アイヴィスは暫くして立ち直ると今回の授業についてを説明し始めた。
「本日は我がネクロン家の秘術である『融合魔法』についての講義を行う。」
アイヴィスはそう言って黒板に融合魔法の基礎魔法術式についてを描き始めた。
「(ほお・・・月光を使って行う自然魔法の一種か・・・然も使っている術式と魔法門、魔法文字は当時の時に近いが興味深いな、アイヴィスの奴め。中々どうしてよい魔法を
造り上げた物だな。)」
そう言いながらアノスはその魔法の術式についてを紐解いていると・・・サーシャが
アノスに対してこう聞いた。
「ちょっとアノス、アンタノート書くなり記録水晶に保存するなりしなくて良いの?」
そう聞くとアノスはサーシャに対して蟀谷を人差し指で叩いてこう言った。
「記録しているならここにしてある。」
「嘘よね・・・あんたこんな複雑な魔法術式を見ただけで暗記できるわけが
ないでしょ!?」
「そう言うお前がどうなんだ?何の記録も取ってないようだが?」
そう聞くとサーシャははんと鼻息荒らしてこう答えた。
「ワタシハネクロン家の直系の子ヨ?秘術の基礎はもうとっくの昔にマスターしたわ。」
「そう言えばそうだったが・・・お前はアイヴィスとは親しいのか?」
そう聞くとサーシャはまさかと言ってこう答えた。
「七魔皇老は雲の上の存在だわ、直系って言っても私は16代目当主だけど
未だ確定されてないから一番下でアイヴィス様と会話した事なんて・・・今までで
1回しかないわ。」
それを聞いてそうかと言う中アイヴィスの説明は等々メインに入っていた。
「今説明した通りだが融合魔法の利点は魔力同士の融合である、波長の違う別種の魔力を結合させることにより強い魔法反応を生み、元々あったその者の魔力を十数倍に
引き上げることが可能となっている。これが初球融合魔法
『混合同化(ジエ・グム)』だ。」
そう言う中サーシャは小声でこう聞いた。
「ねえ本当に覚えたの?適当な事言ってないわよね。」
「疑い深い奴だな。」
「だって私がこれを教わった時この術式の理解には一月もかかったのよ?」
そう言うとアノスはこう返した。
「其れはおかしなことを言うのだな?お前が一月かけて覚える事は俺にとっては1秒で覚える事と計算は合っている事だろう?」
それを聞いてサーシャは睨みながら破滅の邪眼を浮かばせるとアノス自身はそれを
使わずにふんと言ってこう続けた。
「ならば証拠を見せてやろう。」
「・・・どうやってよ?」
そう聞くとアノスはアイヴィスを見るとアイヴィスの説明が終わり質問コーナーに
移っているのを見て丁度いいなと言ってアノスは立ち上がってこう言った。
「一つ良いか?」
「うむ、良かろう。」
アイヴィスがそう聞くと周りの生徒達はまたかと言って頭を抱えているとアノスは
アイヴィスに対してこう言った。
「その『混合同化(ジエ・グム)』の魔法陣についてだが構造に
致命的欠陥があるぞ。」
それを聞いて生徒達の脳裏に・・・ひゅ~~っと風が入って来るような感じがして全員顔を真っ青にして互いにこう言った。
「あ・・・あああ・・・あいつ・・・もうダメだ・・・今度こそあいつ死んだぞ!
エミリア先生の時とは違うんだぞこの状況!!」
「ネクロンの秘術だぞ?欠陥があるとか言って・・・相手は七魔皇老だぞ!
それのミスを指摘するとかやばいとかそんな問題じゃねえぞ!?」
「大体七魔皇老が開発した術式構造に欠陥なんてある訳ねえだろ?終わったぞ
あいつ・・・死ぬよりも辛い地獄が家族ともども待ってるぞ?」
そう言って顔面を蒼白させている中アイヴィスは冷静にこう聞いた。
「欠陥とは何だ?」
「この基礎魔法術式ならば魔力の融合は出来、魔法反応によって十数倍に迄
引き上げられるだろうが・・・だがこの術式構造から見てこの融合は長くは持つまい。」
それを聞いた瞬間に全員が魔法障壁と反魔法を展開していた、これはアイヴィスが
攻撃魔法で教室を殲滅してしまうんじゃないかと思って構えた瞬間に・・・アイヴィスはふむと呟いてこう言った。
「初見で其れに気づけたとは大したものだな。」
それを聞いて教室の空気が肩透かしを食らったかのような雰囲気であった。
「た・・・大したものってどういうことだよ?」
「凄いって意味じゃないの?」
「だけど所見って・・・!?」
「落ち着けおい・・・駄目だ全然理解できない・・・!」
生徒達が全員そう言っていると・・・アイヴィスは黒板に融合可能時間についてを更に書き加えていた。
「その通りだ、『混合同化(ジエ・グム)』には持続時間が著しく短いという
欠陥がある。これは基礎魔法術式の構造によるものの為例え上級魔法であり然も並の
使い手であったとしても融合時間は約3秒から5秒だ、これだけ派手な術式を
組んだとしてもたったこれだけだとするのならば価値のある魔法とは言えないが・・・
更に深淵に目を向ければこの魔法は更に化けれる可能性がある魔法だ。」
そう言ってだがその深淵がなと言うアイヴィスに対してアノスは
アイヴィスに対してこう答えた。
「その心配はない、俺が深淵を除いたところ真の融合魔法の基礎術式が
分かったからな。」
次回はその意味。