最弱無敗の決闘機竜   作:caose

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 貴方は大切な人の死を・・・受け入れられますか?


その死を受け入れますか?

「ウウウ・・・ン」

 あの時流星となって現れた少年が目を覚ました。

 「(ここ何処だ?)」

 「(確か俺はあの時道場に行って・・・それで・・・!!)」

 「音羽!!」 

 少年はおそらく少女の名であろうそれを言った瞬間に周りを見回した。

 窓際の近くのベッド

 建物は石造り

 然も何だか古めかしそうであった。

 「・・・・・何処だよおい?」

 少年は何がなんなのやら分からずじまいであった。

 すると・・・。

 「あ?目が覚めたんだね。」

 「!!」

 扉が開く音と同時に誰かの声が聞こえた。

 少年はそれを聞いて身構えるとその人間の全容が見えた。

 銀色の髪

 痩せ型だがそれなりに鍛えられているのがわかる

 そして何よりも見たこともない服であった。

 「君がここに落ちた時は驚いたけどその様子ならもう大丈夫だね。」

 そして青年・・・ルクスが近くの席に座ると・・・

 「・・・君に聞きたいことがある。」

 途端に目つきを変えてそう聞いた。

 「!!・・・何でしょうか?」

 少年は身構えてそう言うとルクスはこう聞いた。

 「まず初めに君の名前が聞きたいんだ。それから聞きたい。」

 「俺の名前は・・・」

 少年は少し考えてこう名乗った。

 「透・・・・『九重 透』です。」

 「『九重 透』か・・・ここじゃあ先ずファーストネーム・・・つまり名前から最初に言ったほうが良いよ。」

 「へ?」

 透はなんでだと思っているとルクスはこう自己紹介した。

 「僕の名前は『ルクス・アーカディア』。そしてここはアディスマータ新王国直轄の

士官候補生育成学校『アカデミー』だよ。」

 その言葉を聞いてまさかと思った。

 「(ここって・・・・外国かよ----!!!!)」

 透はやばいと思っていた。

 自分の英語の成績は下から見たほうが早いぐらい悪いのだから。

 「(多分この人は日本語が上手だからだと思うけど他の人だったら・・・

ムリダ!!)」

 透がそう思っていると・・・ルクスはこう聞いた。

 「それじゃあ続けるけど君って・・・日本人?」

 「あ・・・はいそうです。」

 ルクスの問いに透がそう答えるとルクスはこう続けた。

 「それじゃあ・・・『ハートランド』を知ってる?」

 そう聞くと透は目を大きく開けてこう言った。

 「ええっと・・・新しいアトラクションか遊園地ですか?」

 「!!」

 それを聞いて目を大きく開けたルクスはこう続けた。

 「それじゃあ『ワールド・デュエル・カーニバル』とか・・・

『Drフェイカー』とかは!?」

 これならだと思った。

 いくら何でもあれ程大きな大会があったのだからテレビでも紹介されているはずだと

思った。

 然し出てきた答えは・・・。

 「ええと・・・何かのお祭りですか?」

 「!!!」

 それを聞いたルクスは最悪な事を想像した。

 然しそれは今の彼がどれだけ耐えれるかである。

 ・・・もう一つの真実も含めて・・・。

 すると扉の向こうから・・・声が聞こえた。

 「ルクス様。ティルファーさん達が来られました。

 「ああ・・・どうぞ。」

 ルクスは少し元気がない様子でそう言った。

 そして扉が開くとそこから何人かの少女たちが現れた。

 「おお、この子が昨日飛来してきた子かあ」

 「ティルファー、あまりジロジロと見るものじゃないぞ。この子だって驚いているぞ」

 「No,そう言うシャリスこそ、品定めは止めたほうがよろしいと思います。」

 透は周りの人の言葉が日本語であることを確信して少しほっとする中、クランリーゼがルクスに近づいてあるカードを見せた。

 それを見たルクスは目をかっと開かせて透に見せつけた。

 「ねえ君!このカードを知ってるかい!?」

 ルクスはそう言いながらあるカードを見せた。

 周りは黒一色であり四角い淵には白と黄色のカラーリングが施された剣を

振りかざしている人型の絵が描かれていた。

 「えっと・・・・こいつは確かあの時!!」

 透はそれを見て驚いているとルクスはこう聞いた。

 「これを知っている!どこでだい!?君が不時着した場所から見つかったんだ!!」

 あの後軍の調査が入る前にクランリーゼが調べている中で発見したものである。

 「確か俺と妹が・・・・!!」

 透が何か言いかけると透はルクスに詰め寄ってこう聞いた。

 「音羽・・・音羽を見ませんでしたか!?俺と同じ髪の毛の!俺の妹ナンデす!!」

 そう言うと全員が少し重々しい表情をしているとルクスがこう切り出した。

 「透君・・・ちょっと来てくれるかい?」

 「ルクッチ!?」

 「ティルファー、いずれ分かることだから。」

 ルクスがそう言うと透を見てこう言った。

 「行こうか・・・妹さんの所に」

 

 

 

 

 

 

 

 

 透はルクス達とともにあるところにへと向かった。

 そこは医務室とは別の部屋

 あるのは予備用のベッドがいくつかある程度だがそのベッドの一つに誰かが

横たわっていた。

 顔は白いスカーフで覆い隠されており、体は白い布団で覆っていた。

 するとクランリーゼが透に対してこう言った。

 「背中の傷が致命傷だったらしく医師が来た時にはもう手遅れでした。」

 その間に透はフラフラと歩きながらそこに向かって・・・スカーフを取った。

 そこにいたのは・・・。

 「音・・・羽」

 穏やかな表情で息を引き取っていた音羽であった。

 「おい・・・起きろよ。・・何寝てんだよ・・・・」

 「悪い冗談だぜ・・・・なああ・・・・なあ・・・」

 「・・・・いつもみたいにさ・・・・笑って起きてくれよ・・・・」

 『おはよう。お兄ちゃん』

 「・・・・・・音羽ァ・・・・・・!」

 息も絶え絶えになって床に座って啜り泣く透を見て全員は部屋から出て行った。

 ・・・・出来るなら今だけはという・・・思いだけがあったのだから。




 今だけは泣いていいんだ。
 ・・・我々はその先を生きなければいけないのだから。
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