グリフィンドールの片隅で   作:モチコ

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ようやく友達…??


ラベンダーパーバティ

 

ラベンダーやパーバティとは、占い学を通して徐々に会話をする機会が増えた。

それはつまり、ペアになってくれていたハーマイオニーとの会話の機会が減ったということでもある。

 

相変わらず一人で過ごすことも多いが、ラベンダー達はことあるごとにエロイーズを今後どうしていくかについて話したがるのだ。

 

野暮ったい風貌が我慢ならないらしい。グリフィンドールの女子生徒として、ある程度のレベルは確保するべき、との意見だ。

 

「ハーマイオニーは別よ。前にそんなような話をした時、鬼みたいな顔をされたもの…!」

 

「まぁあの子は、頭も良いし、ハリー達と仲良くやってるし、仕方ないわよ」

 

「エロイーズ。貴女は違うでしょう?なんか…暗い上にドジだし、見ててイライラするのよ。」

 

言葉とは裏腹に、彼女達の私を見る目は優しい。

 

「うーん、なんて言えばいいの?…つまり、少し容姿をバカにされたくらいで、全てを諦める必要は無いんじゃないかってことよ!」

 

ラベンダーが熱く語り始める。

 

「貴女が普段から付けてる眼鏡も!髪型も!話し方も!…色々損してると思うの。その厄介な肌荒れに関しても、私には秘策があるわ!」

 

これまでほとんど親しくしてこなかった他人の容姿にここまで熱弁できるラベンダーにやや圧倒されている内、パーバティも楽しそうに会話へ参加し始めた。

 

「そうね。女の子は皆、磨かれて光るのよ!…私達がエロイーズを素敵な女の子に変身させてあげるの!絶対楽しいわ!それに、なんだか上手く行くような気が…」

 

「い、いやいや。どこから来たの…その自信…」

 

慌てて変な方向へ進もうとしている二人を止めようとする。

 

「何よ、別に嫌がらせしようって訳じゃないわよ。私達、これでもグリフィンドールの中ではお洒落に敏感な方なのよ?」

 

「そうそう、期待値が低い方が燃えるじゃない。腕の見せ所って感じで!」

 

 

「さっきから…なんか色々貶されてるような」

 

さっきからまるで私の言葉を聞こうとしない二人は、ワクワクした顔で私の全身を見渡している。

 

接近してきたかと思うと、いつの間にか眼鏡を外され、髪の毛や肌質の確認をし始めた。

 

「やっぱり一番は肌荒れね…貴女、ニキビのケアを途中で止めたでしょう?勿体無い。努力は必ず報われるものなの!魔法もそうやって発展したんだから…」

 

「髪もパサパサだわ…ちゃんとオイル使ってるの?あんまり痛むと切るしかなくなるんだから!」

 

口うるさい教師のように、二人の女子力講座は終わらない。

小一時間、私の容姿についてのダメ出しをしたあと、どう改善していくかについて、顔を付き合わせ真剣に話し合い始めた。

 

嵐のような展開に着いていけず、ひとまず解放された私は癒しのふくろう小屋へ避難することにした。

 

キラキラした同級生の女子力に圧倒されたからか、今は特にヘドウィグや森ふくろう達が恋しい。

 

エロイーズ・ミジョンとして生まれてしまった以上、無理な悪あがきはしたくない。悲しいことに最近は、入学当初と比べ、外見について揶揄されても受け流す耐性が付いてきている。

 

彼女達の発想や行動力には脱帽だが、これ以上何か起こして原作が変わっていくのも怖い。

私は私の役目を全うするのだ。

 

ニキビ面のドジで根暗だけど、心は優しいエロイーズ・ミジョン。

そんな、当たり障りの無い存在で。

 

 

 

 

 

 

 

 

 






ハリー達とは近いようでかなり遠い学生生活です。
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