最弱無敗の決闘機竜   作:caose

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 問題ごとが立て続けに。


少女の願い

 「全く兄さんは次から次へと・・・。」

 現在ルクスは学園に戻って診察を受けたところ機竜の装着に支障はないが用心のため

今日一日は機竜を使わない事と医師から指示を出されたのだ。

 現在この部屋にいるのはルクスとアイリ、そしてもう一人いるのだがその存在こそ

アイリが現在頭痛の種となっている存在である。

 医務室の椅子でピカ○ュウの着ぐるみを持ち、青い機竜のソード・デバイスを

椅子に立てかけているこの少女・・・いやオートマタ「クランリーゼ」である。

 「いやだから、これには色々と理由が・・・。」

 ルクスがそれと無く物申そうとするとアイリが大声でこう言った。

 「色々って何なんですか一体!遺跡に墜落したかと思って心配したらオートマタとか言う遺跡の情報を持っている女の子連れてきて何考えてるんですか兄さん!!

ちゃんと考えてください!!」

 それには流石のルクスも少し小さくなったがアイリは少し落ち着いてこう言った。

 「まあ確かに遺跡と機竜の情報を持ってきて、古代文書を持って来て、その情報を持っているあの板を持ってきて、『グランフォース・コア』という情報を

提供してくれたと言う事で確かに確実な情報を手に入れてくれましたが今や王都の

上層部はてんやわんやでその宝石を探してますよ。」

 「グランフォース・コア」の存在は王都からすれば最も重要な情報であろう。

 それを遺跡の最深部に置けば遺跡からアビスが二度と出なくなるとなればその周囲で警戒しているドラグナイトを王都又は他の遺跡の警備が可能になるということもあって必死になって探しているのだ。

 「それにしても『鍵』とは一体何なんでしょうかね?あの角笛じゃないと

すると一体・・・。」

 それに関してはルクスはノクトに今回の事は他言無用にしてくれないかと

頼んだのだ。

 クルルシファーの謎の力によって遺跡の扉が解き放たれたのだ。

 それが公になればクルルシファーを拉致したり懐柔したりする勢力が現われ、

下手すればユミル教国と政治的軋轢を生じると考えたからだ。

 下手をすれば嘗ての旧帝国と同じ末路を辿るだろうとルクスは

思い至ったからである。

 そんなこととはつゆ知らずアイリが考えている中ルクスはアイリにこう言った。

 「あの状況じゃ仕方ないよアイリ、角笛を使って万が一はごめん被りたいし、それに今は二か月後の校外対抗戦で勝って調査権を獲得するしかないよ。」

 するとそれを聞いていたクランリーゼがルクス達にこう聞いた。

 「あのー。対抗戦って何なんですか?」

 それを聞いたルクス達はクランリーゼにこう説明した。

 「校外対抗戦って言うのはね、新王国を含めた七つの王国同士が試合で戦いあってより多く勝ち点が多い国がより多くの遺跡調査を他の国でも行えるって言う奴なんだ。」

 「然も新王国は今回の調査で調査権を使い尽くしたんです。本来なら直ぐにでも

『グランフォース・コア』を納めて遺跡の脅威を無くしたいところですがばれると

他の国から苦情が来て最悪戦争だって考えられるので現在の新王国の情勢を鑑みればしょうがないのです。」

 ルクスが説明してアイリが補足とこの国の現状を説明した後成程と

クランリーゼが納得したのか今度はカイトのデッキのカードを見始めた。

 「それにまだ今日はあれがあるしね・・・。」

 ルクスはクルルシファーと一緒にアルテリーゼ、バルゼリットと戦わなければ

ならないのだ。

 それに備えるためにルクスはベッドから起きようとするとアイリが何やら

茶褐色の湯気が立ち上る液体が入ったカップをルクスに差し出した。

 「何これ?」

 ルクスがそう聞くとアイリはこう返した。

 「クルルシファーさんから貰った薬湯です。決闘迄には間に合いますから

これを飲んで休んでください。」

 それを聞くとルクスはこう言った。

 「ありがとう。アイリ。」

 それをルクスは一気に飲み干した。

 

 

 

 「くーーーー。」

 ルクスはベッドの上で眠っていた。

 

 

 

 数分前ーー。

 「--これで満足ですかクルルシファーさん。」

 「ええ、彼はここ迄よくやってくれたしね。」

 クルルシファーはいつもの涼しげな様子でそう言うとアイリがこう聞いた。

 「然し良いんですかクルルシファーさん。こう言っちゃ何ですが兄さんなら

快く引き受けた筈ですよ。」

 そう言うとクルルシファーはこう返した。

 「確かにそうかもしれないけどこれ以上ルクス君を巻き込むわけにはいかないわ。

恐らく彼は私以上に辛いことを経験したからね。」

 「?」

 アイリはその言葉に何があったのか気になるもアイリはルクスの方を見た。

 アイリがルクスに渡した薬湯は睡眠作用が強い奴でちょっとやそっとじゃ

起きないのだ。

 そしてクルルシファーが立ち去る所を見てアイリはクルルシファーに聞こえない声でこう言った。

 「全く・・・何もわかってないですね。兄さんの事を。」

 そして医務室に戻ろうとすると足音が聞こえたので振り向くとリーズシャルテが

走ってきたのだ。

 「おい、アイリ。ルクスはいるか!?」

 するとアイリはリーズシャルテに小声でこう言った。

 「今兄さんは寝ていますよ。一体何なんですか一体。」

 するとリーズシャルテはアイリにナニカの紙を渡して読ませた後アイリに

こう言った。

 「バルゼリットについてだがどうやら旧帝国時代から黒いうわさが絶えなかった

そうだ。

それにこの間ルクスとクルルシファーが捕らえた賊がそいつの恩赦で出られたそうだ。

 おまけにこの書簡からバルゼリットの目的がぼんやりとだがわかり始めたんだ。

 これは新王国の危機が過ぎさったとしても更に最悪なことが起きそうなんだ。」

 リーズシャルテがアイリにそう言う中クランリーゼはルクスのすぐ近くで

ソード・デバイスを持ちながら待っていた。

 ルクスが起きるのを・・・。

 そしてこのソード・デバイスを持ってくれることを信じて。




 アイリ、その内禿げるか皴になるぞ。
 アイリ「あのバカ兄のせいです!!」
 ルクス「僕かよ!!」
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