そしてその儘突き進んでいるとサーシャはアノスに対してこう言った。
「アノス?ここ行き止まりだわ、この先はもう無理だわ。」
その言葉を聞いてアノスはああ此処かと言ってこう続けた。
「大丈夫だ、こいつは隠し通路だ。」
「そんな訳ないわ、魔眼で見たんだけど何もなかったわ。」
サーシャはアノスに対してそう反論すると其れはなとアノスは壁に向かって
進みながらこう言った。
「これは魔眼では分からないようにしているからだ。」
そう言いながら壁に近づいてそして頭が壁に当たった瞬間に壁が破壊されて・・・
この世界には無いであろうがまるで現実世界の非常口のキャラクターの様な穴が出来て
其の儘突き進むアノスを見てサーシャは何これと・・・埴輪みたいな顔になっていると
ミーシャはこう呟いた。
「・・・頑丈。」
「確かに頑丈ね・・・馬鹿みたいに凄いけどあのさ・・・これって隠し通路って
言えるのかしら?」
サーシャは頭を抱えながらそう言うが当たり前だろうと誰もがそう思うであろう、普通
隠し通路とは頭を使って何かしらの方法で開けるのが通常なのにアノスの場合は完全に
力任せの完全にバカと天才は紙一重クラスの行為である。
「速く来い。」
「「・・・・・」」
2人は其れに対して黙ってついてくるしかなかった。
アノスが造った大穴を通って。
壁を破壊しながら真っすぐと向かって暫くするとアノス達は広い空間に
辿り着いたのだ、最下層へ続くダンジョンの隠し部屋である。
それを目にしたサーシャはマジって思いながら其の光景を眺めているとこう呟いた。
「まさか壁の先に隠し部屋があるなんて。」
「魔法の仕掛けがある隠し通路は意外とバレやすいんだ、魔力の痕跡を
辿ればいいだけだからな。魔力も持たない隠し通路はシンプルであるがゆえに
バレにくいんだ。まあ通るたびに『創造建築(アイリス)』」で直さなければ
いけないのが難点だがな。」
「じゃあ何で壁を壊すのよ?」
「時間が無いからな、其れにここには久しく行ってないからな。久しぶりに昔の方法で来たかったのでな。」
「昔って・・・あんた何時この地下ダンジョンに入ったのよ?ここは生徒以外は
立ち入り禁止区域だったはずよ?」
そう聞くとアノスはしれっとこう答えた。
「俺が造った・・・そう言ったらどうする?」
それを聞いてああそうなのとまるで嘘つきを見るかのようにこう言った。
「そうやってはぐらかすのね貴方は、まあ言いたくないなら別に良いわ。」
そう言ってサーシャは周りを見渡しているとアノスはこう返した。
「行くか・・・この部屋は最下層と繋がっている。」
そう言ってアノス達は暫く歩いていると一際明るい部屋に辿り着いたのだ。
天井が高くダンジョン内にも関わらず木々の緑で溢れており更に言えば水路も
備わっており水面は太陽の光で輝いていた。
ミーシャはその光景は一体どうやってと呟くとアノスはああこれかと言って
こう続けた。
「昼間は太陽、夜は月光が外から取り込めるようにしてあるのだ。」
「・・・自然魔法陣の発動のためかしら?」
サーシャがそう答えるのを聞いてその通りだと答えるがアノスはこう思っていた。
「(この部屋の太陽光の入れ方が前に来た時とは違うな、まあ配下も
使えるようにしていたから誰かが調整を誤ったのか?)」
そう思って居るとアノス達は其の儘長い下り階段を延々と降りている中サーシャは
アノスに対してこう聞いた。
「ねえアノス、あんたここに来たことがあるんなら『ガトム』で移動で
来たんじゃないの?」
そう聞いてきた、移動魔法であるガトムは一度来たことがあるのならばその場所に
行けるのだからそうした方が良いんじゃないのと聞くとアノスはこう返した。
「其れは無理だ、この地下ダンジョンは悪意ある物や勇者側に鞍替えした魔族に
対する為に『ガトム』を乱して着地点を乱す魔法が組み込まれている。もし使えば
良くても他の部屋、最悪は壁の中に埋もれてそこで終わりだ。」
その言葉を聞いてうへえとサーシャは楽は出来ないわねと呟くと其の儘二時間もの間降って行くと目的地の場所にへと辿り着いた。
それままるで巨人が使うような巨大で豪奢な扉であった。
「ここが祭壇の間の扉だ。」
それを聞いてミーシャは魔眼を働かせてその扉を見るとこう呟いた。
「反魔法」
「ああ、偶にだが魔法で壊して入ろうとする輩がいるからな。」
それを聞いてミーシャは更にこう続けた。
「『ジオ・グレイズ』でもたぶん駄目。」
「はあ!じゃあこれどうやって中に入れば良いのよ!!この中に
王笏があるはずなのにーー!!」
サーシャはそう言いながら頭を掻いているとアノスは扉に手を伸ばしてこう言った。
「少しは頭を使え、壊そうと考えてそれでだめだから堂々めぐりとなるのだ。
魔法が駄目ならばそれ以外でやれば良いのだ・・・この様にな!」
アノスはそう言って巨大な門に手をやると・・・ぎぎぃいと重たい音を立てて
扉が開き始めたのだ。
「・・・あいつにとってパワー=正義とかそんな感じなのかしら。」
そして王笏を見つけて。