最弱無敗の決闘機竜   作:caose

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 英雄になった時、孤独の称賛か友との思いで。
 あなたはどっちを選びます。


英雄なんていらない。

 ノクトがルクスに対して疑問を持ち始めたころ戦場は今や人とアビスの血と肉、そして機竜の残骸で敷き詰められていた。

 元々ルクスは見切りを見抜く才能があったためそれに+して≪ライズ・ワイバーン≫のスピードが合わさって相手が武器や攻撃の動作をする前に勝負が決しているのだ。

 ベルベット・バルトは角笛でアビスに命令を与えているも攻撃する前に倒されているため何もできなかった。

 「(な・・・何ナンダコレハ?)」

 悪い冗談であってほしかった。

 5年かけて新王国の信用を得て軍団長に上り詰め、武器商人から貰った角笛と部下を使って新王国を滅ぼす計画であったのがたった一人の介入で全てが終わるという現実を・・・ベルベット・バルトは受け入れられなかった。

 「何なんだお前は!!」

 

 「す、・・・凄い・・・。」

 リーズシャルテは茫然としていた。

 周りには死体しかない世界。

 そして上を見ればまるで羽虫を叩き落すように倒しているさまを見てある事を

思い出した。

 

 5年前地下牢である男がやってきた。

 「りゃーれー?」

 この時のリーズシャルテは3桁もの絶頂と性的快楽により言葉が退化していたのだ。

 リーズシャルテは男を見て自身の下半身をその男に見せつけると男は牢屋に入り

リーズシャルテの枷を切り捨てたのだ。

 「ふぇ・・・?」

 リーズシャルテは思考がピンクに塗りつぶされておりなぜこんなことをしたのか

分からなかった。

 「来い。」

 男の言葉にリーズシャルテは何も感じないまま着いていった。

 そして空が見える場所に連れて行くとリーズシャルテにこう言った。

 「帝国は滅びる。そうなればお前のような人間が出てくることは今後数年は

ないだろう。」

 そして男はリーズシャルテに自身が持っていたソード・デバイスを渡した。

 「それをやるからこの城から出て革命軍に合流しろ。そうすればお前は

これからの運命を切り開けるはずだ。」

 男が振り返って歩き出すとリーズシャルテは空にいる人間に指さしてこう言った。

 「にいぇえ?あれはにゃに?」

 「・・・ああ、あれか。」

 その方向を見ると男はこう言った。 

 「大半の人間からすれば帝国を滅ぼした英雄だろうが俺からすれば・・・餓鬼臭くて夢見がちで・・・お人好しで優しい・・・。」

 そして男がニコッと笑ってこう言った。

 子供を自慢する親のように優しい笑顔で・・・

 「俺の自慢の弟だよ。」

 

 

 「まさかお前はあの時の男が言った・・。」

 そして等々ベルベット・バルト一人になるとベルベット・バルトはこう大声を上げて言った。

 「貴様何故俺の邪魔をする・・・何者だ貴様は!!」

 するとルクスはこう言った。

 「僕の顔を忘れたんですか?ベルベット・バルト近衛騎士団長。」

 「・・・?・・・!!」

 ベルベット・バルトは嘗て王城で見た少年を思い出した。

 「これはこれは第七皇太子殿下ではありませぬか?お顔を忘れた事申し訳・・・。」

 「上辺使いの言葉なんて今更するな、さっさと降伏しろ。

もうあんただけなんだよ。」

 ルクスはベルベット・バルトの言葉を切り捨てるもベルベット・バルトは

ルクスにこう聞いた。

 「それよりも殿下?何故我らに剣を向けるのでございましょうか?」

 「・・・・。」

 ルクスは何も答えず暫くするとベルベット・バルトは今度は怒鳴り散らした。

 「答えろルクス・アーカディア!!それほどの強さがあるなら何故我らに味方しないんだ!!」

 更にベルベット・バルトはこう言った。

 「英雄になって陶酔しているならお門違いだ!!何れはその力に恐怖し、

あらゆる者が敵となることなど分かる事だろうに何故それを理解せん!!」

 「英雄なんて誰がなりたいもんか。」

 ルクスの言葉はリーズシャルテやベルベット・バルトに何故だという言葉が出た。

 「英雄になった所でそれを一緒に共感する人がいないなんて・・・そんな英雄寂しさしか出ないよ。」

 そしてルクスはこう言った。

 「最強になって孤独になる位なら最弱でも自分の目の前や世界を守れる

人間になろう。そして・・・」

 ルクスは最後にこう言い放った。

 「それを傷つける連中全員を地獄に叩き落す鬼になる覚悟は既に出来てるんだよ!!さあ来いよベルベット・バルト!!お前の全てを僕が焼き捨てる!!」

 するとベルベット・バルトは剣を振りかぶるとこう言った。

 「ならば死ね!!我が新たに建国するアーカディア帝国の礎となって果てろ!!」

 「いかんルクス!!そいつは!!」

 リーズシャルテは危険だと言おうとした。

 ベルベット・バルトはクイック・ドロウが使えるという事を言おうとするも間に合わないと思って目をつぶった。

 然しベルベット・バルトがクイック・ドロウを使おうとした瞬間ルクスは

こう言った。

 「その技作ったの誰だと思ってる?」

 「はっ!!??」

 するとルクスは更に速くベルベット・バルトの背後に着いた。

 「僕だよ。」

 するとベルベット・バルトの体が斜めに・・・ずれ始めた。

 「な、何だと・・・。」

 するとリーズシャルテはある事を思い出した。

 機竜使いの三大奥義が出回り始めたのは七年前、そして五年前に史上最年少で機竜の免許を取得した天才ドラグナイトを。

 「まさかお前が噂の・・・天才ドラグナイト。」

 するとルクスは剣を鞘に納めながらこう言った。

 「刹撃・・・焔」

 するとベルベット・バルトの切り口から火が勢いよく出てきた。

 「ば、かな・・・。」

 そして暫くしてベルベット・バルトの機竜は爆発した。

 そしてルクスはリーズシャルテに近寄るとこう言った。

 「・・・帰りましょ、リーシャ様。・・・皆が待ってますよ。」

 するとリーズシャルテは涙を流しながらルクスに抱き着いた。

 「怖かったよ~~。もうだめかと思ったよ~~。」

 「よしよしヾ(・ω・`)」

 ルクスはリーズシャルテの頭を撫でながら慰めていた。

 子供を思いやる父親のように優しく抱きしめて・・・。

 数分後リーズシャルテがやっとルクスから離れるとこう言った。

 「・・・ルクス、ありがとうな。私を叱ってくれたのは父様以来だから

少し嬉しかったって・・・ 何で私を見ないんだ?」

 リーズシャルテはルクスに聞くとルクスは顔を真っ赤にして目を背けてこう言った。

 「いや・・・その格好はね・・・。」

 「恰好?」

 リーズシャルテは自身の状態を見ると装衣の前が破り捨てられているため

裸同然だったのだ。

 リーズシャルテは顔を真っ赤にして座り込むと・・・。

 「いやあああああああああ!!!!!!!」

 天を衝くくらいの悲鳴を上げた。




 「刹撃・焔」
 元ネタは「ONE PIECE]のロロノア・ゾロの「一刀流 飛竜 火焔」
 刹那のごとき速さで斬った際の摩擦熱により傷口から発火する技。
 障壁すらも機能できないこの技は回避不能である。
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