作戦会議(?)かどうかわからないがルクス達は装衣に着替えて各々の機竜を纏って出撃するのだがルクスは気になることがあるのかクルルシファーの方へと向かってこう聞いた。
「あの、クルルシファーさん。どうして今回は参加するんです?」
もしかして遺跡で発掘した功績を基に婚約を破棄させる気かと聞くとクルルシファーはこう返した。
「ごめんなさい。私にとってはこれは大切なことだけど貴方が思っているような事じゃないから大丈夫よ。」
それにと言うとクルルシファーは苦虫を嚙み潰したような顔でこう言った。
「彼とは何も関係はないわ。どこで聞いたか知らないけど私がこの調査に参加する件について学園長に通したら彼も自薦で来たから嫌になっちゃうわ。」
そう言ってクルルシファーはバルゼリッドの方を向くと当の本人はニコッと手を
振っていたのだ。
「それでは各自ドラグナイトを纏って出撃だ!!」
リーズシャルテの一声で全員が気を引き締めた。
作戦開始が告げられた。
機竜を纏って出撃してから三十分が経ち城塞都市から二十Kl(二百キロ)離れた新王国が保有する遺跡の一つである荒野の地面から生えている巨大な白亜の立方体の建物である第六遺跡「箱庭(ガーデン)」がそこにあった。
それが見えるとリーズシャルテが竜声で全員にこう言った。
『間もなく目標が見えるぞ。総員、戦闘態勢に入れ!!』
ルクスは武器を構えつつもその遺跡を見下ろした。
正直言えばルクスは遺跡周辺の警備をしていたことがあったがそれでもここまで近くで見ることが初めてであるためルクスはじっとそれを見ているとリーズシャルテから
竜声で警戒するように指示があった。
『目標を確認!各自作戦通りに行動せよ!』
ルクスを含む部隊の目に映ったのは大型アビスの一体「ゴーレム」と言う種類が
そこにいた。
このゴーレムは半身を岩の鱗で覆われており馬鹿力を持っているが
その分巨体である為歩くのは遅く、単調な攻撃であるため襲われるリスクが
少ない事である。
さてさて彼女達の作戦はと言うと機動性のある≪ワイバーン≫で攪乱させ、
≪ワイアーム≫の最大出力のキャノンで胸部にある核が露出するまで攻撃するというものであるのだが・・・クルルシファーがこう提案した。
「陽動と攻撃は私がするから・・・・じゃあね。」
一方的にそう言うとその場にいた全員を置き去りにして≪ファフニール≫はゴーレムにへと向かった。
「(早い!)」
超人的な動体視力を持つルクスでさえもその姿を見失いかけるぐらいの速さで
あった。
すると≪ファフニール≫の存在に気づいたゴーレムがその巨大な拳を≪ファフニール≫目掛けて振り落とそうとした。
「危ない!!」
女生徒の一人がそう叫んだ瞬間クルルシファーは・・・後ろを見ずに回避しながら
ライフルを撃った。
すると当たった箇所が凍り付いていたのだ。
しかもそれがすべて関節と言う神業的射撃をもって。
するとリーズシャルテはルクスにこう言った。
「あれが≪ファフニール≫の特殊武装≪凍息投射〈フリージング・カノン〉≫だ。お前も前に味わったと思うがあれは当たった箇所を凍り付かせることが出来るのだ。」
するとまた見もせずに躱すところを見てルクスはこう聞いた。
「それじゃあアレハ・・・神装ですか?」
「そうだ≪ファフニール≫の神装≪財禍の叡智〈ワイズ・ブラッド〉≫と言って未来予知をする能力だ。さっきからの攻撃もそれだな。」
そして最後に胸部を凍らせるとゴーレムはそれを砕こうとするとその度に自身の重量で凍っていたところから自壊し始めたがゴーレムの頭部から巨大な宝玉が出てきた瞬間巨大な閃光が放たれた。
「クルルシファーさん!!障壁を展開しさんて!」
『必要ないわ。』
ルクスの言葉にクルルシファーはそう返すとクルルシファーの前面に
八角形の盾が七つほど青白い光を出して展開した瞬間、閃光がクルルシファーに当たることはなかった。
「あれが≪ファフニール≫の特殊武装≪竜鱗装盾〈オート・シェルド〉≫だ。敵の攻撃に反応して自動で判断して本体を守り、その力は通常の障壁の何倍もの硬さを
誇るそうだ。」
そしてクルルシファーが最後にゴーレムの胸部を打ち抜いた瞬間ゴーレムは
砕け散った。
ルクスはあまりものワンサイドゲームに驚愕するとリーズシャルテがこう言った。
「あいつの機竜の適性値は学園の中でもトップランクでな。それであれ程の武装を使いこなせるんだ。」
ま、お前も大概だがなとルクスにそう言った。
然し彼女たちはまだ気づいていなかった。
未だ戦いは終わっていないという事を。
ルクス「何かガーデンって割にはサイコロみたいですよね。」
クルルシファー「そこに行きつく貴方ってどうかしてるわよ。」