扉が開いた先にあったのは・・・禍々しい杖が立てられている祭壇がそこにあった。
「もしかしてあれが王笏・・なのかしら?」
サーシャは目の前にアル杖を見てそう呟くがアノスはその王笏を手に取ってこう言った。
「これでダンジョン試験は俺達の一番乗りで終わったな。」
そう言ってアノスは次はと呟くと・・・サーシャはアノスに対してこう聞いた。
「ねえそれ・・・触っても良いかしら?」
そう聞くとアノスはああ良いぞと答えて王笏を手に取らせるとアノスはミーシャに対してこう言った。
「ミーシャ、こっちに来い。」
「・・・何?」
ミーシャはアノスに対して何なのと思って居るとアノスはとある部屋に連れて行くと
そこには何もなかった。
「・・・何もない。」
一体何の部屋と聞くとアノスはこう答えた。
「宝物庫だ。」
そういうとアノスはこう呟いた。
「姿を見せよ。」
そういうと同時に何もなかった部屋に・・・次々と魔剣や魔導甲冑などの魔道具が
そこにあった。
「如何やら奪われずに残ってくれたようだな。」
そう言ってアノスは周りにアル現在においても希少価値なそれを見ていた。
魔糸竜と呼ばれるドラゴンから獲れる希少な魔糸
月の光を編み込んだ月織のドレス
世界一美しいと言われる黄金の獅子『シリウス』の金毛で織った『金獅子のローブ』
その他にも煌びやかな衣装も取り揃えていた。
「サーシャに似合うものを選ぶと良い。」
ミーシャはアノスの言葉を聞いてじっと宝物庫の衣装を見つめていた。
それを見てほおとアノスはミーシャの見ている物を見て成程と呟いてこう思っていた。
「(ミーシャが見ているのは表向きじゃなくてその向こう・・・深淵だ、
神話の時代から存在する魔法具は使い手を選ぶ。自分が使うならまだ知らず
他人に贈る物を選ぶとなれば其れは相手を良く知らぬと出来ない事だ・・・
さてどれを選ぶのか?)」
ミーシャを見ているアノスは何を選ぶんだと思って居るとミーシャはある物を見て・・こう言った。
「・・・これが良い。」
それを聞いてアノスはこう言った。
「そいつは神鳥『フェニックス』の羽毛を編み込んで作った『不死鳥の法衣』だな、
身に纏いし者には不死の炎の恩恵を齎すが相応しくない人間にはその炎で全てを
灰も残さず焼き尽くすと言われる代物だぞ。」
「ん。」
アノスの説明を聞いてミーシャは理解しているようだ。
納得しているんだと確信しているアノスはそれを渡せばいいというとミーシャは
嬉しそうに微笑みながら両手に抱えて去ろうとするとミーシャはその途中にアル
台座に目を向けると何やら動かなくなったので如何したと聞くとその視線の先を見て・・成程なと呟いた。
台座の上にあるのは『蓮葉氷の指輪』、とある氷河にて冬の間僅かな期間しか
咲かないと言われる蓮葉氷と呼ばれる花がありその花の茎を取って加工して出来たのが
この指輪と言われている。
そしてその冷気は凄まじく嘗て使用した際には七海を蓮葉氷で埋め尽くしその世界は
鮮やかで美しくそして敵対してきた艦隊や海の魔物を一掃したのだ。
「(如何やらこいつはミーシャと高い感受性を持っているようだな、成程。ミーシャが氷の使い手である事から当然の帰結か。)」
そう思って居るとアノスはミーシャに対してこう聞いた。
「欲しいか?明日はお前も誕生日だろ?」
「・・・大丈夫。」
サーシャはそう言って逃げるように去って行くとアノスは仕方ないと言って
『蓮葉氷の指輪』を手に取って宝物庫から出て行った。
「あ、アノス、ミーシャ何処行ってたのよ?気が付いたらいなくなるんだもの。
心配したわ。」
「悪かったな、心細かったか?」
「誰がよ!し・ん・ぱ・いしたって言ってるのよ!!」
何を照れているんだと思って居るアノスに対してミーシャは真赤な顔をしながら
こう言った。
「その顔辞めてくれないかしら?何だか見下されている様な気になるわ。」
「何を言う?見下すなどと言う言葉は俺の辞書には無いぞ。」
「じゃあ今すぐあんたの辞書に書き加えなさい、鏡を見てから言ってちょうだい。」
「意味が分からぬな。」
アノスの言葉を聞いてああもうと言っているとサーシャはアノスに対してこう聞いた。
「所でもうここには用は無いのかしら?」
サーシャはそう言って祭壇の間を眺めているとアノスはミーシャに対してこう聞いた。
「其れを渡して置くと良いのではないか?」
「・・・今?」
「それとも・・・隠したまま持って帰るか?」
それを聞いてミーシャは少し考えた後・・・ミーシャは一歩前に出るとサーシャに
アル物を手渡した。
「サーシャ。」
「それ・・・如何したのよミーシャ?」
「・・・見つけた。」
「ここで?」
「・・・あげる。」
ミーシャがそう言って『不死鳥の法衣』を手渡すとサーシャは其処から溢れ出る魔力を感じて私にっというとミーシャはこう続けた。
「明日、誕生日だから。」
「・・・あんたもでしょ?私は何も用意してないわ。」
「・・・私はいらないから。」
サーシャは其れを聞いて仕方ないわねと言ってミーシャに向けてこう答えた。
「ありがとうミーシャ、凄く嬉しいわ・・・一生大事にするわ。」
ミーシャは笑顔でそう言うのを見てアノスは何かを感じてこう思っていた。
「(サーシャ、奴は何かを隠しているようだ。一体お前は何を隠している?)」
次回は・・・ある意味ターニングポイント。