次の朝。
ルクス達シヴァレスは任務の為授業免除を言い渡され演習場の控室にへと
集まっていた。
目的は第六遺跡『箱庭(ガーデン)』周りを徘徊する巨兵型アビス「ゴーレム」んの討伐と遺跡の内部調査である。
「出撃するメンバーは十四人程でゴーレムを討伐した後余力のある精鋭部隊が遺跡に入るという手筈となっており人選も終わっていたのだが・・・。
「では今回の作戦についてだが・・・予定を幾つか変更させてもらう。」
ライグリィ教官が僅かだがこの間の軍から来た男性の教官が来た時と同じような顔をしていたのだ。
恐らく今回作戦を監督する者として予定外でおまけに面倒な人間が入ってきたことによるものだ。
「先ず今回の作戦には留学生のクルルシファーも入る事となった。本人の強い意志によるものだが特別扱いせずに同じメンバーとして任務に挑んでくれ。」
「え?」
「如何してクルルシファーさんが?」
シヴァレスのメンバーが思わず驚きの声を上げるとライグリィ教官はさらに
こう言った。
「皆静かに!未だ話が終わってないぞ。」
そう言って全員が黙るとライグリィ教官はもう一人の人間を自己紹介するとその
人間はこう言った。
「教官のお手を煩わせることではありません。俺自らが自己紹介しよう。」
その傲岸不遜な口調と芝居がかった仰々しい所作にルクスははーと溜息を漏らした。
「俺の名はバルゼリッド・クロイツァー。ベルへイク地方の領主補佐であり二年前にドラグナイトの士官候補生を首席で卒業し、トーナメント試合では第三位だ。この度はアビス討伐及び遺跡調査の任に関しての手助けであるが今回俺は調査には同行
しないが。」
するとバルゼリッドは更に仰々しい口上でこう言った。
「喜んでもらおうか、か弱い少女達の盾役として俺自らが買って出たのだから。」
その言葉は正にここの女生徒達を小ばかにしている態度であった。
その言葉にリーズシャルテがこう言った。
「それは余計なお世話だ。バルゼリッド卿。連携の訓練もせず、然も大貴族の貴公に万が一があれば責任は学園が取ることになり兼ねないぞ。」
そう言うとバルゼリッドはこう返した。
「その心配は無用です、リーズシャルテ姫。先程それに関しては学園側は一切責任を負わないという誓約書を書きましたしそれに二つほど私の個人的なことがあるので。」
「個人的だととリーズシャルテがそう言うとバルゼリッドはこう言った。
「先ず一つは我が未来の妻となるべき少女がそこにいるので万が一のことがあってはっと思いまして。」
そう言いながらクルルシファーの方をみると当の本人は感心無しでそっぽ向いているとリーズシャルテはこう聞いた。
「もう一人の人間は何だ。」
それにバルゼリッドはルクスを見てこう言った。
「確かめたいんですよ。私の恋敵がどれだけ強くなったのかをね。」
次回は戦闘かもしれない。