その後ルクスは幾つか依頼を熟して現在は・・・こうなっていた。
「ああ・・・気持ちいなあやっぱり最後は風呂だよねえ。」
そう言いながらルクスは自身が造った・・・足湯で暖まりながら上半身をタオルで
拭いていた、そして無論・・・彼もいる。
「本当ですよねえ・・・けどまあ贅沢言ったら・・・やっぱり
全身浸かりたいですよねえ。」
透流も同じように入っていた、何故彼らが足湯に浸かっているのかと言うと・・・
理由があるからだ。
それは・・・女生徒たちが今入浴中だからだ、今回学園祭が終わった事から女生徒たちの入浴時間がズレていたのだ。
其の為元々造っていた足湯を使って体はタオルで拭いているのだがそれでも
やはり入浴はしたいと言うのが心中あった。
「まあそれでも使ってさせて貰っているからありがたいよ、それにしても今日は
色々あったよねえ・・・
・・・・・ノクトにキスさせられた透流君?」
「ぶふぉ!」
透流はルクスからの言葉に唾を吹くがまあ仕方ない事だ、公の場で告白されて
今後どのような顔で会えばいいのか分からないからだ。
まあそれでも嫌じゃなかったよなあと思いながらも今後どうしようかと考えている
透流を見てルクスはこう思っていた。
「(まあ悩んで悩んでどうするか考える時間があるだけまだましだよネ・・・
僕みたいに失ってはじめて答えを出すよりかは。)」
そう思っているとそういやあと未だ頬が赤く染まっているが透流はルクスに対して
こう言った。
「そっちは大丈夫だったんですか?何だかヘイブルグ共和国の奴が襲って来たって
聞きましたけど。」
「ああそれはコーラルの方だよ、まあそっちの方は僕とグライファーが
オハナシ(拷問)して憲兵に突き出したから。」
「(何だか俺が思っているのと違う奴を感じた気がする)まあ大丈夫だったら
良いんですけど一体何が目的で?」
「さあねえ、僕じゃなくてコーラル目当てだった事から大方無差別で相手を
陥れたかったじゃないのかなあ?」
ルクスがそう言う中・・・あの男について思いだしたことがあった。
ーーあ・・・あのおきゃちゃ・・・ろーじゃしゃまの・・・べいでい・・・で・・・
ぼみゃえの・・・きゃんけいちゃ・・・みちゅけちぇ・・・いためちゅけりょって・・・いわりぇちぇ。(あのお方、ローザ様からの命令でお前の関係者を見つけて
痛めつけろと言われて。)
「(僕の関係者を痛めつけて僕を本気にさせてやろうって腹積もりだったのか
分からないけどあいつは他にも何かあるはずだ、そこ迄は何があっても
喋らなかったから・・・何を隠しているんだあいつは。)」
そう思いながらルクスは明日についてを考えていた。
アカデミーの外にアル庁舎近くの庭園にてフギルは静かに風を浴びていた、
見張りや護衛の目を掻い潜ってやっと一人っきりなった場所でフギルはこう呟いた。
「ねえフギル、貴方はどうして自分が捕まる事を承知のうえで犬や猫を
助けたのですか?」
フギルのすぐ近くから少女の声が聞こえた、そしてフギルが振り向くと
そこで目にしたのは・・・純白のドレスを身に纏った銀髪碧眼の少女であった、
小柄で凄艶な印象の少女は更にフギルに対してこう続けた。
「アーカディア一族、欲深い裏切者たちの血脈、そう呼ばれていた貴女が
何故縁も所縁もない存在を助けたのですか?」
「・・・・」
「貴方は自分を除外して他者を助けることに全てを賭けている、其れは貴方が
醜い人間なんかじゃないという意思表示。本当は他者の為に戦いそして救うことが出来る勇気と優しさに溢れた人間だって事を。」
「だけど・・・其れは無駄だった。」
そう言うと今度は男が姿を見せた、黒いローブとマントを身に纏った・・・七つの星を模った仮面を身に纏った存在が。
「人は悪を欲していた、僕と言う異物をこの世から消すために意味も無き罪を使って
陥れた。偽りの神々はそれを見て嘲笑った、だから僕は解放を選んだ。
偽りの精霊王達から世界を救うという信念に君は答えてくれたから。」
そう言って今度は少女が現れた。
金髪碧眼の少女が現れるとこう言った。
「フギル、私たちは嬉しかったよ?アヴァロンを使う事で私たちは偽りの精霊王達から世界を取り戻すために造ったあの精霊機龍と完成したあの機龍を使って
アーカディア一族が使おうとしている『聖蝕』を止めるために皆で連合を組むの。
私たち精霊使いと貴方達ドラグナイトが手を組めばどんな敵とだって
やりあえると思うの?行こう・・・皆であの偽りの精霊王を倒しに。」
そう言って手を差し伸ばそうとした少女に対してフギルは・・・こう答えた。
「俺はお前の力などいらない、消えろ聖蝕。俺の復讐に口出しするな!」
それを聞いて少女・・・いや・・・七色に輝く液体・・・エリクシルに変わると其の儘消え去って行った。
ーー良いのかフギル、奴をあのままにする気か?
「仕方あるまい、これはあいつがこれからの戦いに相応しいのかどうかを見極めるのに必要なんだ。」
ーーそうか、だがあの王女は思い切った事をするな。あれが奴ら程度に扱えるかどうか見ものだがな。
「ああそうだな、だが其の為には7つのルインの機能停止が必要条件だ。そして聖蝕と精霊王共を異界の天使事葬る為に必要なステップを踏むのにルクスは必要なんだから。」
ーーそれはお前がアイツを気に入っているからか?
「そうだ・・・この世の英雄がいないのなら俺が導きそして・・・その行く末を
見守るだけだ。」
ーーもしそ奴が英雄の器でないとするならどうする?
何処からか聞こえる声がそう言うとフギルはこう返した。
「・・・その時はもう一度やり直しだ、英雄が出来る迄俺は何度でもやり直して
やり直して・・・復讐を成し遂げる迄だ・・・
・・・・・精霊使いの勢力圏にいる偽りの歴史を流布させた奴らを殲滅してな。」
セリスティアについては次回に回ります。