IS Infinite Stratos 《炎翼》の輝き   作:クレイモア地雷

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はじめまして。正直眠いんで誤字脱字、矛盾設定ばっかだと思います
よろしこ

初話はほぼ話に関係ございませんよ
間違ってるとこあったら言って

期待しないで次をお待ちください


prologue ver.1 春雨と回顧/ifの世界線

雨が、降っていた。

 

 

灰色の空から滴り落ちてくる春雨は、がれきの上で立ち尽くす少年に生暖かく降り注いでいた。

 

世界は彼に畏怖し牙をむき、大多数を守るために行使された力の答えは粉微塵にされ、打ち捨てられた現実だった。

 

あたりを見渡す彼の目は、どこまでも暗く濁っていた。

 

雨はまだ、止まない。

 

少年は回想する。彼の頭をよぎるのは在りし日の光景。彼の人生は飛び降り自殺しているかのようであった。また時々あった幸せがベランダに引っかかった死にきれない自殺者のごとく彼を苦しめる。

 

「超能力」とでも表現しようか。所謂人間には、そもそもこの地球上には、この宇宙上には絶対に発生しない力。一般相対性理論、質量保存の法則やらを軽く飛び越えるその力、それを彼は生まれつき持っていた。人間は変わる事や変わっているものを極端に恐れる。生物としての本能だ。あり得ないものを、彼の背中からチロチロ瞬く炎を持った我が子を親は簡単に捨てた。いやそもそも子供として認識していなかっただろう。海に捨てられた赤子は当然のように生き返り、養護施設に入れられる。養護施設に預けられた彼は束の間の幸せを手に入れた。友達も出来た。彼の視界は暗転する。再びベランダから落下する。彼は小学校に入学する直前に研究所、という所に攫われ、ありとあらゆる地獄を見せつけられた。実験、と称された凄まじい拷問の中で肉体は消し飛び、或いは斬り飛ばさられ、あるいは打たれ、或いは潰され。最早脳味噌のみになって培養液の中に浸かっていた彼の精神はとうの昔に崩壊していた、しかしそれと裏腹に彼の「超能力」は際限なく進化して行く。彼は、いや人の形すら保っていない実験動物はある日再び覚醒した。

 

 

少年は目覚める。燃えている最新設備の中で、傷ひとつない再生した体で。辺りには自分を散々痛めつけてくれた化け物どもの残骸が転がっていた。全裸の彼の背中からはまるでこの世の欲望を全て煮詰めたような焔のような三対の翼が広がっていた。

 

それからの人生は特に明記するものでもない。殺し殺され、すぐに復活し、化け物と罵られさっさと殺す。同年代の日本人が中学に入学する頃、彼はフリーランスの傭兵となっていた。

 

その日、いつものように一人で炎の翼ー《炎翼》ーの力を彼の獲物に供給している必殺必中、爆発炎上する火炎弾を放出する悪魔のようなアサルトライフルを片手に悠々と殲滅戦を行なっていると、敵拠点で慰み者となって居たであろう運命の少女と出会った。恐らく眉目淡麗だったであろう少女は見る影もない。世界で誘拐、というのは然程珍しくもない。スラム街からぶんどってきたり、若しくは、監視カメラのない街角から連れ去ったり。最早目を潰され何も見えてなく、気配で「終わり」に気づいたであろう少女に彼はいつものように《炎翼》を振るって一思いに消しとばしてやろう、と思い

 

 

助けて

 

 

《炎翼》が、止まる。いつものように、どうして生きているのかもわからない程ぐちゃぐちゃになってしまった人間も、自分が世界の頂点に立ったと勘違いしたバカ共も、平等に屠ってきたその翼は彼女の目の前で止まっていた。

一目惚れだった。四肢を落とされ、目を潰され。普通の人は十中八九痛ましいと、穢らわしいと、可愛そうとでも判断する悪質な状態の彼女を彼は美しいと、可愛いと、綺麗と、全部全てを一切合切自分のものにしたいと。化け物は、人に愛されなかった怪物は、突然変異の例外は、親という存在から一片たりとも貰えなかった「愛」という感情を始めて全身の細胞で、全身全霊で本能から理解した。

《炎翼》は不定形であり彼が引き起こす〈超能力〉の源である。仕舞うことも、彼が自分の第三の腕として普段から形作っている鞭状にする事も、虫状の翅にすることも、人間の心を読み取ることも、銃や剣、武器に力を纏わせることも、空間を切断することも、他人の身体を創り上げることも、或いは全身を消し飛ばされても何もなかったかのように悠然と復活するすることすらできた。

《炎翼》をしまい、彼は彼女に問いかける。「生きたいか」と。自分は貴女を愛してしまった。貴女さえ良ければ着いてきてくれるか、と。行く果てすら分からない俺を愛して欲しい、と。

 

彼女は、誰も気づかないほど微かに首を落とした。

 

彼の《炎翼》が彼女を優しく包み込む。不死鳥の再生の様に。

 

初めて誰かを愛した。彼女は「化け物」という外殻に「人間」という中身を吹き込んでくれた。凡ゆる正の感情が、初めて感じられる。喜び、楽しみ、嬉しさ、慈しみ...!

