悪ふざけもほどほどにね。
「ルクス君。どう?学園での生活は?」
五月になったある日レリィはルクスを学園長室の応接間にルクスを呼んで
最近の生活を聞いてみた。
するとルクスは苦笑いでこう言った。
「ええ、何とかうまくやれてますよ。ハハハ。(あんたが『シヴァレス』に無理やり入れなければね。)」
心の中で毒を吐きながらもお茶を飲んで近況報告をするルクスであった。
まあ無論本音でもある。
本来なら反対する立場であろう新王国の第一王女(本人にその気なし。)の
リーズシャルテや学園の生徒も好意的(時々獲物を見るような眼で見られることも
ある)に接してくれるのだ。(特に『シヴァレス』の団員はアピールしてくる)
更に言えば王都への演習訓練が終わって帰ってきた三年生(尚団長の
『セリスティア・ラルグリス』は王都に潜伏している逆賊の討伐の為帰りが遅くなっている)はルクスがいることに驚いていたモノの残っていた生徒から決闘で
リーズシャルテと互角に渡り合った事やその後に学園に襲来してきたアビスから
生徒達を守ったり新王国に攻めてきた旧帝国の残党をアビス諸共殲滅した事が伝わり今のところは団長が戻ってくるまで様子見という事にしているが「シヴァレス」の
三年生の団員達はルクスの戦い方からこう言う噂が実しやかに広まっている。
「ルクス・アーカディアはセリスティア・ラルグリスよりも強いんじゃないか?」と言う噂が持ちきりであった。
「ああそれとねルクス君実はねちょっとだけど・・・問題が出てきたのよ~~。」
「はっ!!」
「失礼しまーーす。」
「ティルファー、何でいるの?」
ルクスはレリィの言葉に驚愕していた。
もしかしたら様子見と思っていた三年生が苦情を物申したのかと思えばティルファーが箱ごと持ってやってきた。
「いやー。重かったーー。」
その箱の中には数百枚の・・・紙があった。
「・・・ティルファー?まさかこれって・・・。」
「そ、依頼書だよ。」
現在ルクスは学園内での雑用仕事の請負(嘗ては王都全般だったがルクスが学校に編入した事で学園のみになった。)しているがティルファーの話によれば優先度が高い順をルクスが、低い方や女性関連をアイリが担当しているが是非ともルクスに指名があるのでどうしたら良いかと考えているところだそうだ。
「・・・ゴメンね。ティルファー、分かってあげられなくて。」
ルクスが謝るとティルファーが手を振ってこう言った。
「イヤいいって、ルクっち雑用だけでも大変なのに『シヴァレス』の仕事も両立して大変なんだからこれくらい当然だよ。」
その代わりに奢ってねーと言った後レリィが・・・悪戯っぽい笑みを浮かべてこう言った。
「だから考えたのよねーー・・・イベントを・・・。」
「な、・・・何をです?」
ルクスは長年の勘から嫌な予感がすると思っているとレリィが学園長室の机からある赤い紙を引き出した。
「じゃっじゃ~~ん。これは『一週間特別依頼書』って言ってね・・・
ルクス君を一週間独占できる奴なのよ~~。」
「はーー!!何ですかその奴隷申請書みたいなのは!!!???」
ルクスは立ち上がってそう言うとレリィはこう続けた。
「ルールは簡単。この依頼書をあなたに預けるから今から一時間以内に
取った子が優勝。取れなかったらルクス君の勝ちってこと。ああそれと機竜の使用は禁止されてるからくれぐれもお嬢様達をケガさせないでね。私の首が飛ぶから。」
「あんた僕の人権よりもお嬢様達の方が上なのかい!!」
「ええそうよ。私の首もね。」
「なんて最低な大人なんだ!!」
ルクスは頭を抱えながらそう言うと更にレリィはこう言った。
「ああそれとデュエル・ディスクもね。時間が分かるとゲームの楽しみが
なくなるから。」
「あんた楽しんでないか!!!???」
そう言いながらもデュエル・ディスクを預けるあたり几帳面なルクスであった。
「それとこのことはもう皆周知してるから心配せずに走りまくってね~~。」
「どうりで皆の目付きが今日は違うと思った訳だ!!」
ルクスはどうでもいいようなことが分かって絶望してた。
「どうでもよくないよ!!」
だから地の文読むなって。
「それじゃあ~~。もうすぐ女の子たちがここに来るから逃げてってね~~。」
「何で知ってるの!!??」
「私がリークしたからよ~~。」
「一遍頭殴られろ!!この自由人が!!!」
「それじゃあ・・・スタートーー~~。」
レリィの掛け声(ルクスの本音も混じっているが)と共に学園長室から出るとそれを見た少女達によって居場所がばれたのだ。
こうしてルクスの色んな意味でピンチな『ルクス争奪戦』が始まったのであった。
レリィ「そう言えばルクス君のこれって何でしょうね?」デュエル・ディスクを見て
ティルファー「そう言えばカードも気になりますねえ。」
レリィ「見ちゃおっか♪」
ティルファー「見ちゃいましょ♪」