新年最初の投稿としてよろしくお願いいたします。
この世に善人などいやしない
銀髪の黄金の刺繍が施されたマントを着ている青年と青色の髪のメイド服を着ている女性が小窓のようなものから映し出されている景色や風景を見ている中青色の髪の女性が
こう聞いた。
「フギル様、一つご質問をよろしいでしょうか?」
「いやだと言ったらどうするのだ君は・・・と言いたいところだが前置きせずに語ったらどうだ?ミスシス・V・エクスファー?」
女性は男性、フギルにそう聞くとミスシスはこう聞いた。
「何故貴方は彼らに神装機竜を預けたのですか?目的のためとはいえ、今後のことも
考えると戦力を持たせるのは得策ではないと思われますが?」
淡々と感情の抑揚もなくそう聞くとフギルは目線をミスシスに合わせてこう聞き返した。
「『勇者』という存在は何処からやってくるか分かるか?」
その言葉を聞いたミスシスは少し目を細めてこう返した。
「・・・質問の内容を聞いていましたか?フギル様」
そう返したミスシスに対してフギルはこう続けた。
「おとぎ話や英雄譚に描かれる連中さ、中には聖女という人間もいる。彼らはそれでこそ創作であるが現実に出すとなると何処から生まれてくるか分かるか?」
そうフギルが聞いたこともありミスシスは少し考えてこう答えた。
「・・・時の権力者・・・でしょうか?『勇者』という己の敵と戦わせ、正義を名乗る
役割を背負わせた存在を」
そう聞くとフギルは首を横に振ってこう返した。
「違うなミスシス。『勇者』とは権力者ではなく・・・民衆が生まれさすのさ。」
「民衆・・・ですか?」
ミスシスがそう聞くとフギルはこう続けた。
「貴様は知らないようだがこの世の中大義のためにと戦うものなど誰もいないのだ。
この世の誰もが危険を冒すよりも目先の小銭を追い求めるのだ。糊口を凌ぐためにな。」
「ならば『勇者』はなぜに戦うか?簡単さ・・・『自己保身』だ。」
「・・・自己保身」
「自らの安寧のために魔法と少しの言葉をかければいい。装甲機竜を与えて、
遺跡にある宝を見せつけてアビスという敵を教えてやり、勝利の味を味合わせて
覚えさせれば・・・自分の利益を守るために自ら『勇者』になってしまうのだ。」
「全ての遺跡を開けさすには十分な理由だ。それにそろそろだが各国で戦争が劇化する頃合いだ。これからは表舞台でも動くことだろうな。」
フギルがそう言い終わるとミスシスにこう伝えた。
「そろそろ次の一手を動かす頃合いだ。第三皇女にこう伝えてくれ。『馬鹿な司令官をけしかけてこい』と」
そういうとミスシスは部屋から出ていこうとするとフギルにこう聞いた。
「先ほどのお話についてですが、その考えですとこの世に『英雄』は存在しないこととなってしまいますが?」
そう聞くとフギルは後ろ向きでこう返した。
「・・・当たり前だ。この世に『勇者』も『聖女』もいないのだから。」
それを聞いた後に扉を閉めるとフギルはある枠の一つを見ていた。
そこに映っていたのは紫色の機竜を身に纏っている青年であった。
フギルはそれを見ている中つぶやいた。
「・・・そうだ、『勇者』も『聖女』も・・・この世にいないのだ。」
「そう思わないか・・・?」
「・・・『スライマン』」
その名前をつぶやいた時のフギルの目は・・・
何かを懐かしそうに思う眼であった。
今回は先代のパソコンが10年という生涯に幕を下ろして新たに新しいパソコンを使っての投稿となりました。
これからもよろしくお願いいたします。