 

ー嗚呼、

このために俺は産まれてきたのか!

 

彼女を包み込んでいた《炎翼》が解ける。そこには長い黒髪を持ち、涼やかな二重の、丁度彼を点対称として女性にしたかのような美少女がいた。

 

ーーー名前は?

 

---忘れた。

 

---名前は?

 

---知らない。

 

心底どうでもいいことなのに二人同士に吹き出して笑った。彼は彼女と、彼女は彼と、同じ感情を共有できるのが嬉しくて、楽しくて。

 

 

---行こうか 何処かは分からないけど

 

---ええ 行きましょう、何処とも知らない場所へ

 

---初めて会ったとは思えない。俺は君が大好きだ!

 

---私もあなたが、大好き!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー彼の人生は、転落である。幸せというベランダから、再び暗闇へと墜ちて行く。

 

「化け物」を排除する声、が何処とも知らぬ所で上がっていた。確かに彼は弱気を助け、強気を挫く。非合法的な研究機関を潰し、悪政を敷いていた権力者を自分たちに変わって倒してくれた。だけど、でも、怖い。もし彼が私たちを殺しにきたら... そんな身もふたもない

声が、よりによって少年の手で救われた場所から上がり始めた。人間という生物は一定層集まると思考力を失い、代わりに制御できぬ力を得る。得てして身に余る力は暴走する。

...「化け物」を排除する部隊が設立された。

 

数ヶ月後、彼女は彼との愛の結晶を身籠った。彼は彼女を深く抱きしめる。 例えようもなく 嬉しかった。

「人間」の中に、今度は守るべきもの、という概念が追加される。どうなってもこの力で守ってやる、と。

 

十月十日たち、彼女は臨月に入る。その日、大雨が降っていたのに自分たちのアジトの周りに住んでいる人々は何故か夜になっても帰ってこなかった。そのため、彼は自分で産婆の代わりをする。

 

彼女は長い戦いを終え、例えようもなく愛おしい愛の結晶を彼女は自身の胸に抱く。彼は感動していた。命と愛の結晶に。

 

...彼は慢心していた。しかし彼を責めることはできないだろう。

...運命はいつも残酷だ。そいつはとびっきり嫌な性格をしていて、そして...

彼のことが大っ嫌いなんだろう。

 

彼が席を外している間、産褥に横たわる彼女に、彼女と愛の結晶に向かって手榴弾が投擲される。 奇しくもその炎色は彼の《炎翼》と心底似通っていた。

 

轟音が鳴り響く。そこに人がいた、という証拠が跡形もなく消し飛ぶ。

 

帰ってきた彼に張り付いた笑顔と燃え始めている部屋、沢山の銃口、 転がってきた、...最期の驚きが張り付いた彼女の...血塗られた横顔、

 

ああ、嗚呼、ああ、ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!?!???!?!!??!!!

 

窓の外で彼を嘲笑うかのように雨脚が強まって行く。

 

 

 

ー彼の人生は転落である。束の間の幸せは終わった。「守る」と決意したものは跡形もなく消え去り、「人間」を構成していたものが燃え散り、

 

...彼は「化け物」へ、帰り咲く。

 

 

その日、彼がいた大陸は《炎翼》により「原子の塵」へと変わった。

 

国連はかねてより噂されていた「化け物」と敵を断定、すぐさま核弾頭をぶち込む。対して彼の《炎翼》は一本数十キロを超え、遥かな敵へ怨嗟の表情を作る。《炎翼》を払う。勝負は初めから分かっていた。全ての核弾頭はあろうことか動作を停止し、逆再生の様な軌道を描き、さらにその核弾頭が二つに、四つに、八つに、十六に倍々と同質量のまま《増え》全ての都市へ投下された。

 

こうして、「化け物」の物語は冒頭へと戻る。

 

 

雨は未だに、止まない---

 

 

 

 




裏設定...「彼女」は実は「彼」の妹。化け物産んじゃった夫婦が今度こそはとハッスルしてできたけど目離してるスキに拉致られちゃったよ☆って話
まあ手榴弾で消し飛んじゃいましたけど

うざいとかあったら言ってください 出来る限り直しません。

...スマホで書いてるんで投稿スピード激遅です
期待しないで待っててね
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