儘引きづられて

行ったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ここって・・・倉庫?」

 「うん、二階の模擬店職員用の休憩室も兼ねてるの。」

 フィルフィがそう言うとちょっと待っててねと言って出て行って暫くすると・・・またその姿を見せた時には両手のトレーから溢れんばかりのお菓子を持って現れたのだ。

 「いや待って何そのお菓子の数!」

 「クレープ・・・一緒に食べれなかったから。」

 「ああそう言えば・・・何か御免ね行けなくて。」

 「ううん、だからここで一緒に食べよ。」

 そう言ってルクスの目の前にアル机を合わせて白いクロスを敷いたテーブルに

色取り取りのお菓子が並べられた。

 焼きたてのアップルパイ、チェリーパイ、パンケーキ、ドーナツ、山盛りの

ホイップクリームと果実入りのジャムがあった。

 すると別の机に置かれたのは・・・ルクスが向こうの世界で情報として提供した

お菓子であった。

 摺り下ろした林檎にサクランボのジャムを加えて付けたスポンジケーキに餡子が中央に沿えらえたドーナツ、山盛りの果物の盛り合わせに果実入りのジャムに合うように

調整した食パンが置かれていた。

 「これって・・・僕が情報提供したお菓子も?」

 「うん、けどお姉ちゃんは未だ完成していない奴もあるから今はこれだけだって。」

 「ああね・・・まあこんなのがあるのも良いね。」

 ルクスはそう言って餡子ドーナッツを頬張ると美味しいのとフィルフィが

そう聞いて食べてみると・・・ぺかっと何か頭の上で光るかのように食事を始めたのだ。

 餡子は古都国に於いてメジャーな商品であるが植民地化されて暫くは

経済上の理由で作れなかったのを帝国崩壊から新王国になって以降は新たに作り始めて

いまようやく出せるようになったのだ。

 無論欧州系統のフィルフィからすれば食べた事のない食事であるが餡子は甘さの割には脂肪分が少ない事から日本に於いて重要な甘味となるのだ。

 そしてパンもジャムをサンドイッチ状にする事で甘さと共にパンの無味であるが

柔らかな食感が更に更に食欲をそそるのだ。

 そんな中フィルフィはサンドイッチをルクスに向けるとこう言った。

 「ルーちゃん・・・アーんして。」

 「ふぁ!?」

 其れを聞いてルクスは素っ頓狂な声を上げるが更にフィルフィは

追い打ちをかけるかのようにアーんと言うがルクスはフィルフィに向けてこう言った。

 「ちょ!?フィーちゃん待って!一人で食べれるからさ!!」

 「良いからして。」

 フィルフィがルクスに対してぷくーっと頬を膨らませながらそう言うと嫌でもと言って周りを見た、今までの光景を見ていたのであろう休憩中の少女達がジーっと

監視していた。

 「いや待ってホントウニ!これ完全に恥ずかしいから!!」

 「・・・一緒に食べたい。」

 そう言って迫るフィルフィに対して等々根負けしたルクスはフィルフィから

サンドイッチを食べて・・・美味しいと言うとじゃあ次ねと言ってこう続けた。

 次に出したのは洋梨のシロップ煮とクリームが巻かれたクレープを食べるとそれ程

甘くないと思っているとフィルフィはにこっと笑みを浮かべるのを見て

これフィーちゃんが作ったのと聞くとうんと頷いてこう続けた。

 「クレープ屋さんで教わって来たから、これで何時でもルーちゃんと一緒に

食べられるよネ?」

 「・・・・・」

 ルクスは其れを聞いて言葉を失っていた、恐らくは態々店に行って味を聞きだして

ルクスの好みを考えて作ってくれたのだろう。

 その真っすぐな心遣いにルクスは感動して胸が熱くなっていた、するとルクスは

お返しだよなと思って今度はアップルパイを切ってフィルフィに手渡すとこう言った。

 「はいフィーちゃん、アーん。」

 「・・・・ん。」

 其れを聞いてフィルフィは少し戸惑った様であるがやがて小さく口を開いて

食べるとこう言った。

 「美味しいねルーちゃん。」

 「うんそうだね。」

 そう言って互いに暫くの間は食事をしていると・・・ティルファーが現れて

こう言った。

 「ルクッチーー!そろそろイベントが始まるから偶には参加しようよーー!」

 そう言って出てくるとええととフィルフィの方に目を向けるとフィルフィは

ルクスに向けてこう言った。

 「良いよルーちゃん、又食べよ。」

 「・・・うん。」

 其れを聞いてそう答えたルクスもそう答えてイベントのある場所に向かって行った。




 次回はイベントです。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。